つい数年前まで、街を歩いていても、顔見知りばかりという印象でした。

 

入蔵の父は家から駅に向かう時に知り合いが多すぎるので挨拶しいしいいくのが実際問題として大変ということで裏道を通っていました。

 

最近入蔵は、顔見知りにそれほど会うことなく外出ができます。

 

コロナ禍で人通りが少なくなったせいというわけでなく、コロナ禍の前から感じていました。

 

入蔵の仕事や社会活動の沈滞化が主因かとは思います。

 

でも、そればかりでもないようにも思います。

 

入蔵の最寄りの商店街でも、地元の住人が営んでいる商店はかなり減っています。

 

お惣菜、雑貨その他の生活用品は大手資本の商業施設、あるいは通信販売で購入する割合が相当増加していることは明らかでしょう。

 

コロナ禍に対処するために、この傾向はますます増加しています。

 

例えば、購入価格だけで考えれば、インターネット上で、送料、到着に要する時間等も含めて比較検討して購入するのが、最も割安に商品を手に入れる方法かもしれません。

 

また、類似商品の比較も(インターネット上では実際に商品に触れることができないことで限定的と言えるかもしれませんが)たやすいです。

 

実際に買い物に出向く場合でも、種類、品数豊富な大型店舗で買う方が、選択肢が多いし、安いかもしれません。

 

「そっちの方が良い」と思う方が普通でしょう。

 

人と接する機会が自然と減る生活をしているところに、コロナ禍で拍車がかかったのです。

 

つい最近まで、「これからは地域での支え合いがますます大事」とか言っていたのに。

 

そんな状況下で、あえて入蔵は「個人商店で買い物をするような生活をしてみてください。」と申し上げたいです。

 

入蔵の地元の、決して大きくはない食料品店で考えれば、そのお店では近所の大手のスーパーのチェーン店のようにカレールーがなん十種類もそろえられているようなことはありません。数種類です。

 

でも、実際に、その数種類のカレールーを機会あるごとに購入して食べてみると、どれもみなおいしいです。

 

そして、ルーによって、「これは様々な年齢層で構成されている家族向けの味だ」とか、「これはカレー好き、通好みの味だな」といったような感想が自然にわいてきます。

 

本当の所は分かりませんが、入蔵には、そのお店が仕入値段や、仕入れの都合で、その商品を選択して仕入れているのではないように思えます。

 

限られたスペースに、味、値段を考えたうえで、お客さんに最も勧められる商品を置こうという発想に基づいて、選択された品々なのだろうなということが自然にわかる品ぞろえなのです。

 

このお店の手作り総菜を一度食べてみると、一見何の変哲もないいわゆる普通のお惣菜のおいしさに驚きます。

 

「これだけおいしいものが作れるのだから、その選択眼に間違いはないはず!」と自然に思えます。

 

そして、そこに作り物でない笑顔と、お店の人はもちろん、ちょうど居合わせた、他のお客さんも含めた、楽しいやり取りが一緒についてくるのです。

 

せっかく、東京の田舎(下町ではない)に住むことになさったなら、もともと物価は安いのですから、価格ばかりに気を取られずに個人商店で買い物をしてみたらどうでしょう。

 

実際問題として、大手の店に比較して、高いどころか安く買えるものも案外たくさんあることに気がつくでしょう。

 

特に、一人暮らしを初めてするような人は、思い切って個人商店に足を踏み入れてください。

 

食料品店でも、八百屋でも、雑貨屋でも、一生役に立つ「何を買うべきか?」の基礎が学べると入蔵は思います。

 

お店の人の楽しくて、目から鱗が落ちるような解説も聞けるかもしれません。

 

老若男女が見るに決まっているテレビの番組で、ちょいちょい英語交じりで話す、偉い学者さんや、政治家さんや、もと偉いお役人だった方などが、「ライフスタイルを変えろ」とおっしゃっています。

 

入蔵にとって「ライフスタイル」という言葉は色々な意味を含み過ぎていて、その方たちが言いたい意味はどれなのだろうと思ってしまい、理解しにくいです。

 

やっぱり、あれでしょうか、たとえば、「生活習慣」とか「価値観」とか「人生観」などと言ってしまうと、後で困ったりするのでしょうか?

 

どっちに転んでも、何か言われたら、よくわからない言い訳をして平気でいるのでしょうから、そんなに気にしないで日本語で言っておいてもらった方が良いと思うのですが。

 

今は、しょうがないかもしれません。コロナ禍が過ぎ去ったらでもいいので(今できる範囲で良いので応援してあげてはほしいですけれど・・・)、ぜひぜひあなたの街の個人商店を利用してみてください。

 

結構「はまる」かもしれませんよ。

 

では、また(^^)/