ドバイデューティフリーを6馬身4分の1差、圧勝して日本に凱旋してきたジャスタウェイ。
安田記念、めざすはもちろん1着。
17頭立て、ゴール前16頭を引き連れての凱旋パレードだ。
折りしも小雨降り続く不良馬場。切れ味優先のジャスタウェイにとっては、過酷な戦いとなりそうだ。
はたして、世界一となった『豪脚』を見せられるのか?
新馬戦以降はすべて重賞競走、エリート路線に乗っていたとはいえ、半年前までは15戦2勝馬だったジャスタウェイ。
安田記念出走の多くの馬には、力の差が感じられないのが現実だった。
『世界一』ジャスタウェイへ・・・・・・闘争心を燃やす面々。
4歳馬の出走はなく、3歳1頭、ジャスタウェイと同じ5歳馬は6頭、6歳7頭、7歳1頭、8歳1頭が出走してきた。マイルG1馬は7頭。
7
NHKマイルカップ優勝馬、ミッキーアイル3歳、カレンブラックヒル5歳、グランプリボス6歳(朝日杯フューチュリティS)。
安田記念優勝馬、リアルインパクト6歳。
マイルチャンピオンシップ優勝馬、トーセンラー5歳、サダムパテック6歳。
ヴィクトリアマイル優勝馬、ホエールキャプチャ6歳。
なかでも意欲を見せるのは、NHKマイルカップを勝ったばかりの3歳ミッキーアイルだ。
新馬戦2着以降、5連勝。すべてマイルを逃げ切り勝ち。
スピードで世代を圧倒したディープインパクト産駒が、若さで勝負。
ジャスタウェイとは同世代の5歳馬たち。
クラシック戦線ではダービー1番人気、トップをはっていたディープインパクト産駒ワールドエース。
皐月賞2着、ダービー4着。屈腱炎による1年8カ月の長期戦線離脱。
復帰2戦目で魅せた。
4月、マイラーズカップ。1分31秒4、コースレコードで勝利し復活を告げた。
皐月賞1番人気5着、ダービー4番人気10着、グランデッツァ。
不運は重なるのか?左前脚屈腱炎、発症。
復帰は5歳1月。脚元に気を使ってダート戦で復帰も16着、11着。
5月、芝に戻った都大路S(オープン)、芝1800mを2着ディサイファに5馬身差。
1分43秒9、日本レコードで圧勝。復活劇を見せた。
デビューからマイル路線をひた走り、4戦4勝でNHKマイルカップを制したカレンブラックヒル。
前年、4歳初戦はダートG1・フェブラリーSを使って15着、そこから狂った歯車。4,14,18着。
5歳になり、3月・阪急杯11着も、4月・ダービー卿チャレンジトロフィーで1年半ぶりの復活勝利。
マイラーズカップ1番人気2着フィエロ5歳。9戦5勝、2着2回3着1回、遅れてやって来たマイルの『新星』。
前年、安田記念2着ショウナンマイティ、3着ダノンシャーク。無冠の6歳実力馬。
マイルの精鋭が勢揃いした。
6月8日、安田記念。
1.グランデッツァ
2.レッドスパーダ
3.カレンブラックヒル
4.リアルインパクト
5.エキストラエンド
6.グロリアスデイズ
7.ホエールキャプチャ
8.ミッキーアイル
9.ダノンシャーク
10.ジャスタウェイ
11.ショウナンマイティ
12.グランプリボス
13.フィエロ
14.クラレント
15.サダムパテック
16.トーセンラー
17.ワールドエース
1番人気ジャスタウェイ、2番人気ミッキーアイル、3番人気ワールドエース。
4番人気グランデッツァ、5番人気カレンブラックヒル。
単勝1.7倍、不良馬場でも圧倒的人気を得たジャスタウェイ。
主戦・福永祐一は騎乗停止中で乗り替わった柴田善臣、さて、さて、どう乗るか?
ゲートが開いて、出遅れたのはフィエロ。
先頭を奪ったのはミッキーアイルだ。
2番手リアルインパクト、外から並びかけるのはダノンシャーク。
カレンブラックヒルに並びかけるのはクラレント。
先行グループの後ろからレッドスパーダ、外国馬グロリアスデイズ、トーセンラーが並び、
中団に4頭。
グランデッツァ、ジャスタウェイ、グランプリボス、ワールドエースが。、お互いを牽制か?
後方グループにショウナンマイティ、サダムパテック、出遅れたフィエロ。
2馬身離れてホエールキャプチャが行き、
さらに遅れた最後方がエキストラエンドだ。
不良馬場、3ハロン35秒1は速いか?
4コーナーで雁行したミッキーアイル、リアルインパクト、ダノンシャーク、クラレント!
直線に入って、早くも脱落するミッキーアイル、リアルインパクト。
抜け出したのは外に回したダノンシャーク、クラレント!
ダノンシャーク・内田博幸が振り切るか!
ダノンシャーク、クラレントの間を突いてきたのは、16番人気グランプリボス・三浦皇成だ!
マイルG1・2勝、2年前の安田記念2着、マイルチャンピオンシップ2着、グランプリボス。10,7,7,9着、負け続け人気落ち続け、16番人気。
意地の一撃!ダノンシャークを出し抜いて先頭に立った!
その時だ。
ダノンシャークの内から、泥を浴びたジャスタウェイ。
抜け出し、グランプリボスに馬体を合わせた!
『二度三度、脚を取られバランスを崩した。それでも、諦めない馬だった』
鞍上・柴田善臣がレース後に語るジャスタウェイ。
ひたすら走るジャスタウェイ!
泥にまみれた凱旋パレード。
抵抗できたのはグランプリボスだけだった!
内を突いて、猛然と追い込んできたショウナンマイティ・北村宏司!
外を追い込むワールドエース・C.ウイリアムズ!
ダノンシャークとの3着争い。
ジャスタウェイ!
グランプリボス!
行き詰まる叩き合いッ。
わずかハナ差だった。
それでも永遠のハナ差。
ジャスタウェイが、凱旋勝利。
1着ジャスタウェイ
ハナ
2着グランプリボス
3馬身
3着ショウナンマイティ
クビ
4着ダノンシャーク
クビ
5着ワールドエース
(つづく)