凱旋門賞に挑戦、6着と敗れたハープスター。
出走していれば、当然、1番人気となるはずだった秋華賞。
人気を背負ったのはオークス馬ヌーヴォレコルトだった。
父ハーツクライ、母オメガスピリット。
2歳新馬戦こそ4着だったが、未勝利戦・こうやまき賞(500万下)を連勝。
3歳になってチューリップ賞2着、桜花賞も3着と世代牝馬でトップクラスの地位は築いたが、目の前には桜花賞馬となったハープスターという大きな存在があった。
2400m、誰もが未知の距離オークス。一発逆転があるとすれば、ここしかないッ。
2400mで、ハープスターの切れ味が少しでも鈍ってくれれば・・・・・・先に先頭に立って、粘り切る。
見事に当たった、クビ差勝利。ハープスターに勝った。
そのハープスターは世界を狙った。
ヌーヴォレコルトは、目の前にあるG1、秋華賞に全力だ。
9月、秋華賞トライアル・ローズSを勝ち、万全の態勢で秋華賞へ臨む。
阪神ジュベナイルフィリーズでハープスターにハナ差勝ちしたレッドリヴェール。
父ステイゴールド、母ディソサード。
体質の弱さから、間隔を空けないと使えない・・・・・・フィジカルに大きな弱点をもっていた。
レッドリヴェールにとって、3カ月ぶりの阪神ジュベナイルフィリーズ、4カ月ぶりの桜花賞は、休み明けではなく最短ローテーなのだ。
1カ月半ちょっとしかない間隔で出走したダービー。自己最低馬体重410㌔での出走。
12着惨敗、致し方ない結果か?
秋、3カ月半ぶりのローズSはヌーヴォレコルトの6着。
4週間で出走する秋華賞。はたして体質改善はできたのだろうか?
レッドリヴェール、今後を占う意味でも、大きな一戦となった。
G1初参戦となるショウナンパンドラ。
父ディープインパクト、母キューティゴールド。伯父にあたるのがステイゴールド。近親にはサッカーボーイ、ドリームパスポート、ベルーフ、フロンティアなどがいる活発な牝系。
8戦2勝、2着4回。紫苑Sで1番人気2着で秋華賞出走権を獲得。
8戦中6戦で1番人気。ディープインパクト産駒に加え、名馬を多く出す牝系から人気先行型だった。
ただ、夏から秋にかけて本格化を見せ始め、秋華賞が大きな試金石となる。
鞍上は2007年デビューの浜中俊。2012年、デビュー6年目でリーディングジョッキーとなった躍進中の若手だ。
5月デビュー、3戦目未勝利勝ち後、ローズSでヌーヴォレコルトの2着。
躍進中の『新星』はタガノエトワール。
未勝利脱出に6戦。フローラS2着でオークス出走5着。
ローズS4着から臨むのは、シンボリクリスエス産駒はブランネージュ。
桜花賞5着、紫苑Sを勝って勝負をかけるレーヴデトワール。
レーヴダムール=愛の夢、アプレザンレーヴ=夢のあとで、レーヴディソール=飛翔の夢・・・・・・脚部不安にたたられ続けた『夢一族』。『星の夢』の名をもつのがレーヴデトワールだ。
オークス7着、ローズS9着、それでも秋華賞に執念を燃やす。
半姉は偉大過ぎるブエナビスタ。潜在能力を秘めたサングレアル。
桜花賞に使わず皐月賞に出走11着、オークス3着。
紫苑S12着も、底力を秘めたも、バウンスシャッセ。
10月19日、秋華賞。
1.ブランネージュ
2.レーヴデトワール
3.バウンスシャッセ
4.ヌーヴォレコルト
5.マーブルカテドラル
6.ショウナンパンドラ
7.ディルガ
8.レッドリヴェール
9.アドマイヤビジン
10.マイネグレヴィル
11.ペイシャフェリス
12.タガノエトワール
13.パシフィックギャル 発走除外
14.サングレアル
15.ハピネスダンサー
16.オメガハートロック
17.リラヴァティ
18.セウアズール
1番人気ヌーヴォレコルト、2番人気レッドリヴェール、3番人気ショウナンパンドラ。
4番人気タガノエトワール、5番人気ブランネージュ。
ゲートが開いて、外目から先頭を奪ったのはペイシャフェリスだ。
その外から行くリラヴァティ、内から行くバウンスシャッセを凌いでハナを切って勢いよく1,2コーナーを回った。
2コーナーを回って3馬身、4馬身、逃げ脚を伸ばすペイシャフェリス。
離れた2番手を行くのはリラヴァティ。
3番手に上がったハピネスダンサー。4番手内バウンスシャッセ。
レーヴデトワール、マーブルカテドラル、ブランネージュ、マイネグレヴィルが続き、
その後ろ、大きく5,6馬身、馬群が切れた。
ちぎれた後方の先頭を行くのはショウナンパンドラ。
タガノエトワール、ヌーヴォレコルトと1頭、1頭、等間隔で続き、
後方から行くディルガ、レッドリヴェール。
アドマイヤビジンが上がりを見せ、サングレアル、オメガハートロック。
最後方がセウアズールだ。
1000m通過、58秒0。完全なハイペース。
直線、リラヴァティが先頭に立つが、一瞬だった。
外を捲った勢いそのままに先頭に立つのがタガノエトワール・小牧太だ!
その外から、猛然と脚を伸ばすヌーヴォレコルト・岩田康誠!
最内から、馬群を割ったのは、ショウナンパンドラ・浜中俊だ!
先行集団と後方集団が一気に形勢を逆転。
大きなうねりの中を、狙いすましたように内から真一文字に伸びたショウナンパンドラ!
単勝1.5倍、負けられない絶対1番人気ヌーヴォレコルト。
ハープスターのいない牝馬戦、負けられない意地があった。
タガノエトワールを交わし、突き放し、ショウナンパンドラに迫った!
馬群を割ったブランネージュ・秋山真一郎!
大外から脚を伸ばすサングレアル・戸崎圭太、レッドリヴェール・福永祐一!
遠く及ばない!
ショウナンパンドラ!
ヌーヴォレコルト!
内、外、横に大きく離れたゴール前!
ヌーヴォレコルトの意地!
凌ぎ切った!ショウナンパンドラ。
切れ味勝った、ディープインパクトの血!
1着ショウナンパンドラ
クビ
2着ヌーヴォレコルト
1馬身4分の1
3着タガノエトワール
クビ
4着ブランネージュ
1馬身半
5着サングレアル
(つづく)