北海道芽室の吉田氏を迎えての3日間、行動を共にして思ったのは、「観光とは接する個人の魅力」と、痛感した。
初対面だが、すでに氏の人間性を著書、メールなどで知っているので、こちらの思いを躊躇なく発することができる。すると相手もすぐに反応、まさに旧知の間柄となり、快い行動となる。
どこを案内したら喜ばれるか、以心伝心・スケジュールが組まれていく。天気がよいから富士山を見に行こうといった塩梅だ。
今回有り難かったのは、二人の知人にお願いできたことである。私は車の運転ができないので、二人の意向も反映でき、3人格での接待となったのである。
私は、町との接点をもってもらうため、平凡社刊「伊豆の長八」を、町当局から進呈してもらう。オープン授業には副町長、教育長まで出席してくれ、これから子供達や町民が帯広へ行ったとき、真の橋渡しをもらえるだろう。
氏は、3人の示す案内すべてに感動、すべてをカメラにおさめる。私も彼の人間性に惚れ、私の知る限りを与えたく思う。
もしこれが業者ならどうなるであろう。よりお金を使わせるための予定が組まれ、中身のない案内となるはずである。
まだ公表できないが重要な密談、引き継ぎもあった。二人はある歴史的現実に関わっているのである。非力に見える二人だが、この旅の成果がやがて結実することに間違いない。
この3日間をかえりみて、互いの魅力で結ばれることこそが、次なる観光へのスッテップとなることを知る。個人の魅力、交流こそ、新たな観光につながるだろう。