毎年、お盆休暇には、普段できないでいた些末なあれこれを一気に片付けようと思うのですが、できた試しがありません。

 

明日は仕事なので、何か一つくらいはしようと思いました。

 

入蔵の家は前に書いたようにとても風通しがいいので、今日のように風の強い日は窓を開け放つと、エアコン無しで、とても気持ちよく過ごせます。

 

階段の途中にある、庭に面した窓を開けたところ庭木の枝が家の中に入ってきました。

 

手入れもほとんどしていないので、とてもだらしのない庭になっています。

 

窓の掃除も行き届いていないので、枝の剪定をして窓の掃除もすることにしました。

 

窓は思いの外汚れており、他の窓の掃除もしないわけには行かないと思いましたが、1階から2階に上がる階段にかけて、6枚ある窓のうち、4枚はとても高いところにあるので、入蔵が一人で掃除できるのは2枚だけです。

 

窓を2枚掃除し、必要最小限の庭木の剪定をしただけで、午後4時近くになってしまいました。

 

一番したかった自室の掃除は、手をほんの少しつけただけになってしまいました。

 

皆さんもお掃除をするとよく経験することだと思いますが、懐かしいものや、探していたものが出てきて、それに気を取られて、本来の目的の掃除が進まないということがあります。

 

今日の掃除では、亡妻が知人やご近所との交際状況を記録していた手帳や、子供のために収集した、塾の案内、学校の担任とのやり取りのメモなどが出てきました。

 

前にも書いたように臥しがちだった女房が些末な用事も含めて、たくさんの用事を、実に真面目にこなしていてくれたことがよくわかります。

 

入蔵は、今思えば、彼女の人生を、二人の子供と、子供のような大人一人、そして、自宅療養の末亡くなった義父の面倒を見るばかりの人生にしてしまいました。

 

入蔵は、彼女に、優しい言葉もかけず、感謝もろくろくせず、裕福な暮らしもさせませんでした。

彼女からしたら、只々、自分を殺して、家族に奉仕をするだけの人生だったと思います。

 

彼女より、すでに10年以上も長く生きているのに、「もうそれほど長くもない人生を窓掃除についやしてしまった。こんなことをしてて良いのか?」と掃除しながら、ちょっと思ってしまいました。

 

しかし、彼女の残したノート、メモを読みながら、些末で、細々とした用事がどんなに大事なことであり、今、入蔵が、くだらない悩みをのんきにブログに綴っていられるのは、そういう仕事を淡々と真面目にしてくれた妻のおかげであることに、今更ながら気付かされました。

 

「どんなに些末に思えること、つまらなく思えることでも、それを地道にこなしていくこと。そこに人生をかける意味がないなら、意味のある人生などない」とあらためて思いました。

 

必要最低限の食事時間と、生物として行きていくためにどうしても必要な時間以外を、すべて仕事や学問等に捧げている方たちからみれば、取るに足らない考えかもしれません。

 

でも、入蔵はそう思うのです。

 

前にも書いたように泣いた赤鬼状態になっている、入蔵の家に、先週、長男の友人が遊びに来ました。

 

その友人は、入蔵の家に来るなり、彼のために用意した布団を敷いて寝てしまいました。

そして、遊びに来ていた4日間のほとんどの時間を布団の上で「ゴロゴロ」して過ごしました。

 

「君はうちにいるときは何をして過ごしているの?」と入蔵が聞いたところ

 

「あまり家にいないです。家ではとにかく、なんでも良いから、なにかするようにしています」

 

「?」

 

「うちは父も母も、『何もしない時がないようにしなさい、なんでもいいから、なにかしなさい』というのです。なにかしていないと怒られるのです」というのです。

 

今まで、「あんなに、ゴロゴロと、寝てばかりいて、面白いんだろうか? せっかくこんな遠くにわざわざ来たのだから、どこか近所でいいからでかけたりしたほうが良いのではないか?」と思っていたのですが、

「よくきたね、せっかくだから、ずっとゴロゴロして、寝たいだけ寝てください」と言って、後は放置が良いようです。

 

長男によると、最近、入蔵の家(つまり長男のうち)に来たいと言っている子が、何人かいるそうです。

 

もしかしたら、入蔵家でゴロゴロしたい人がいるのかもしれません。

 

今、入蔵は、何もしない時間が必要なこと、大事なこともあることを知っています。

 

ゴロゴロしたい人には「ゴロゴロすることが必要」なのです。

 

ゴロゴロしたい人は入蔵のうちに、ゴロゴロしに来てください。

 

ゴロゴロしているだけなら、入蔵は手間いらずです。

 

「いい風も入って、とっても気持ちよくゴロゴロできますよ

いつでも、大歓迎です」

 

さて、今日も0時を過ぎてしまいました。

 

尻切れトンボで、スジが通っていない文章になっていますが、今日はこれまでにします。

では、また(^O^)