こんにちは。
ご無沙汰しております。
発達障害をみんなで考える会『ここから』の日向です。
何となく秋めいてきました。
朝晩はちょっと寒いと感じることも。
春夏秋冬でいえば、秋が一番好きです。
おしゃれも楽しいし、食べ物も美味しいし。
今朝は久しぶりにパンを焼きました。
さて、最近、会のメンバーさんが増えたのですが、お悩みが似通っていて同じような話を繰り返しすることが多いなと感じております。
発達さんって小さい頃から叱られて育つことが多いので、自分はダメな子だと思い込んでいる人が多い気がします。
そうなると、自分は役に立つ人間だと認めて欲しい、万人に愛されたい、誰からも嫌われたくない、否定されたくないという気持ちが強くなるようです。
なので、人間関係を割り切れなくなるみたいです。
職場の人とうまくいかない、学校に居場所がない。
そのような悩みが多いようです。
職場や学校以外のところで自分を認めてくれる、今よく言われる言い方で言えば『居場所』があってそこで今の自分のままでいいと言ってくれる仲間がいればそれでいい。
そう割り切れたらいいのですが、失敗の多い発達さんにとって職場や学校は辛い場所になりかねません。
職場や学校の人たちとうまくいかないことが自分を全否定されたような気持ちになってしまうのです。
例えば人が周りに10人いたら、その中で自分を認めてくれる人が3人もいれば、毎日、楽しく過ごせそうなものです。打率が3割もあれば十分です。
しかし、小さい頃から否定されて育ってきた発達さんにとっては、否定されることそのものが恐怖なのです。
周囲の顔色を伺って、周囲の人全員を敵に回さないように(人間関係を敵が味方かとしか分けられないこの考え方も100か0かの偏った考え方で発達さんの特性でもあります)と心をすり減らしていることが多いみたいです。
ほとんどの場合、自己解釈(思い込み、思い過ごし)であることがおおく、起きてもいない未来の不安を抱えて悶々としているようです。
そこを何とか、『この人から好かれる必要はない』という感じで、割り切ることが出来たら、かなり楽になっていきます。
そのためには
まず、自分が自分を知ることです。
自分を知る、と言っても性格を知る、ということだけではなくて、今の自分の状態を知る、ということです。
当会では、それぞれのこまりごとやこだわりなどを出し合って板書してもらい、それについてどう対処しているかなどをみんなで話し合ったりします。
板書によって可視化することによって、自分のことを客観視することができ、なるほど、自分はそういう人間なんだということが目で見て理解でき、冷静に自分というものを分析できるのです。
自己解釈でもなく、ありのままの自分です。
そこで気付くのは、みんな同じような悩みを抱えている、ということ。
なぁんだ、わたしだけじゃなかった、と思うことで勇気をもらえます。
みんな、それを抱えて社会で生きているんだと分かった時の安堵感。
それを共有することで、元気にまた会社に行くことができます。
そのようなことを繰り返すと、会社でパニックを起こしたり、失敗を繰り返したり、ということが少なくなって、伸び伸びと仕事に向かうことができるようになってきます。
会社の人たちから注意されても、それが自分の全てではないと割り切ることができれば、とても気持ちも楽になり、素直に受け入れ、改善する気持ちも起こります。
そして会に参加すれば、また、自分のいろんな側面を知り、魅力を知り、自分を受け入れ、障害を受け入れることもできるようになってくるでしょう。
そして何より、自分の気持ちに寄り添ってくれる仲間ができます。
きっと何でも話せる、10人中3人の仲間ができることでしょう^_^
3人の仲間さえできれば後の7人には嫌われようと悪口を言われようと構わないのです。
とにかく、仲間と共にならできる意識改革。
自分を見つめ直す勇気を持って行動に移すのが一番だなと思っています。
今苦しんでいるみなさんが少しでも解放されますように^_^