30-15IFTは、スポーツ選手の有酸素性能力、無酸素性能力、回復能力、疲労耐性を評価するテストです。
特に高強度インターバル運動が多いスポーツ(サッカー、ラグビー、バスケットボールなど)に最適です。
選手のパフォーマンスを科学的かつ実践的に評価し、トレーニング計画に応用するために設計されています。
※有酸素性能力(持久力・心肺機能)
無酸素性能力(スプリント力・乳酸耐性)
回復能力(ATP再合成・酸素負債補填)
疲労耐性(繰り返し運動の持久力)
○実施方法
25m間隔で(スタート地点とターン地点)の走行距離を設定
30秒間の高強度ランニングと15秒間の静止または歩行による休息を繰り返す
※初期速度はゆっくり(8 km/hなど)から始まり、段階的にスピードが増加します。
追いつけなくなった時点で終了し、どこまで走れたかVIFT(最大速度)を測定します。
・選手が目標速度に対応できなくなるまで継続
・スピードの増加と休息の短さが負荷を高める
○測定結果
達成した最後の段階の最大速度(VIFT)をテストのスコアとして記録し、これを基に以下を評価する。
・最大酸素摂取量(VO₂ max)
※1分あたり体重1kgあたり消費される酸素量
・運動中のエネルギー供給能力
・個別トレーニングの設定
例
最大速度VIFTが15km/hだった場合
**公式:**VO₂max = 28.3×VIFT-2.15 =
VO₂max = 28.3×15.0-2.15 = 422.5mL/kg/min
○特徴
・実際の試合負荷に近い条件で選手を評価可能
・科学的データに基づき個別のトレーニング計画を設計
・チームや競技間のフィットネスレベルを比較できる
総じて、選手のパフォーマンス向上に役立つ競技特異性の高いテストです。