野球人口がドンドン減少していったその原因について、関係者はどれほど大きく反省し、その原因の解明に腐心しているだろうか。プロ野球のどこかのドンに牛耳られてきたこのみっともない姿を、そろそろ気付いて欲しい。今以てなぜ大リーグとあんなにも差が出ているのか？なぜ優秀な選手が大リーグに生き甲斐を求めて日本を離れるのか？ アメリカの指導者達は、子供たちの健康管理をしっかりやっている。決して無理をさせない。『野球というスポーツは楽しいものだ』と子供の頃から教え込む。大リーグの選手達も子供たちの育成に進んで協力する。この様に野球界が一体となって発展に寄与している。何よりもあのスーパープレイを観たくて子供から大人まで球場へ足を運ぶ。みんな野球をしたくてしたくてウズウズしている。どんなに苦しくてもメジャー目指して己の才能を最大限発揮するために、自らの意思で努力している。この『自らの意思』が大事なのだ。あの晴舞台で自分のすべてを出し切る。そのことに全生命を掛ける生き方にプレーを通じて多くの人々が感動を覚えるのであろう。 ところが日本ではどうか？ジュニアの頃から指導者と親たちが勝つことばかりに執着し、子供たちは日曜日も与えられず、遊ぶこともままならず、まさに犠牲者そのものだ。だからいくら素質があっても、中学校に行く頃には「もう野球は疲れた、別のことをします」といって、野球から離れサッカーやバスケットなどに方向変換をする。今日では少年野球をする子供は珍しい存在となっている。要するに仕事でもスポーツでもなんでも楽しくなければ続かない。『Play Base Ball』＝プレイは遊び、楽しむである。『野球は楽しい』でなければならない。我が輩の仕事は道楽である。楽しみながら仕事をするように意識を変えている。・・・つづく