こんにちは。関澤です。
今回は閉鎖神経障害について書かせていただきます。
「閉鎖神経障害」が疑われる症状
・股関節のつまり・可動域制限・痛み
・踏ん張ったときの力の入りにくさ
・膝関節の可動域制限・痛み
・ももの内側の痛み
解剖
閉鎖神経は腰のL2〜4(腰神経叢)から出ていて、内閉鎖筋の前の閉鎖管を通過して前枝と後枝に分かれる。
前枝は恥骨筋と外閉鎖筋の間を、その後長内転筋と短内転筋の間を通る。
筋枝を長内転筋、短内転筋、薄筋に送る。
後枝は外閉鎖筋を貫いて短内転筋と大内転筋の間を通る。
筋枝を外閉鎖筋や大内転筋に送る。
その後、内転筋腱裂を通過して膝関節と膝窩動脈の間を通る。
前枝後枝ともに大腿の内側を通り、膝内側近くまで走行している。
閉鎖神経障害は高齢者や女性に多く、背景疾患としては椎体骨折、脊柱管狭窄症や変形性股関節症の術後に多いとされている。
また運動時、片足立ちや踏ん張る時に力が入りにくい場合も注意が必要です。
これは、閉鎖神経の伝達がうまくいかず支配している筋肉が収縮しにくいことが原因として挙げられます。
チェック項目
・股関節屈曲内旋可動域
・股関節外旋可動域(パトリック)
・伏臥位内旋の可動域
・内転筋群、閉鎖筋の筋力テスト(MMT)
これらのチェックで左右差が見られる人は注意が必要です。
施術方法
当院では、外閉鎖筋のリリースやハイボルトで周囲の筋肉も含めて緊張を取ります。
また、エコー下鍼パルス療法では、筋枝にアプローチし、選択的に筋肉を収縮させることで力を入れやすくなる効果が期待できます。
お困りの方は一度ご相談ください。
・参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2013/0/2013_1046/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/33/4/33_598/_pdf/-char/ja
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