東洋人、西洋人での筋肉使いの違いを考慮した指導 by Dr.橋本 | 医療ヨガのブログ

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若さと健康を維持する医療ヨガのブログです。大阪府摂津市のはしもと内科外科クリニックでは、院長の橋本和哉氏が考案した「医療ヨガ」を患者さん中心に一般の方向けの講座として毎月行なっています。医療ヨガ講座担当各インストラクターや橋本ドクターの原稿を載せています。

東洋人と西洋人では筋肉の使い方が違うのをご存知でしょうか?

東洋人は自分の方に曲げるように動きます。屈筋優位です。
ノコギリは引く時に切ります。
喧嘩をして「何を!」と言って胸ぐらを掴むときは引き寄せます。

一方、西洋人は伸ばすように動きます。伸筋優位です。
ノコギリは押す時に切ります。
喧嘩になったらボカっと殴ります。
フェンシングでも突きがほとんどです。

休む時、どんな姿勢が良いのか?考えてみます。

東洋人は屈筋優位なので、休む時は伸ばすのが良いのです。そうすると畳の上やあまり柔らかくない布団で身体が伸びるのが良いのです。

一方、西洋人では伸筋優位なので、休む時は縮めるのが良いのです。そうすると、柔らかいフカフカとしたベッドで丸まるように寝るのが良いのです。

以上の事を考慮してヨガの指導を東洋人、西洋人でどう使い分けするか?考えてみましょう。

東洋人は屈筋優位なので、ヨガでは伸ばすことを重視しましょう。息を吐きながらゆっくりと外に伸ばしていくアーサナを多く取り入れましょう。ネコのポーズで腕を伸ばすなどです。

西洋人では伸筋優位なので、ヨガでは縮めることを重視しましょう。息を吐きながらゆっくりと自分の方向に向けていくアーサナを多く取り入れましょう。赤ちゃんのポーズ、前屈のポーズなどです。

このように東洋人、西洋人の筋肉の使い方に特性があることを、外国人を指導するインストラクターは知っておかれたら、さらに適切な指導ができるものと思われます。