小原清伍先生のお誕生祝いの会食の中でおもしろい話を聞かせて頂いた。
先生は出雲の出身で、子供の頃の小学校時代は、学年末の表彰があって、成績が3等賞は10銭、2等賞が15銭、1等賞が20銭の現金が支給されていて、とても嬉しい思いをされたとのこと。今ではとても考えられないことだが、お金のない時代、子供たちにとってはとても励みになったのではないだろうか。
先生は英語の教師だったが、昔の京都市立商業を出られ、そのころから英語が好きになり貿易会社で通関の仕事をしていて、英語が大いに役立っていたようだ。そのような経験から商業英語が得意だったようで、小倉高校の商業科から県立小倉商業として独立開校したときに、三宅校長から請われて赴任されたそうだ。
最近のニュースでは、小学校から英語の教育が義務づけられるとされているが、我が輩は先生に「英語も大事かも知れないが、もっとしっかり日本語を身につけることの方が大事だと思うのですが・・・」と話したら、先生も「その通り。日本語がしっかりできていないのに英語の教育しても意味がない」とはっきり断言してくださり、嬉しかった。英語の先生に失礼かと思ったが、先生も大和魂をしっかり生命(いのち)に刻まれたお方なのでちゃんと理解されており安心した。

昨今、何かといえばグローバリゼーション、国際化、英語が話せないと取り残されるなんて、ワーワー騒いでいるが、日本人のアイデンティティーを無くしてしまって何をしようというのか。アメリカの政策に世界中が翻弄され、すべてアメリカの属国化をもくろむ策略にまんまと引っかかってしまうだけではないか。
我が輩の危惧を代弁してくれるかのように、藤原正彦氏が「国家の品格」なる本を出され、ベストセラーとの由。まだまだ日本も捨てたものではない。国家を愛する人々が沢山いることに安堵を覚える。しかし、軽率な輩も多いことも確かだ。特に政治家、アメリカナイズされた官僚共だ。もっとこの国の良さを知って欲しい。先祖を敬って欲しい。いくら英語が堪能になってもアメリカ人にはなれない。
アメリカのような侵略者の国、歴史のない国に比べれば、我々の大和の国は15000年以上の歴史を持つ素晴らしい国家だ。しかも2600年もの長きに渡って天皇制が脈々と受け継がれてきた、高貴な民族であることをもっと誇りにするべきだ。プライドを捨てた民族は滅びるより他に道はない。ちょっと過激になってしまった。先生ありがとうございます。・・・つづく