先週、高速バスで久方ぶりに石川へと向かった。降り立った金沢駅は、幼少の頃とても大きく複雑な建物という印象があった。東京生活に慣れたせいか、拍子抜けするほどの大きさで、駅裏の西側は寂しさすら感じた。しかし駅を行き交う人々の話し声は独特の方言であふれ、何となく安心する。
会うのは数年ぶりの兄と落ち合い、兄の車で郷里・能登を目指す。
懐かしい道、風景、風土を感じながら、懐かしい顔ぶれとの再会。
突然の訃報は、母方の祖母。

淡々と粛々と一連の儀式を終え、埼玉の叔母家族と共にその日のうちに帰った。滞在時間は9時間少し。
叔母との会話で、祖母の生前の様子を知ることができた。近年寝たきり気味になり出掛けることもなくなったために衣服をかなり処分された祖母。デイサービスへ行くことも渋っていた様子をみて叔母が新たに服を数着プレゼントしたところ、デイサービスにも積極的に行くようになったという。楽しげに服を選んでいたという祖母。誇り高き彼女の意地だけではない、たおやかなる女性性を感じた。90歳を過ぎても女性は女性なのだと。花に囲まれ棺に横たわる彼女の顔は、とても美しかった。

あまり事情は知らないが、これまでずっと、本人の意識と関わりなく、存在しているだけでも大きな仕事を担ってきていたのだと感覚的にわかった。それは死してなお続いている。そういった積み重ねが、先祖の力ということかもしれない。
お疲れ様でした。ありがとう。



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