「太った?」柔らかく言うと「元気そうになったね」・・・ビクトリア女王・・・ | 時は止まる君は美しい

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「gutes Fraüchen(私の可愛い小さな奥さん)」

崩御の前、アルバート王配殿下が、ヴィクトリア女王を、
そう呼んだそうです。42歳と言う、今だとかなりお若い年齢で、
ヴィクトリア女王は、既に、後年を予想させる丸っこさで、
アルバート公は、若ハゲちょびんになられてらっしたけれど、
愛情あふれる語り掛け、羨まし過ぎます。




比べるもおこがましいですけど、一頃、
「前より幸せそうになったね」と言われたみどり。
これって、婉曲な「太ったね」表現なんですね。
ストレートに言われた方が、信頼関係を感じるかも???



政略結婚を前提の出会いでありながら、恋愛うきうきご結婚。
あの時代の高貴なご夫妻でいて、仲睦まじく、かつ、お互いを補い合う、
理想的君主ご夫妻だった、アルバート公は、英国女王の伴侶として、
唯一「プリンス・コンソート」(
The Prince Consort)と認められ、
共同統治を行われた超・理想的な御夫君。


この映画、階段の上り下りすら、必ず誰かに手を取られてではないと、
してはいけないという、ヴィクトリア女王の少女時代から描かれます。


学校にも行けず、隔離された生活。その理由が、
自分の王位継承権にあると知る少女。





娘を通し、自分のお気に入りと共に野望を抱く母、ケント公爵夫人。
Miranda Richardson(ミランダ・リチャードソン)様が演じられてます。
野望の割に凡人な当たり、流石の表現力!


あの細かったお方(現在57歳)も、かなりふくよかになられてて、
いやあ、一般普通人のみどりが、若かった時のベスト体重から、
激増してても、「当然」でいいわよね???と、安心感を???




そんな母親から守るべく、ヴィクトリアの成人までは、
生きたい、と先代王ジョージ4世が思う程の「問題アリ」家庭。
ここらへん、調べたら、相当面白そう(失礼な?)ご家族だった模様。
女王就任の際、母親を政治から切り離した意志の強さはすごい。




そんな権力への思惑が渦巻く中、政略結婚を目指し派遣された、
ザクセン=コーブルク=ゴータ公の次男アルバート公子と、
「恋愛」で結ばれるというのは、権力社会の中、何と心強かったでしょう。



「王子様」のご登場はわんこを引き連れて。
女王の犬好きを狙っての演出?




女王が好きと言えば、苦手なワルツも特訓。政略結婚も大変。


女王からの手紙ひとつに一喜一憂させられる。




「女王」なので、プロポーズは、ヴィクトリアから。


女王なので、ゆっくりしたハネムーンも出来ず、「せいぜい3日」と言われ、
アルバート公が、ならば・・・と、再度ベッドへ新婦を誘う微笑ましさ。



このアルバート公。大変聡明で、王権の中立化に勤めたというお方。
映画では、特典映像で「これまでにない人間性」を打ちだしたように、
語られてますが、いやはや、かなり、美しい見せ場で繰り広げられた、
雅やかな、展開だったように思います。


妻の暗殺未遂を身をもってかばう夫。


ラスト、共同統治に向け、ヴィクトリアが夫のデスクを、
自分のデスクと向き合う形に運ばせたあたりに、
柔らかな表現で、そこらへんが描かれているかな???


ウェディングドレスに白を定着させたのがこのお方だったと思いますが、
そのウェディングドレスと、戴冠式のドレスは、忠実な再現がされてます。


レプリカと言えど、王冠は、かなりの重さだったとか。






「ヴィクトリア女王 世紀の愛」・・・104分。
この長さ、私、好きな長さなのですが、この内容には短かったかな?
王室を背景とした、ハーレクイン的仕上がりに傾いてしまった気も。
120分くらいは欲しかった気がしました☆


そうそう、ヴィクトリア女王のお子様の代から、血友病の遺伝子があり、
それが、ロシア皇帝ニコライ2世の皇后アレキサンドラ妃に伝わり、
男子の皇太子アレクセイの発病につながっているんですね・・・
日本のように特別に独立した国と違い、婚姻で繋がる国々は、
色々な幸不運をも、広く遠くまで運び行くのを感じます。

懐かしくなりましたので、この映画の発案者、
セーラ妃のお写真を少し拝見してみました。  
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