だいぶ不定期なブログになってきているので頑張ります
毎週、毎週すみません

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「おはようございます」
「おはよう、琴子ちゃん。今日は顔色いいわね、何かあった?」
「はい、少しいいことがありました。」
「よかったわ〜最近辛そうだったから」
「ご心配お掛けしました」

今日は午後に沙穂子と会うことになった琴子。
急であったが、沙穂子も琴子と会いたかったため、急遽予定を変更した。

「琴子ちゃん、これ」
「アルバム…ですか?」

紀子は琴子にピンク色のアルバムを渡され、開くと、そこには直樹と思われる女の子と琴子と思われる女の子が手を繋いで笑っていた。

「これ、お兄ちゃんと琴子ちゃんなの。」
「私たち…小さい頃に会っていたんですか?」
「ええ。ごめんなさいね、私も写真が残ってるなんて思わなかったから、二人とも覚えてないだろうし」
「いえ。私も小さい頃の記憶無いもので。」

琴子は優しく写真を撫でた。

「よかったら、このアルバムは琴子ちゃんにあげるわ」
「いいんですか?」
「ええ、多分お兄ちゃんも忘れちゃってると思うけど」
「ありがとうございます!」

琴子は紀子から貰ったアルバムの中から1枚抜き取り、封筒に入れた。
そして胸に当てて祈った。
゛直樹が、幸せな道を歩けますように゛