先月悪性腹膜中皮腫
の疑いで腹腔鏡手術を受け組織を取り
病理検査を受けました!
その結果は
高異型度漿液性腺癌
※原発巣は現時点で不明
の可能性が高いというものでした
卵巣癌で最も頻度が高いのが漿液性ガン
腹膜癌においてはその殆どが
高異型度漿液性ガンと言われています
悪性腹膜中皮腫と腹膜癌の鑑別は
難しいとされています
では、どうやって
中皮腫ではないと判断したのだろう?
という疑問がやや残りました
勿論、主治医からは説明を受けて
その場では納得したつもりでした💦
そこで
主治医から貰った病理診断報告書を
自分たちなりに色々調べてみました!
その中には免疫染色による
マーカーの記載が多くありました
中皮腫瘍の組織分類(WHO第4版, 2015)によると、
上皮型中皮腫の診断には、免疫染色により中皮腫の陽性マーカーと陰性マーカーを検討し、癌腫ではないことを確認すること
とあります
主な陽性マーカー
calretinin、WT1、D2-40、CK5/6
※中皮腫ではそれぞれ60%〜90%以上で
陽性を示すと言われている
これらのマーカーは癌腫の場合にも
陽性になる可能性があるので
少なくとも陽性マーカー
2種が陽性であり
癌腫マーカー(陰性マーカー)
2種が陰性であること
を確認する必要があると記載されています
主な癌腫マーカー(陰性マーカー)
※組織像に合ったマーカーで検査する
AE1/AE3、Claudin4、BerEP4、
MOC31、PAX8
※免疫染色での検査は中皮腫であることを確定するのに有効であり、否定することを目的とはしていないようです
私の場合は
陽性マーカーは3種類検査
calretinin、WT1、D2-40
WT1のみ陽性、他2つは陰性
※WT1は漿液性腺癌に高率で陽性
この時点で中皮腫であるとは確定できない
という判断になったのかと思います
更に組織像に合った
癌腫マーカー(陰性マーカー)
PAX8で検査、結果は陽性
※PAX8は卵巣癌などとの鑑別に多く
使われているようです
以上のことから
高異型度漿液性腺癌
原発巣は腹膜癌or卵巣癌の可能性が高い
という結果になったのかなと思います
勿論、最終結果は免疫染色も含め
様々な状況から判断されたと思います
また、それでも判断が難しいケースは沢山
あると思うので一概には言えませんが💦
私的には何となくでも
モヤモヤしたまま進みたくなかったので
中皮腫のマーカーについても
調べてみて良かったと思います❤️