イロトリドリの日々~珠玉の邦画ブログ

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願わくば・・・
日々のできごとが。
私をとりまく人々が。
そして私自身が。
イロトリドリの硝子玉のような
素敵な彩りにあふれていますように。

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『虹の女神 Rainbow Song』
2006年
監督:熊澤尚人
オススメ度:★★★★★



映像制作会社で働く智也の元に、大学時代の友人・あおいが飛行機事故で亡くなったという知らせが届く。
智也は、あおいとの“最悪な出会い”を思い出す・・・。

岩井俊二プロデュースということで観た作品。
観たらやっぱりどストライク…!!
ここから熊澤監督を知ってファンになりました。

映画とか映像を勉強してる学生の話っていうのも、
自分と重ねて観れたから余計に面白かったなぁ。

主演の市原隼人…。
あんまり好きではないんですが、
この作品に限っては、むちゃくちゃ良い!
ヘタレっぷりが素晴らしい!笑
相田翔子演じる年上女性に騙されちゃったりとか、
レンタルビデオ屋の女の子に恋しちゃったりとか、
本当に合ってるし、巧い。
彼の人生で1番のハマり役だと思ってます。

音楽も素敵。
サントラ無敵です。


単館系でもちょっとメジャーよりな作品ですので、
わりと抵抗なく観れると思います。

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『プール』
2009年
監督:大森美香
オススメ度:★★★☆☆



「かもめ食堂」「めがね」のチームが贈る、
シリーズ第3弾。
今度はタイです。

日本の家族から離れ、タイ・チェンマイ郊外にあるゲストハウスで働く京子。
母を訪ねてきた娘・さよ。
母をどこか許せていなかったさよだが、ゲストハウスで数日を過ごすうちに心がほぐれ、徐々に向き合っていく・・・。



このシリーズならではの空気感、色彩感は健在です。
タイのチェンマイという選択も素晴らしい。
旅行でもアジアって流行ってるけど、
チェンマイをこんなに素敵に思えたのは初めてでした。

今回も食べ物がおいしそうでたまりません。
空腹時に観ると危険です 笑。


ただ、「かもめ食堂」→「めがね」→「プール」となるにつれ、
どんどん表現がシンプルになっているような気がします・・・。
正確には、シンプルになりすぎているのかな、と。

BGMの少なさなど、狙いなんでしょうがちょっと今回はキツかった。
母娘関係という物語性も、なんか中途半端だった印象です。


「観る者を選ぶ映画」でしょう。



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『僕の初恋をキミに捧ぐ』
2009年
監督:新城毅彦
オススメ度:★★★☆☆



医師を父に持つ少女・繭は、父の病院で入院している少年・逞と出会う。
互いに恋心を抱く2人だが、逞の病気は重く、“20歳まで生きられない”ことを知る。
しかし幼い2人は儚い未来に向けて「大人になったら、結婚しよう」と約束。
時が経ち、一途に逞を愛し続け る繭に対し、自らの余命を自覚した逞は恋心を封印し繭を遠ざけようとする。
その間にも逞の病状は進行し、運命のタイムリミットはどんどん近づいてー。


青木琴美原作のベストセラーコミックの映画化。
こちらも試写会で観ました。

映画を観る前に、原作を全部読んでみました。
絵的にはわりと低年齢向けだし、“病気と恋”という設定だから敬遠してたのですが、
読んでみたら、泣ける泣ける。
恥ずかしいくらいラストはボロ泣きでした。

映画はどんなものかと期待して観ましたが、
内容的には良かったと思います。
王道だけど、若い女の子たちには響くんじゃないかな。
私も原作と同じところで泣いてしまいましたし・・・。

後半クライマックスの、井上真央の懇願シーンは本当に切ないです。
そして、エンドロールでなぜか再び涙が・・・。
平井堅の主題歌もピッタリですね。


ただ、主演の2人が中学生を演じるのはさすがにちょっと無理が・・・笑。
泣き度は原作の方が上ですが、映画も映画できちんと成立しています。
年代的には女子中高生にオススメです。