休み時間、淀んだ水面を見つめながら、ひたすら獲物が喰らいつくのを待つ。
忍耐力が要求される。
ときたま、なにかの稚魚が横切るが、そんなものには目もくれず。
そういえばこの前スッポンが漂っていたな。


道具を落としました。
「あなたが落としたのはこの金のコヤスケですか?それとも銀の…」と誰かが言ってくれるのを少し待ってみたものの、一向に現れないので自分で探すことにした。
先月、「セットウ」と呼ばれる石工用のハンマーを振って石を削っていたところ、柄からすっぽ抜けて…
ポチャン…
昨日、「コヤスケ」と呼ばれる石を切る道具を使っていたところ、同じように柄からすっぽ抜けて、足場にカンカンあたりながら緑色の水の中に消えていきました。

セットウは1.5kgの鋼の塊。コヤスケも1kg以上。落とした周辺の水深は1m以上。水の透明度は極めて低い。水底にはヘドロが堆積。
土工さんがとても便利なものを造ってくれました。木の棒に、ばらしたスピーカーの磁石をくっつけた釣り竿。これで地道に水底を探った。いろんなモノがひっついてくる。たまに大物もかかるが、目当てのものではない。落ちたとおぼしき地点はおおよその場所。取れればラッキー、と感じつつもねばっていた。すでに双方新品のストックは持っていたので不自由もなく、またセットウは9年ぐらい使っていたので十分元は取ってはいる。が、買えばあわせて2万近くするもの。まぁ、そんな現実的なことはともかく、割とその無駄っぽく我慢を強いられがちな釣りを楽しんでいた。
何度目かの休憩時間、何かの手応えを感じた。キタ!
一ヶ月前に落としたセットウはさほど錆びることもなく、がっつりと磁石にくっついてきた。
そして釣りポイントを変更。次の獲物コヤスケに狙いを定める。
落ちた際水面を見ることができず、かなりの高所からだったこともあり、広範囲にせざるをえなかった。かなり確率は低そうだったが、粘った甲斐あって幸運にも釣り上げることができた。
$STONE SCULPTURE-釣り
釣り竿とコヤスケ
まだまだ頑張ってもらいましょう。
土工さん、釣り竿ありがとう。

超硬質合金(タンガロイ)

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ハツリのみ(黄銅巻き)