ちはやふるを読み解く!50巻までの考察・感想 | ちはやふるを読み解く!

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は・じ・め・に

 この記事は50巻までの考察、感想です。ネタバレテンコ盛りですので最後まで読んで無い方は回避お願い致します。又、私個人の考察、感想なので考えが合わない等の罵詈雑言はご遠慮お願い致します。

 

 末次先生、15年間50巻までの大作、大変お疲れ様でした。私は全巻一気に買わせて頂いて、嫁さんと一気に読ませて頂きました。取りあえず感想は…「沼」!いや…てか、伏線の多さ、回収、ミスリード、分岐…単純に読んでも楽しいと思うのですが、潜れば潜るほど新しい発見がある、特に「恋愛パート」は…「沼」!末次先生鬼才すぎる!

 「歌」や着物などの比喩表現も素晴らしいと思いました。

 

 これから紹介させて頂くのは、3人の盛大なすれ違いを巻き起こす「恋愛」を、読み解いていきたいと思います。

 ちなみに私は、前半(太一くん退部前)千早ちゃんと新くんの事を受け付ける事が出来ず、必然、太一くん頑張れっと応援しながら見てました。

 後半(太一くん退部後)千早ちゃんの急激な変化、新くんの少しずつ成長していく姿をみて、3人とも応援できるようになりました。

 でわっ!始めてまいります!

 

 この先長文になってしまいますが是非最後まで見て行って下さい。宜しくお願い致します。

 

 

登場人物紹介

「千早」&「新」+田丸翠・・・かるたに憑りつかれている(千歳談)。かるたのことしか見えてない(経験談)。エゴイスト。自分の作った「輪」の中の人としか友達になれない。

人の作った「輪」の中には入っていけない。天然で愛嬌がある。嘘が付けない。潔白(卑怯な事が嫌い)。「新」が憑りつかれているのは「お爺ちゃんのかるた」。

田丸ちゃんに関しては「千早」「新」から天然で愛嬌がある。と嘘が付けない。潔白。を消した感じ。「千早」が自分と田丸ちゃんを重ね合わせる場面があるので一緒にしています。この3人は同じ役割?よく似た立ち位置なので一つ纏めにしました。

 

「太一」・・・素の頭が良く努力家。自分の事を卑怯な人間だと思い続けている。強力なリーダーシップを有している。完璧主義者。仲間思い。新くんには恋もかるたも敵わないと思っている特に恋!

「瀬をはやみ」=もう一度出会う運命を願う歌、太一くんの試合で大概最後まで読まれない歌。これに関しては運命を願って待つ事を許されない、運命に逆らって動かないといけない太一くんの暗示なのかなぁと思ってます。

後、由宇ちゃんも「太一」と同じ立ち位置の女の子だと思っています。登場が少ないのでハッキリした性格などは解らないですが魅力のある女の子だと思います。

 

瑞沢かるた部・・・「千早」が作った輪に入って来た部員。輪の中で周りを見ず突っ走る「千早」その輪の中から遅れたり出ないように仲間達の背中を押す「太一」で前に進んで行く感じ。新入部員含め「千早」の気持ちを読み取り、全体を支える「太一」を理解している。「太一愛がすごい!」。一言で言うと「お前ら最高かっ!!」って感じの仲間達です。太一くんの畳の上で努力し続けられる仲間達。

 

 

「太一」「千早」のモノローグについて

「太一」のモノローグ・・・もうほとんどがミスリードとして読むのが正解だと思います。一番酷いと思ったのは「変わりたい」です!老若男女色んな人達から愛されてる太一くん!変わる必要ある?これ…本当に変わらないといけないのは「千早」と「新」でそれを隠す為のミスリードとして使われてる結構な人が騙されるモノローグだと思います。

 

「千早」のモノローグ・・・「~が変わった!」って感じのモノローグがちょいちょい出てくるのですが、これに関しては対象が変わったのではなく千早ちゃんの見え方が変わったって事が多いと思われます。

 

 

「ちはやふる」を読むに当たって注意したい3つのポイント!

①「太一」の懸けた青春は「千早」である!・・・これは少しわかりにくいかもですが22巻東西戦3戦目「懸けてきたから怖いんだ」と40巻東西戦終了時の「太一」「新」の抱き合うシーン「懸けるべき青春」共に「千早」が描かれております。白波かるた会らしい「手に入れたいものほど手放す」「かならず取ると勝負に出る」攻めがるたですね!これは憶測ですが太一くんが周防名人に付いて行く覚悟を決めた時「瑞沢かるた部」「白波かるた会」「かるた仲間」など太一の青春全部を懸けたんじゃないかなぁと思ってます。

 

②「千早」は「恋」を知らない、理解していない!・・・2巻の福井行きの新幹線での太一くんとの会話で解るように経験した事もなければ理解もできていません。この時の「太一のモノローグ」「イライラする 思いどおりにいかない 楽しくない でも そばにいたい」これ!ほんと最後に気付いたのですが結構重要な言葉でした!後々にお話しさせて頂きますねー。

 

③「太一」「新」の「千早」を懸けた恋の戦いの舞台設定は「天徳内裏歌合」「千早の心を動かすことを目指す競い合い」です。・・・この作品らしく「歌」と「かるた」で千早ちゃんの心をどれだけ動かせたかが勝負の行方です!なんとも「ちはやふる」らしい(´▽`*) 私がここにたどり着いたのは偶然か誘導なのか…まず28巻高校選手権予選で運営の手伝いで札束を置いてる千早ちゃんが「41」の札束を見つめてるシーンがあります、気になりまず百人一首の41番を調べて見ると「こいすちょう」でした。そのまま千早ちゃんは恋してますよーって事なのかな?って思っていたのですが…40巻の「布団回」で太一くんの妹、梨華ちゃんが41のパーカーを着ているではないですかΣ(・□・;)ナニコレ?何か意味あるのん?作中「こいすちょう」が出てきたのは記憶が残ってる限り、かなちゃんが太一くんの千早ちゃんに対する恋心に気付いた時に「しのぶれど」と「こいすちょう」を思い浮かべてるシーンと修学旅行の「天徳内裏歌合」でした。その時、読み直してみて「心を動かすことを目指す競い合い」なんだぁって気付いた訳ですが…ハテサテ誘導だったのでしょうか…そうだとしたら末次先生こわひな( ^ω^)・・・

 

 

恋愛パートを一気に!

 

団体戦優勝後、新くんが太一くんに個人戦優勝したら東京の大学に推薦入学する事を伝える・・・これを聞いた太一くんは千早ちゃんに伝えるのが怖くなり伝える事ができません。この事が後に太一くんに大ダメージを与えます。ってか、自分で伝えさせろよ!次の日個人戦で新くんは千早ちゃんと行動してる描写があるのですが直接伝える事はありませんでした。

 

指の手術をする為入院してる千早ちゃん・・・新くん対詩暢ちゃんの試合を観戦し、新くんに「どうやったら強くなれるのか?」と電話をかける。新くんに「試合前に小学生の頃一緒にかるたをしたあのボロアパートの部屋に戻る」と聞く、お見舞いに来てくれた部員達の前で千早ちゃんのモノローグ「よくわかんない よくわかんない気持ち でも私は一生 かるたが好きで 新が好きなんだ」うんっ!よくわからんっ!完全にかるたと新くんが混じっとる!かるたに憑りつかれてる女の子の気持ちはよくわからんわぁ…「これが異性を好きになるって事なんだぁ」って思ってるんじゃないかなぁっと…

 

富士崎の合宿・・・女子部員達との「恋バナ」を楽しむ千早ちゃん、富士崎の部員に好きな人の事を聞かれ「かるた強くならないと目の前にさえ座れないから頑張らないといけないんだぁ」っと、かるた脳全快で新くんの事を言っています。なお、太一くんの事を聞かれますが完全スル―

太一くんはこの合宿で富士崎のストレッチを習い瑞沢に持ち帰り感想戦を含め強豪校になる為の基礎を作ります。この時点で部長としての役目はすべてやり尽くします。

 

①「競い合い」太一くんかるたパート・・・いよいよ吉野会大会決勝で「太一」対「千早」の決戦が行われます。この対決で太一くんは千早ちゃんの心を盛大に動かします!観客の心・観ていた新くんの心まで動かすお互い120%の力を出せる激しい戦いになりました。結果は千早ちゃんの勝利で優勝!この後着替え終わってから来た母親に大泣きしながら将来の夢「教師」になりたい事を告げます。相当心が揺れ動いてた感じが見て取れました。この後も太一くんによって色んな事で心を掻き乱される事になります。

 一方、勝ちに拘ってた太一くんは一人で凹んでます。そこに現れた嫉妬にまみれた新くんに「千早は誰のものでもない」と宣戦布告を受けます。これには太一くん凹んでる場合ではない懸けた青春「千早」が消えてしまう危機にさらされます。

 結果、修学旅行を休み名人戦予選の出場へと暴走してしまいます。

「太一」対「新」の恋愛バトルはほぼこれで決まったんじゃないかなぁと思います。「勝ち」への執念が見えないまま負けた新くんと、運命戦で戸惑い無く敵陣を攻めた太一くんの「勝ち」への執念の差かと思います。

 

②「競い合い」新くん歌パート・・・東西戦(原田先生VS新くん)1戦目原田先生の勝利!この時負けた新くんに千早ちゃんがアドバイスを!!!いや、、これほんまにひいたわぁ。。白波会破門になってもおかしくないレベルの非常識行動!ほんまにないわぁ('Д')これにはさすがの太一くんも少し怒ってる感じでした。

 2戦目は新くんの不戦勝この間、千早ちゃんは会場を抜け出し周防名人と会談、そして3戦目!千早ちゃんは外で観戦、太一くんの隣はしっかりと菫ちゃんがキープ!微笑ましいね^^途中千早ちゃんは2人の間に割って入り原田先生の勝利と同時に太一くんを掴み大泣き!千早ちゃんは太一くんの胴体、菫ちゃんは太一くんの腕で号泣…

いやっ!酷くね??菫ちゃん可哀想じゃね('Д')?

 そして太一くんが千早ちゃんに巻かれてるマフラーに気付く、聞くと周防名人のマフラーだと…慌てて返しに外に出る太一くん!

 残った千早ちゃんは新くんの元へ!しっかり新くんを励まします。そして新くんは小学生の頃の千早ちゃんを思い出します「新 ずっと一緒にかるたしようね」うん…太一くんの名前消えてしまってるね。。そして、ここでいきなり新くんの歌「好きや 千早」「太一が言ってたかもしれんけど おれ大学東京来よう思ってる」「もし 気が向いたら 一緒にかるたしよっさ」うん?これって告白なのん?

 正直、初めて読んだ時、この頃の千早ちゃんと新くん、大っ嫌いでした('Д')

もう、、心の中でちゃっちゃと受けろやっ!てか、新くん返事聞かずどこ行くねんっ!!2人引っ付いてくれたら、太一くんも瑞沢かるた部の面々も救われるんだよ?

「もし新が見に来てたら これが私のチームだよ って 強いでしょ って 自慢するんだから」こんな暴言吐かれずにすむんだよ?まぁ、かるた部は崩壊してただろうけど。。菫ちゃんも太一くんとワンチャンあっただろうしね。。

 こんな感じで読んでました。スマセン。。

 その頃太一くんはというと、、マフラーを返しに周防名人に追いつき「君は…あの娘のなに…」と聞かれ、「彼氏です ちょっかい出さないでください」キリッ!

見事ピエロを演じていました!カワウソ

 この後の千早ちゃんは頭がポワァってなってる感じが続きます。千早ちゃんの描写もなんだか子供みたいで…なんだろ…「好きな人に告白されたからきっとこれがきっと恋なんだっ!」って感じなのかなぁ…でも、まぁ、心が動いてる感じは受けないかなぁっと( 一一)

 

太一くん・・・新くんが東京の大学に来る事を黙ってたのを千早ちゃんにバレる!

卑怯じゃない自分になりたかった太一くんですが結局黙ってた事で自分は卑怯なままだ!変われなかった!この事により太一くんの心は粉々になっていったんだろうなぁ。

 

白い鳩を見ながら「お腹に赤ちゃんいるのかな?うれしいのかな?うれしくて光ってるのかなー」と訳わからん事を言ってる千早ちゃん・・・これを見たかなちゃんが子供の頃母親から聞いた言葉を思い出します。「赤ちゃんできてますよ」って言われた時「知ってしまったら細胞が全部入れ替わるようなそんな瞬間があるの」と、かなちゃんは今の千早ちゃんがこれだ!と思いますが残念ながら違いました(;´∀`)

 

「好きだって言われた日から 指先とお腹がいつもあったかくて 変なんだよ 新のせいで変なんだよ もし会えたら 全部 燃えそう」・・・かるたの事言ってるんだか新くんの事言ってるんだがよくわからん事言い出す千早ちゃん。

これ、36巻で理音ちゃんが「あったかい 指先 おにぎりだったものが 全身をあったかくしてくれるのがわかる おばあちゃんがくれた栄養」ってのがあるのだけど、一緒なんだろうか?それなら新くんが言ってくれた「好き」は千早ちゃんに「栄養」を与えてたのだろうか?ワカラン

この後結局会うのですが燃える事はなかったですねー。

 

抜け駆け太一パート2・・・一応かなちゃんには報告してるので抜け駆けでは無いんじゃないかなぁっと…修学旅行の時と同じように「なんで なんで なんで 太一 いつも一人で」またも千早ちゃんの心が掻き乱されます。太一くんそんなに大層な事をやってるとは思えないんですが…

 

新くんVS太一くん・・・懸けた青春が消えてしまう事に焦りを感じた太一くんは早期に新くんとの決着を目指し高松宮杯に出場します。見事準々決勝で新くんとの対決が実現します。試合中「新 お前 秋に千早になんか言った?」と聞き「う!?うん 言っつんた」と返事を聞き「そっか」と「ちはの札」を新に送ります。ここで新くんの告白があった事を確信します。これは「恋」で、太一にほぼ敗北を予感させる出来事で、しかもかるたの試合も負けてしまいます。これは、太一にとって恐れていた「すべてを失う瞬間」でした。ここで「かるた」も「恋」もすべてを捨てる方向に向いたのだと思います。

 

千早ちゃん情緒不安定・・・高松宮杯から戻ってあからさまに様子がおかしい太一くんを見ても何も聞けない千早ちゃん。なんとなく太一くんが離れて行きそうな気配を察してるご様子。太一くんの元気が無い事で沈む菫ちゃんと千早ちゃん、これではダメだとかなちゃんがバレンタインデーの提案をします。燃える菫ちゃん!逞しいですね^^綾瀬邸にて3人でスイーツ作り菫ちゃんの指示の元、美味しそうなスイーツが出来上がり、それをラッピングしてる最中「あの 優しくて 強くて がんばり屋の」で、突然泣き出す千早ちゃん「楽しいね~ みんなでなにかするって楽しいねぇ~ なのになんで… なんで 太一はあんなきつそうなの つらそうなの 笑って…笑ってほしいよー…」これには、かなちゃんも菫ちゃんも千早ちゃんの太一くんに対する恋心が確実な物と感じたと思います。てか、太一くんも千早ちゃんに対して「きつい思いしてもらいたくない つらい思いしてもらいたくない 笑ってて欲しい」ってまったく同じ事考えてるのにね。。この2人には圧倒的に会話が足りてないんだなぁっと。。結局バレンタインは千早パパの暴走により失敗!

 

菫ちゃんの告白!・・・太一くんにほんとに塩辛を渡し「好きです 先輩 大好きです」「先輩も 好きな人に好きって言ってください 言ってください」いや…菫ちゃんめっちゃ可愛いし、、私の中では作中一番の告白シーンだったんじゃないかなぁっと(*‘ω‘ *)でも、太一くんが千早ちゃんに告白する時は「懸けた青春」を投げだす時なんだよなぁ…

 

「太一杯!」・・・これマジ狂気。。千早ちゃんが太一くんを元気付ける為に企画した誕生日イベント!瑞沢かるた部だけでなく白波会・北央学園・静岡から理音ちゃん等々を巻き込む一大イベント!この準備中のホワイトデーに太一くんから塩辛のお返しを貰う菫ちゃん「ありがとう おれちょっと 言ってこようと思って」と軽くフラれちゃう菫ちゃん…いやっ!!それどころじゃねぇぇぇ!!めちゃくちゃ焦る菫ちゃん「やめてください に…2週間待ってください!」と走って逃げる菫ちゃん。。可哀想じゃね??準備中の部室に戻り「きれいになりたかった でもちがうんだ 好きになるって そういうことじゃないんだ」強欲で執念深く「太一を喜ばせたい」一心の千早ちゃんに敗北感を感じます。

そしていよいよ太一くん誕生日の日「有志による太一杯開催!」「な に こ れ」と太一くん…うん、わかる!何これだよね…しかも優勝賞品は「太一のキス」「みんな太一が好きで集まってくれて キスも嬉しいと思うよ!」と千早ちゃん…いやぁ。。しかも読手さんに須藤くんまで参戦。。これはさすがに血の気引くよね。。

そして始まる36名12チームによる源平戦!結果は太一くんと千早ちゃんの同点1位!「同点1位なんてないよ!太一決定戦やるよ!」と勝つ気満々の千早ちゃん…んー賞品の事忘れてるのかなぁ…この太一杯の賞品はほんと沼で考えてもわからん。。私の中ではこの太一杯の賞品と2年団体戦後疲れて寝てる太一くんに千早ちゃんが近づいての「ゴツン」えっ!?疲れて寝てる太一くんに頭突き?ホンこれ…考えても答えが出てこない2大沼です('Д')狂気の太一杯も無事?終了し、次の日?いよいよ…

 

③「競い合い」太一くん歌パート・・・いよいよ太一くんが「懸けた青春」を手放す日、かるたでの打倒新くん、そして、千早ちゃんの為に始めたかるた部。すべてを諦める日です。

部室に勉強をしに来た太一くん、遅れてカーテンを新調しに来た千早ちゃん、結局カーテンの新調を手伝う太一くんしかも、カーテンの丈なげぇw

2人で太一杯の源平戦の話で盛り上がります。

「あの場所での源平戦」「初めてのチーム」脳裏で小6の頃の事を思い出す太一くんそしてついに、新くんのメガネを取って隠してたのは自分だと告白する太一くん、それを聞いて動揺する千早ちゃん。千早ちゃんの「ダメじゃん ズルいじゃん」に対して、「うん うん…ずっと ずっと 卑怯じゃない人間になりたかったんだ」

「好きなんだ 千早が」ついに告白する太一くん。一方千早ちゃんは、よくわかってなかった感情「なんで なんで太一 なんで いつも一人で なんで」を脳裏に浮かべます。そこで千早ちゃんに突然の変化が訪れます。

「ぶわっ」ここで23巻のかなちゃん母の「知ってしまったら 細胞が全部入れ替わるような そんな瞬間」の伏線回収です。少しわかりにくい描写ですがその23巻のシーンで水が湧き出てるイメージのシーン。37巻にて、田丸ちゃんが生まれる前から憧れである桜沢先生に認めてもらい、同学年のチームメイトに「本気で応援するから」と言って貰えた時に「なんだろう なんか なんだか 生まれ直したみたいな」この描写でも水が湧き出てるイメージが使われているので間違いないと思います。

千早ちゃんが知らなかった感情、ずっとくすぶり続けていた感情、太一くんに対する「恋」が一気に湧き出てきた瞬間。。おそらく小学6年生から高校3年生に一気に生まれ変わるくらいの衝撃だっただろうと思います。

千早ちゃんにそんな変化が訪れてる事なんて知るすべもない太一くんは、自分の告白により千早ちゃんを傷つけると思っており、心の中で「うそだよ うそだよ」と繰り返しますが止める事をせず続けます。

「千早 の 伸ばしたことのない 爪が好きだ 指が 髪が バカみたいに大きく開く口が 笑ってる顔が ずっと ずっと 小さいころから」

知らなかった事を知ってしまった千早ちゃんはそりゃもう頭の中が大混乱だったでしょうね。。これが恋かな?って思っていた新くんの告白を思い出します。ここでかるた脳の恐るべし真実が、、「また一緒にかるたしよっさ」が「一緒に生きていこっさ」とプロポーズの言葉に変換されていましたwこれが23巻でかなちゃんが恐れていた「あれだけ真剣にかるたをしてる人たちにとって 一緒にかるたしよう は きっとー」って事だったんですね。。

急に変化の訪れた千早ちゃんには、さすがに整理がつかなかったのだと思います。

チャイムで掻き消える程小さな声で「ごめん」。これはいい返事を期待してなかった太一くんが唯一拾えた声です。おそらくは「わからない」「ごめん」とか「ちゃんと答えれなくて」「ごめん」とかだったんじゃないかなぁっと思っています。

「競い合い」に関しては心を動かすどころか千早ちゃんの恋心を湧き出させた太一くんの「歌」で幕を閉じたと思います。

 気のせいかもしれませんが、新くんの告白後の千早ちゃんの描写が子供っぽかったのに対して、この太一くんの告白後の千早ちゃんは大人っぽく描かれてるように思いました。

 

太一くんの退部・・・これに関しては太一くんの事をあまり良いように思ってなかった嫁さん曰く「告白は千早ちゃんを気づ付ける行為」「退部は千早ちゃんの気を引く卑怯な行為」だそうです。。んー?てか、、太一くんはそもそも2年間で千早ちゃんの夢や目標をやり尽くしちゃったし…千早ちゃんに関しては新くんも他の部員達も居てると思ってるのでそんなに自分が消える事でダメージは無いと思ってると思うよ?

それに、肉まんくんと机くんにはちゃんと太一くんが去った後の部の事頼んでるし。

成績が下がったのだって、多分作戦だと思う、、千早ちゃんが原因で退部って事にならないようにしたんだと思います。

多分だけど、菫ちゃんだけは不安があったんじゃないかな?告白するの知ってるし、、ここだけは祈るしかなかったのかと。。

 そもそも部に残った所で「全国大会連覇!」とか千早ちゃん言い出すだろうし、、全国大会行っても新くんと千早ちゃんのイチャラブ見せつけられるだけだろうし、、そりゃ辞めるでしょ!って私は思ったんですけどね^^;

 新歓の場面で、男性部員達の中に太一くんが居ない事に気付く千早ちゃん、この時点で薄っすらと太一くんが離れて行く事に気付いてると思います。そして正式に宮内先生から太一くんの退部を告げられます。気丈にマイクを持ちスピーチを始める千早ちゃんですが1人足りない部員6名と言った時に涙がこぼれマイクを捨てて太一くんを探し走り出します。踏切の前で太一くんに追いつく千早ちゃん太一くんを掴み

「いやだ太一 いやだ 太一 退部なんていやだ いやだよ太一っ いやだあっ」と、まるで駄々っ子のように振る舞う千早ちゃんを止めるのと自分のやり場の無い感情をぶつける為、作中唯一のキスシーンが描かれます。いやいや、千早ちゃんが一番太一くんの退部の理由解ってるはずなのに、解ってないとか、、そりゃ、太一くんもイラッっとするよ、、そこで太一くんが「千早 おまえはおれが 石でできてる(感情が無い)とでも思ってんのか」「やれねーよ かるた いま 百枚全部 真っ黒に見えんだよ 全部 全部 全部」ここでようやく太一くんがいままでやってきた事全部が自分の為だったと自分のそばに居る為だったのだと気付きます。

これは、、千早ちゃんが鈍感すぎるかと、、太一くんが退部したって聞いた時点で気付けよと。。。

 

④「競い合い」新くんかるたパート・・・うん。。忘れてた。。最早消化試合なんですが。。ほんとに消化試合になっちゃいましたね。。相手が新くんなのに気付かない位チームの勝利の為に集中してる千早ちゃんは結局太一くんが来てる事に気付くまで新くんの存在を忘れる位集中します。でも、仲間達と戦ってる時の千早ちゃんが実は最強で終止新くんを押し続けます。結局仲間達も全員勝利し千早ちゃんも新くんに勝利し全勝で高校生活最後の団体戦を最高の形で終えます。おめでとう!

 そして試合終了後なのですが新くんが太一くんの胸倉を掴み「なにしてるんや 太一 なにしてるんや なんでえんようになってるんや せっかくの全国大会で 千早が主将としてしか取れてなかったのは おまえがえんかったせいやろ」「いや…ごめん 負けといて 言うことではない」と謝ってますが、、まず、太一くんには意味わからん事だったのでは、、終止無言だったし。。そもそも元から千早ちゃんキャプテンやし。。八つ当たり以外の何物でもなかったのかなぁっと。。一番強い千早ちゃんを肌で感じる事ができたんだからよかったんじゃないの?と言いたい。。この後千早ちゃんとみんなに「ごめん」と謝る太一くん後は一人凹んでる新くんの横に「同じ決意を返す」和菓子の包装に「次は試合で! 太一」と書かれた和菓子を置いてさっさと帰っちゃいます。

その太一くんの文字を見た千早ちゃんは「太一が「次」を語る 目の前にぱあっと道が 見えた気がした」太一くんとまた近くでかるたができる希望が見えたって事ですね。

 

「藻塩」・・・大会も全日程を終了し帰り支度をしてる中、いきなりの肉まんくんのかなちゃんへの告白!その口を遮り机くんの必死のかなちゃんへ対する告白!「やっと言った 遅いよ おれの言ったことなんか ウソだよ」とその場から去って行く肉まんくん!いやぁ。。イケメン過ぎるわっ!この後の「でも あとで言ってあげなきゃです いちばんかっこいいのは 西田先輩だって」の田丸ちゃんの言葉もジーンときました!是非!西田先輩と田丸ちゃんのカップリングを!             机くんの告白とかなちゃんの返事を聞いて驚愕の表情をする千早ちゃんと筑波くんしっかり菫ちゃんに「気づいてなかったのがおかしいですよ」と突っ込まれ、今までほんとに周りが見えてなかった事が露見しちゃいます^^;

「藻塩」で新くんから告白に返事をしてなかった事を思い出す千早ちゃん。。まぁ、、太一くん絡みの事件が頻繁に起こってたので仕方が無いのでしょう。。

慌てて新くんを追いかける千早ちゃん!追いつき「わ…私言ってなかったと思って」「好きって言ってくれたのの返事…」「好きって言ってくれたのの」って言ってるのに結局返事は「また かるた一緒にしよっさ」変換されて「一緒に生きていこっさ」の返事になってましたね。。「もっと かるた 強くなりたい 強くなる道を行きたい 詩暢ちゃんにも勝ちたい 世界一になりたい」と、、一緒に進むではなく自分の強くなる道を進むって事で一応お断りの言葉にはなってるのかな?千早ちゃんの相手を傷付けない最大限に気を使った断り文句だったのかな?

肝心な新くんには何も伝わってなく、、「かるたをしてれば おれらの道はいつか重なる 「いま」じゃなくていいから もっと近づいたら おれのことどう思ってるのか聞かせて 近くに行くから」でも、、言葉の通じなさに関しては千早ちゃんも負けてなかったw「かるたをしてれば 太一との道はいつか重なる」に変換されてる事に後からわかりますw

 今後、千早ちゃんの行動はこの言葉を信じて前に進んで行くように見えました。

 

気になるところを順に解いて行くよー

 

名人・クイーン戦東日本予選・・・千早ちゃんは瑞沢かるた部のユニホームで参戦。田丸ちゃん、肉まんくんを見かけますが2人ともかるた会のユニホームで参戦。千早ちゃんが寂しそうな顔を浮かべます。千早ちゃんも太一くんも見事優勝し、太一くんのパーカーの下に瑞沢かるた部のユニホーム!それに気づいた千早ちゃんは思わず涙が溢れます。もう二度と瑞沢かるた部として太一くんとかるたの試合が出来ないと思っていた千早ちゃん3人の約束の試合が決まった事より嬉しそうでした(*‘ω‘ *)

 

菫ちゃんのこの世で一番怖いもの・・・「笑ってない好きな人のお母さん」これって結構ヒントだったりするのかな?8巻で真島邸にお邪魔した時の、千早ちゃんの太一母に対するビビり方が半端なかったですね^^

 

千早ちゃんのヒーロー・・・太一くんのヒーローは千早ちゃんなのはしっかり書かれています。覚醒理音ちゃん対千早ちゃん 須藤くん対太一くんの試合でお互い追い込まれてる時、太一くんのモノローグで「千早にはいるか? ヒーローが」ってのがあるのですが描写的には新くんっぽく描かれてるのですが私は太一くんが千早ちゃんのヒーローだと思いました。何故かと言うと、予選始まる前に千早ちゃんのモノローグで「ここだ 今日だ 私たちの 約束の試合」で背景に小学生の時の3人と現在の3人が描かれてます。この時点で千早ちゃんは太一くんの最終の目標が見えてません。

この時の千早ちゃんの目的は勿論クイーンになる事だと思いますが、それよりも太一くんの近くで最後までかるたをする事が大きくなってるんだと思います。

これに関しては、千早ちゃんのモノローグ「最後」「下げた集中を途中から上げられたのは 切り替えられたのは」ここから肉まんくんのモノローグに続きます「勝つ できるだけ 真剣勝負をしてる あいつのそばにいる」これに繋がってると思います。

試合中机くんのノートに書かれた「西日本代表は 綿谷新」の文字に気付く太一くん、自分の取った札を後ろに倒し「すみません そっちに「わた・や」行ってませんか」と千早ちゃんの視線を自分に向けさせ後ろにある机くんのノートを見せます。その文字を見た千早ちゃんは太一くんの向かおうとしてる所、最終目的の場所に気付きます。「今日 ここじゃない まだ先がある」こんな所で取り残される訳にはいかない!と奮起し、勝てたんじゃないかと思います。道標を示すのがヒーローならば太一くんがそれにあたるんじゃないかな?と、そんな感じに私は読み取りました。

 

強い涙・・・東西戦3戦目終了時、新くんが太一くんに抱き付き言った言葉は、そのまま千早ちゃんにも突き刺さります。千早ちゃんの台詞になおすと、「他のなんでも自分よりできる太一くんに自分が「かるた」を選んだばかりに、やった事のない、負けるのが嫌いな太一くんに「かるた」を選ばせたのに、こんなに長くやって、こんなに強くなるまで努力して、自分とこんな所まで一緒にきてくれた」になります。「かるた部一緒に作ってよ 太一」って言った事も後悔し、感謝しかありません。

これ以上太一くんを「かるた」に縛り付ける事もできなく、完全に「かるたの道が重なる」事も無くなりました。

ここまで、一緒に来てくれた太一くんはこの先一緒に進めません、この先の不尽の高嶺に一人で登って行く決意の涙です。

 この後、清々しい笑顔の太一くんに「千早は世界一な」と言って貰い、詩暢ちゃんを倒す決意へと変わります。

 

「結びたい」基「結び直したい」大江奏・・・以前から何かと大好きな2人、千早ちゃんと太一くんを結び付けたいと、色々とやってみますが上手くいかず、、遂には2人の間に決定的な亀裂が生じてしまう始末。

太一くんをねぎらう目的で100万円もする布団を太一くんの部屋へ持って行った帰り道、太一くんから新くんの袴を直してくれた事のお礼を言われます。「おれの友達すごいんだぜって 袴すぐ直せんだぜって 自慢したいみたいな そんな気持ちでさ おかげですぐ負けたけど 大江さん 紐結び直すのマジ速かったなーありがと」と言われ目に涙を浮かべてしまいます。

千早ちゃんの強い涙を思い出し、やっぱりこの大好きな2人を結び直したい!!ってなったんだと思います。

千早ちゃんに渡会さんの事を聞き、その決意を聞きます。

太一くんに対し「いまでも千早ちゃんを好きですか…?」と聞き「もうよくわからん…」「でも だんだん薄れていくんじゃないかって思うよ」と聞き、目線だけ千早ちゃんに向き、千早ちゃんの反応を確認します。

「私 走ってかえるね みんなバイバイ」その姿を見、「真島くんはまだ、千早ちゃんの事が好きだって、だから安心して先を目指して走ってね」「走れ 帆かけたる舟」と、千早ちゃんの背中を押してあげ、自らも経済の勉強をする決意をしました。

 

動画、対新くんで詩暢ちゃん初勝利時、詩暢ちゃんに嫉妬して画面閉じの件・・・これ、嫁さんも千早ちゃんが嫉妬してる!って言ってましたが、、んー。。それやったら夜這い動画を先に描かないと思うんだけどね。。恋愛脳持ちの、かなちゃん&菫ちゃんと同じ様な表情で千早ちゃん見てたので、おー!千早ちゃんの恋愛脳も育ってきてるんだー!って見てたんですが。。

この嫉妬っぽい描写に関しては私の中では2つ候補があります。

 

➀この動画の前に新くん目線の動画を見ています。「これが…新の目線…?」

問題の動画を見る時「いいな 二人とも入試ないから」とあります。現状千早ちゃんは「やりたいことを思いっきりやるためには やりたくないことも思いっきりやる

 」と、太一くんと同じ立場で太一くんの目線で見ています。

動画の中の2人は、この前までかるたの事しか考えてなかった千早ちゃんです。

この動画は今まで自分が太一くんに見せてた事です。太一くんの目線になって今まで自分が見せてた事がその動画に映っていて、気分が悪くなり画面を閉じた。

 

②これは単純に、千早ちゃんは一人で不尽の高嶺に臨んでいます。後に詩暢ちゃんと新くんが2人で高嶺に登ってる姿が描かれています。

これ、東西戦で太一くんが勝っていたら動画の2人は自分と太一くんだった事になります。不尽の高嶺も2人で臨む事が出来てたので、そう考えると面白くなく画面を閉じた。

んー。。私的にはどっちもアリで嫉妬してる訳では無いと思います。現状千早ちゃんは一人でかなり不安定な状態の上、姉である千歳さんとの間もギスギスしちゃいます。それも、元旦に後輩達が「初詣一緒に行きましょう!」と来てくれたので無事解決できました!この時の「はなのいろは」での菫ちゃんの登場は、ぶわぁっ!ってなりました!

結局は太一くんのお願いを2つ返事で菫ちゃんが引き受けてた事がわかりますが、太一くんが無事千早ちゃんの事を忘れる事が出来てたなら、きっと太一くんのハートを鷲掴みしてたのは菫ちゃんで間違いないと思います^^

 

千早ちゃんの告白・・・宮内先生から太一くんは東大を受けていない事を聞きます。

机くんを見つけ太一くんが受けた大学を聞きます。答えは東京じゃないところでした。慌てて太一くんを探す千早ちゃん、部室で見つける事ができました。どこを受けたのか聞くと京都大学でした。「なんで京都なの~~~?」に対して返って来た答えは「もう環境変えなきゃなって」うわぁぁぁぁ。。離れる気も忘れる気も満々って感じですね!これには千早ちゃんも固まってしまいます。それを見た太一くんは「なんだその顔 大丈夫だろ あれだよ あれ」「おれたちには かるたがあるから また会えるよ」うん。。絶対ウソだね!忘れる気満々なのにかるたやってたら何時までたっても忘れられへんやん!

そして、何もない所でコケる千早ちゃん。そのまま太一くんの手を握り俯きながら告白!「好き  だ   よ」フラれる気しかしない千早ちゃん。太一くんの「いまさら?」が突き刺さります( ・´ー・`)「おれを?   好きっておれを?」千早ちゃんの告白は見事に太一くんに受け入れられました!覗いてたかなちゃんもガッツポーズ!

おめでとうっ!お幸せにねっ!8888888

 

でっ!ハッピーエンドで終わるのはいいのですっ!でも、、でもっ!どうしても気になる事がぁぁぁ!(´;ω;`)ウッ…

それは・・・何もないとこでコケる千早ちゃんですっ!これ過去にもあったよー。。

小学生の時、3人が離れ離れになるのがわかった時、何もないとこで千早ちゃんコケてるのです。。気になり1巻を手に取ります。何気にコケてるシーンの前後を読んでみると…「なんで なんで なんで太一」いや。。よくわからんよ。。

自分でもよくわからんのだけど。。「千早ちゃんが太一くんに特別な感情を抱いてるように見えるんだよぉぉぉぉぉ!」ナニコレ?千早ちゃんの告白シーン読んだ後だからそう見えるの?これ罠なの??

取りあえず冷静に考えてみませう。。そう言えばかるたに出会う前から太一くんが好きだった可能性って普通にあるよね?初恋の相手が太一くんの可能性って普通にあるよね?ずっとずっと前から…

 

 

千早ちゃんの初恋の相手が太一くんだったとして読み解いてみる!

うん…ここまできたらトコトンいっちゃいます!それに、ここまで来て放置してる事が2つあります。

➀小倉山山荘の襖に並んだ「ちは」と「たち」の歌。肉まんくんの回想の中で千早ちゃんが調べていた事も判明しています。最後に「太一 ずっとそばに 最初から そばに」と千早ちゃんのモノローグが出るのですがコレの事かと思ってました。「そばに」って言葉は太一くんも2巻でモノローグで使っています。

太一くんの初恋の相手も千早ちゃんなのは間違い無いと思います。

この物語は初めから小倉山山荘の襖の2つの歌を基に作られていたとしたら…

太一くんのお母さんも「太く一本筋の通った男になりなさいっ」って「太一」って名前をつけそうな強烈なキャラクターの太一母もそうやって作られたのかな?って思います。「最初からそばに」うーん。。これが本当なら最大のミスリードのような。。

 

②「ちはやぶる」2巻でのかなちゃんの歌の解釈・・・「激しい恋の歌」「景色の中に情熱をかくしている」=「秘められた恋の歌」これ、始めっから千早ちゃんが太一くんに対して特別な感情があったとして始めから読んでみると繋がります。

 

ボーイッシュな千早ちゃん・・・まず、お姉さんの千歳さん、モデルです。千早ちゃんは千歳さんの事を美しいと認識しています。真似して女の子らしい恰好してもいいような気がしますがしてません。

そして、太一くん、小学生の頃からモテモテな男の子、そして、スポーツ万能、勉強も出来る、スーパー小学生です。こんな男の子と遊ぼうとしたら?普通の女の子らしい女の子ではまず、遊べないと思うんです。じゃぁ、千早ちゃんが太一くんと遊ぼうとしたら?男の子っぽくしてるのが1番だと思うのです。

太一くんの台詞でもあるのですが、「姉妹なのに 千早はまだ男って感じだよな」これを聞いた千早ちゃん。。いきなり太一くんに蹴り一発。。「やるかあ千早 おまえ運動神経だけは おれと張るよな!」うん、、なんだか太一くんも楽しそうですね!

おそらくですが、太一くんの「そば」に居るためのボーイッシュなんだろなぁっと、中学で太一くんと離れ離れになり高校で再開した時には、髪も伸ばし女性らしい姿になってましたしね。。

 

かるたに出会う千早ちゃん・・・このかるたが太一くんに唯一勝てる競技です。図書室で作業中の会話で、千早ちゃんに、かるた大会優勝したくて百人一首の単語帳を作ってた事を指摘されます。対して太一くんは、そこまでしても千早ちゃんに負けた事をかっこ悪いと言います。それに対して千早ちゃんは、「正々堂々やって負けて かっこ悪いことあるかーーーー!!」と、かっこ悪い事じゃないから、かるたやろっ!って感じですねー。太一くんにかるたやって欲しそうです。

太一くんがネットでかるた会がある場所を調べてくれました!しかもサッカーサボって一緒に白波会まで行ってくれます!千早ちゃんめっちゃ嬉しそうにしてます。

太一くんは習い事、サッカー、塾と大忙しな男の子なので中々無いイベントだったのでしょう。この事で太一くんにとっても、かるたは自分と同じで特別なものと勘違いしてしまったのかと。。

そして、かるたの3人1チームの小学生大会がある事がわかると、千早ちゃんは早速出たがります。そこに塾が長引いてた太一くんが遅れてやってきます。すかさず太一くんに駆け寄り3人一組の団体戦がある事を告げます。しかし、負けるのが嫌いな太一くんは出てくれない気がしてます。でも、意外な事に太一くんは出る気満々です。これには千早ちゃんも「な…なんで?太一 あれ?」っとなってます。

ここで千早ちゃんは、太一くんも自分と同じ位かるたが好きで、きっと、かるたをしてるとずっと「そば」に居る事ができる!と、かるたを信じるようになった気がします。

 

太一くんのお勉強・・・かるたの大会に向け、特訓してる3人こんなに太一くんと一緒に遊べる事に千早ちゃん楽しそうです。かるたのおかげですね!

雪が積もり雪合戦して遊ぶ3人寝転び凄く幸せそうな千早ちゃん「ずっと一緒にかるたしようね」っと言ってた矢先、太一くんが片道1時間半もかかる超有名中学校に受かった事を聞きます。「そんなとこ行かないよね」「かるたできなくなっちゃうよ」と千早ちゃん。それに対して、太一くんは「かるた出来なくても行くにきまってんじゃん」と、これは、千早ちゃんの失恋みたいなものですね。。

3人で歩いてるところ、ずっと俯いて辛そうな表情の千早ちゃん、何もないところで倒れこみます。「離れるのが嫌」「一人になるのが嫌」告白の時もこんな感情から何もないところで倒れこんだんだと思います。

高校生活中、千早ちゃんが太一くんのお勉強の応援をしてる描写は一切ありません。きっとこの時のトラウマ?みたいなのがあるのかなぁ。。

太一くんがお勉強すると、自分が付いて行けないところに行ってしまう、また離れ離れになってしまう、そんな事考えてしまうと確かに応援はできないかなぁ。。告白前に外国の大学名出してましたが、千早ちゃんにとって太一くんの勉強はそれ位怖い事なんだと思います。

 

「ちはやぶる」・・・原田先生との会話で、「ずっとかるたやれると思ってたけど、2人はそんな事思ってなかったのに わたし一人バカだったの バカはもうやめるの」と、千早ちゃんの台詞があります。これを、千早ちゃんが太一くんに特別な感情を持ってたとすると、「ずっと一緒にかるたができると思ってた、太一くんもきっと同じ気持ちだと思ってたのに、わたし一人そんな気持ちを持ってたの、だからそんな気持ちはもう持たないの」そう言って、竜田川に流れる「からくれなゐ」の下にその感情を隠してしまったのではないでしょうか。その感情は多分ですが、「やさしくて、強くて、頑張り屋さんの太一が好き」って気持ちで、バレンタインの時に隠し切れなくなって涙を流してしまったのかと思っています。

ウソがつけない千早ちゃんは、好きな人を聞かれると感情を隠し同性の好きな人の名前をあげます。太一くんの事を聞かれると聞いてなかった事にし、スル―します。

両立して頑張ってる太一くんを一切応援しない。辛そうにしてる太一くんを励ます事をしない。太一くんの事を見てるけど、見ていない事にしてる、これに関しては試合中のタオルの回や、「太一ならきっとこうそする」で、太一くん退部後、見事太一くんのやってた事を完コピしちゃってます。余程見ていた事が裏付けできます。

あと、寝てる太一くんには優しいのですよねぇ。。

こんな風に考えると妙に太一くんに冷たい理由がわかりました。

でも、「そば」には居たい。。

 

太一くんと再会・・・高校入学してかるた仲間が出来なく、中学時代の事を思い出しながら寝そべる千早ちゃん。モノローグで、「かるたが楽しかったのは‥‥」ってのがありますが、「かるたが楽しかったのは、太一がそばに居たから」だったとして、そこに太一くん登場!もうね、千早ちゃんのテンション爆上がり!きっと感情にしてた蓋が取れちゃってます。「太一」連呼で太一くんの肩に頭ゴンゴン!これは、、バカップルにしか見えません。。

電車のホームで太一くんに彼女が居る事が発覚!ここで感情に蓋をし直したのかも?

ところで太一くん、この子、、ひょっとして親の信用を得る為、有名進学校に入って、外部の医学部に行くとか言って高校で千早ちゃんの居るとこ選んだとか、、なんだろ?小学校の時からそう考えてた気がするよ。。

 

「でも そばにいたい」・・・「イライラする 思い通りにいかない 楽しくない でも そばにいたい」太一くんの恋に関するモノローグ。てか、千早ちゃんに恋する太一くんの感情ですね。てか、恋の話してる時点で千早ちゃんこの状態になってるような。。千早ちゃんの中では、太一が好きって気持ちは隠してます。「でも そばにいたい」なんです。1年の時、宮内先生に成績が悪い理由で出場を止められた吉野会大会、太一くんはA級目指し一人で出場します。机くんに勉強を見て貰ってるのにも関わらず抜け出し、太一くんを追いかけます。。とにかく、太一くんが一人で何処かに行くのが嫌で、離れるのが嫌なのです。

修学旅行の時も「なんで なんで 一人で太一」・・・これも「そばにいたいのになんで一人でどっか行っちゃうの」太一くんが遅れて来た時に出くわした千早ちゃんの表情がまさしく「イライラする 思い通りにいかない 楽しくない」ですね。。高松宮杯の時も同じですねー。千早ちゃんは太一くんが離れちゃうとかなり不安になるようです。

 

「近づきたい人」と「そばにいたい人」・・・近づきたい人=憧れの人かな?元々は太一くんだったと思います。何でも出来る太一くんを羨ましがる描写があります。高校生になってかるたに復活した新くんが近づきたい人に変わります。かるたの神様みたいな新くんを憧れるようになります。

どうせ太一くんはかるたしか出来ない自分の事を好きになってくれるとは思っていません。違う人を好きになれば太一くんに対する感情が無くなると考え憧れの人を好きになろうとしたんじゃないかと思っています。

それでも、太一くんに対しては「そばにいたい」は変わらず持ってるようです。それは、太一くんが離れて行きそうな気配を感じると、バレンタインの時のように感情が溢れてしまったり、太一くんを喜ばす為だけに「太一杯」とか恐ろしい事をやってしまう事でわかると思います。

 

太一くんの告白にて・・・告白を受けてまず、太一くんの気持ちに驚いたと思います。「まさか!」って感じで、そして、太一くんに対する感情に蓋をしてても、あるいわ、新くんの事が好きだと思い込んでいても、「そばにいたい」って気持ちが「恋」だと知ります。

そこで、近づきたい人とそばにいたい人を比べて考えたんだと思います。でも、答えは出てきません。そりゃぁ、初めて知った感情ですもんねぇ。

太一くんが部を去って離れて行き、そこで初めて「そばにいたい人」が愛おしい人なんだと気付いたのではないでしょうか。。

 

こうして見て行くと、千早ちゃんの初恋の人が太一くんだったら、色々と繋がる所が出てき、これが正解なんじゃないかな?と私は思いました。

 

千早ちゃんの告白・・・結局小学生の時と同じ状況になっちゃいました。。「離れたくない」「一人になりたくない」そして何もないところで倒れこみます。。ああ、ループしちゃったよ。。でも!今回は自分の気持ちを伝える事ができました!!離れ離れにはなっちゃうけど、心はそばにいれるって事で!

それに、太一くんの札の事もあるしね!「立ち別れ」・・・「貴方が待つと聞いたらすぐに帰ってきます。」うん!大丈夫!何の問題もないです!

 

新くんの「恋」について・・・私は、新くんってひょっとしたら千早ちゃんと同じく「恋」を知らない、理解出来てなかったんじゃないかと思うのです。

千早ちゃんに対する「恋」なのですが、そもそも、かるたをやってなかった千早ちゃんを好きになってたのん?

それに、太一くんと千早ちゃんはお互いに、「辛い思いをして欲しくない」「笑ってて欲しい」「楽しそうにして欲しい」などの思いがありましたが、新くんにはそんな描写は無かったように思います。

後、番外編「はなのいろは」で、ホームシック気味になっていて、「歌」の意味がわかるようになってます。新くんの台詞にある、「あし」「みち」「す」「あさじ」も「ああわかるなぁって思うからさみしいのも悪くないよ」とあります。出てきたほとんどの「歌」が恋しい人と離れ離れになって寂しいって感じの歌です。

新くん、、今、恋してるんじゃね?って気がします。由宇ちゃんと離れ離れになり、自分の中で由宇ちゃんの存在の大きさに気付いたとか?

由宇ちゃんのモノローグで「春には私は地元の看護学校 新は東京の大学に行く」「自分で選んだのに不満はないのに あほみたいだな 置いて行かれるみたいな気持ち」これ、太一くんが退部し、離れて行く時の心情と似てるような気がします。

千早ちゃんのかるたの呪縛を「ほどいた」のが太一くん

新くんのおじいちゃんの呪縛を「ほどいた」のが由宇ちゃん

千早ちゃんに「恋」を教えたのが太一くん

新くんに「恋」を教えたのが由宇ちゃん?のような気がします。

始めに書いた、太一くんと由宇ちゃんがよく似た役割を持ってるは、こんなとこから私が感じたものです。

新くんが見てる月、福井で由宇ちゃんも見てたらいいですね(*´ω`)

 

最後に・・・ほんとに長くなってしましました((+_+))この作品は、あくまで私の予想ですが、「ちはやぶる」の「歌」を基に、綾瀬千早が生まれ。ずっとそばにいる小倉山山荘の襖「ちはやぶる」の対の歌「立ち別れ」から真島太一が生まれ。「太一」と名付ける為に母親である真島麗子が生まれ。末次先生が「ずっとそばにいる2人」を最後まで、「から紅」の下に隠し通したんだと思います。

とにかく、、この隠し通す技術、手法、、凄すぎます!おかげでネットでは荒れてたみたいですが( ;∀;)素晴らしい作品だったと思います。

この記事を見て納得いかない結末だった方、一人でも多くの方が読み直して頂けると嬉しいです。

機会があれば気になるキャラクターを紹介できる記事が書けたらいいなぁっと思っています。その時は又、よろしくお願い致します。

長くなりましたがまた、次の機会にお会いしましょー!では!