われ日本海の橋とならん/加藤 嘉一

¥1,575
Amazon.co.jp
著者は、「中国でもっとも有名な日本人」こと、加藤嘉一さん。
プロフィールによると、「1984年生まれ」だそうです。
わ、若いなぁ・・・。
私は、この方が以前「朝生」に出演した時の事位しか覚えていないのですが、
その時もベテランの文化人相手に互角に対応していた姿が印象にあります。
この本「かなりおもしろかった」です。
何より私が中国について知りたかった事、
例えば中国における自由・タブー・反日感情の実態などについて分かりやすく書いてあります。
帰りの電車で読み始めて電車降りるの忘れそうになりました。
実は、私がこの本の中で注目したのが、加藤さんの英語と中国語の勉強法です。
英語は高校生の時、そして中国語は中国の北京大学に入ってから集中的に勉強したそうです。
本から抜粋すると、こんな勉強法になります。
【英語・・・・高校卒業時にはTOEIC満点のレベル】
①辞書 ・・・暇さえあれば辞書を読む
②一人芝居・・・通学の自転車で「英語の一人芝居」をする
③英字新聞・・・図書館で英字新聞を辞書をひきながら読む
【中国語・・・半年後にほぼネイティブのレベル】
1日のスケジュール
6:00~ 7:00 起床・ランニング・シャワー・朝食
7:00~12:00 売店の中年女性と世間話
12:00~14:00 昼食・辞書をひきながら単語の読み書き
14:00~17:00 別の売店の中年女性と世間話
17:00~18:00 大学内の警備員と世間話・人民日報をもらう
18:00~19:00 夕食
19:00~23:00 人民日報を辞書に頼らず「音読」して読む
23:00~ イヤホンで中国語ラジオを聴きながら就寝
私は、この勉強法で参考になったのは、この項目です。
(1)辞書をよく読んでいる事
語学の得意な方は、「よく辞書を読んでいる」気がします。
電子辞書も便利ですが、紙の辞書を「読み込む」のは地道ですが良いのかもしれません。
(2)アウトプットをしている事
英語の一人芝居や、世間話など、アウトプットの時間を取っている事
(3)新聞の活用
英字新聞や人民日報といった新聞を隅から隅まで読み込んでいます。
特に、人民日報は音読してすべての内容を読みつくしていたそうです。
(4)お金がかからない
ここが一番重要かもしれません。
この勉強法は、本当に「余計なお金がかからない」のです。
あるものを「十分に活用」すれば、語学力は確実に向上する事がわかります。
この本を読んで、自分の語学の勉強に関する「甘さ」を痛感しました。
やはり、語学力の向上は、日々の努力が必要なんだなぁ、と思いました。