2012年10月12日(金)~24日(水)

 

【欧州紀行 最終回】

 

長距離バスに揺られること2時間弱。

リスボンに戻ってきた。

最後の晩餐はゆっくりしたいからと、荷物をロッカーに預けることに。公共のロッカーはこの辺だとロッシオ駅にしかないらしい。ところがあいにく全部使用中。マジかよ?
 

サンタ・アポローニア駅にもあるとの情報を得ていたので、イチかバチか行ってみる。

ボロいが確かにロッカーはあったし、いくつか空きもある。

 

 

しかし、何度やっても入れたお金がそのまま戻ってくる。

€2.50のロッカーに対し€3.00コインを投入しているのだが、どうやってもダメらしい。

ホントはチケットが出てくるはずなのに。

ああもう何度も同じことやらせんなや!荷物を引きずって疲れてる上にこのザマかよ。さすがにキレてロッカーを蹴飛ばしそうになった。
もうワンサイズ小さい€2.00のロッカーに無理矢理入れてみると今度は上手く行った。何やねん!

散々な思いで先日の「BonJardim」に行ったらまさかの休業!

仕方なく向かいの店に入ろうとしたらそこも同じ店名。貼られたメニューも全く同じだった。つまり2号店だったのだ!いやー、捨てる神あれば拾う神ありだな。


鼻毛の凄いおっさんが担当だったんだがとても親切で手際も良く、前回と全く同じものを頼んで大満足。

Estevaという、ハーフで€6.00の安ワインも意外と美味かったし、「野菜が足りないでしょう?」とオニオン抜きのサラダも勝手に持ってきてくれたし(もちろん有料だけど)、今日は昼も夜も飯は大当たりだな。これでもう思い残すことはない。


サンタ・アポローニア駅のロッカーに戻る。

1時間過ぎていたので追加料金€1.50。ところが€2.00硬貨を何度入れてもまた戻ってくる。ふざけんな!!ここで回収できなきゃ帰れねーだろが!駅員の姿も見当たらないし、地味にピンチである。


さすがに焦ったが、冷静になってこっちに来てからのことを思い返してみる。

特に今日、朝イチでカテドラルに行って€20札で払おうとしたら釣りが出せないと断られた。

こっちじゃお釣りの用意とか全然してないんだよな。ポンタ・デルガダ空港のおばちゃんもそうで、どこかに両替しに行ってたし。

で、もしかして……と思って、でも50セント硬貨がなかったから閉店間際のファストフード店に駆け込むと、掃除中の姉さんがいた。

両替を頼んだらとても面倒臭そうに、けれどよくあるんだなこれ、みたいな顔で同僚を呼び、レジを開けて替えてくれた。

それで改めてロッカーに€1.50ちょうど入れると……見事に開いた!

やっぱりそうか!釣り銭切れという非常にしょうもない理由だったのだ。

だったらそう表示しろよ!もうヨーロッパのこういう雑なとこホントに嫌!また来たいとは思うけど、今回と同じ体験はもう二度としたくない。特に原付の土砂降りはな(笑)。

 

 

この後、メトロで空港へ行った。

出発は朝なのだが、空港は24時間開いてるんだから店だってやってるだろう。土産とか物色してるうちに夜は明ける。なんて思っていたのが大誤算だった。店は見事に全て閉まっていた。

辛うじて動くのは自動販売機くらい。そうか。空港は開いているけどそこで働いている人達のことは何も考えていなかった。こっちの人達が24時間体制で仕事するわけがない。コンビニすらないんだぜこの国は。
 

 

仕方ないので他の旅行客がやっているように閉店した店のテーブルと椅子を占拠する。

静けさの中、これまでの日々が蘇る。

 

実に長い、けれど充実した二週間だった。

人生初の海外一人旅。

これを経験する前と後では確実に自分は何かが違うはずだ。

 

朝が来るまで時間はたっぷりある。新鮮な記憶が残っているうちに、やるべきことがある。

 

そう、この旅行記をしたためることだ。



【欧州紀行 ~完~】