
本棚の整理をしていたら出てきた『大人の科学マガジン』。
“テルミン”は、テルミン博士が1920年に発明した世界最古の電子楽器。
テルミンのアンテナに近づく物体の距離と面積に応じて音の高さが変わり、ボリューム操作も可能。
最も特徴的なのは、“楽器に一切手を触れる事なく、奏でる事ができる”部分。
音は弦楽器みたい。
物悲しいというか、なんとも切ない音がする。
この楽器を発明したテルミン博士は、1938年、謂れのない罪により逮捕され、シベリアでの強制労働を経て、そのままその頭脳と技術から軍事技術開発員に任命される。
その間、世間では“消息不明”となっていたが、1967年ニューヨークタイムズの記者のスクープにより存命である事が伝わる。
1993年、テルミン博士の波乱の人生を描いた映画『テルミン』初上映の翌日にモスクワにて没。享年97歳。
…長くなったけれど、テルミン博士や楽器については是非、ググるか、映画『テルミン』を観てみてください(笑)。
確かテルミン博士本人の映像がたくさん入ったドキュメンタリー作品もあったと思う。
『テルミン』を知れば、きっと貴方も演奏したくなるのではないでしょうか。
ちなみにこの『大人の科学マガジンVol.17 テルミン』は、組み立て式のミニテルミン付きで2300円で学研から出ています。
人気で何度も重版されているようなので、取り寄せも可能なはず。
付録なので、もし音を大きくしたい場合などは、ちょこっと改造してギターアンプから出力する事もできるそう。