空港から長距離バスターミナルのあるセッテ・リオスへ。

先日インフォメーションで黒人の姉さんにもらった時刻表だと17時にはギリギリで間に合わない。

となると次は18時?くそー、あの離陸時のロスは痛い!

でも急いで行ったらちょうど17:15の便がある、と。しかしあと5分しかない!

慌ててチケットを買ってバスに乗り込む。ゲート番号は関係なく、バス固有の番号が目印だったので紛らわしかった。


そういえば初バスか?なかなかゆったりした席で快適だった。

テージョ川に架かるあの有名な4月25日橋も渡れたし。ここから見下ろすリスボンの街も良かったなあ。

 

バスはテージョ川を越え、アレンテージョ地方へ。

目指すはリスボンから東へ130㎞、世界遺産の小都市エヴォラ(Évora)である。

ローマ帝国時代からアレンテージョ地方の中心地として栄え、かの天正遣欧少年使節団も訪れたという。

 

僕の目的は観光よりもむしろポザーダに宿泊することだった。

ポザーダとはポルトガルの国営ホテルであり、中世の城や修道院といった歴史的建造物をそのまま利用しているのが特徴。つまり王様気分を味わえるのである。

エヴォラのポザーダは修道院なので城のような豪華絢爛さはないだろうが、それでも気分を味わうには十分であろう。


バスの車窓越しに単調な景色が続く。ポツポツと集落がある他は基本的に荒涼とした大地があるだけだ。コルクの木かよく分からんのがずっと生えている。


2時間弱でエヴォラ到着。もうすっかり夜だ。

すぐタクシー乗り場を見つけてホテル名を告げる。若い運転手の兄ちゃん、途中でなんかイライラしてるなと思ったら前方の車がちんたら走ってるせいだった。やっと進路を逸れてくれた時、外に向かって何か毒づいてやんの(笑)。僕も一緒になって笑った。

 


ポザーダに着いてまず目に飛び込んできたのはディアナ神殿の遺跡。

2~3世紀頃のものらしい。ライトアップされていて幻想的だった。

 

 

ローマ時代の遺跡が目の前にあるって凄いよな。そのポザーダ自体も中世の頃からあるんだから。

ポザーダ・ドス・ロイオス(Pousada dos Loios)。15世紀に建てられた修道院を改装し、そのまま使っている。

 

 

入ってすぐその雰囲気に圧倒された。

壁には超巨大なタペストリー、一枚もので10畳分くらいは優にある。金額も数千万はするだろう。

 

 

大理石の階段の手すり、そして馬鹿でかい鍵(笑)。う、うん、確かに雰囲気はある。だが持ち運びにくい(笑)。

 

 

予約したのは102号室。スイーツなのに一階なのかよと思ったけど、これはすごい!

「最上級の部屋です」と言われたがまさにその通りだ。シーズンだったら数日前になんか取れなかっただろう。

 

 

部屋の中に数段の階段があって四方が窓になっている空間があり、開けると上にぽっかりと空が見える。寝室はキングサイズのベッド。銅のやかんにコップ。

でもクローゼットの中は冷蔵庫や金庫があってハイテクだったり(笑)。

 

 

 

 

 

とはいえ元が王宮だったり貴族の城だったりする他のゴージャスなポザーダに比べればやはり修道院だけあって地味である。猫足のバスタブは興奮したが、実際は使いにくいだけだった。

 

 

腹が減ったので、不味いと噂なのは分かっていたが半地下のレストランへ。

雰囲気も味わいたかったからな。

 

 

かなり値の張るメニューばかりなので安いコースにした。

ホールのおっさんは明らかに僕を貧乏人みたいな目で見ていたくせに、ルームナンバーを言うと急に態度変えてやんの。

 


それにしてもまあ、いっこも美味くなかったな。

スープは予め魚の切り身が入った皿に雰囲気だけはあるポットからあおさみたいなのが入ったスープを注ぐという勿体ぶったもの。子供騙しである。

何故一緒に煮込まない?魚とスープ、どっちの味もしなかった。

 


メインディッシュのサーモンのグリルも普通だし、付け合わせのインゲンは切り方がおかしいし。

 

 

ワインも若い兄ちゃんが勧めたから€43.0もするCartuxa2008なんてのを頼んだのに大したことないし。国営だからってテキトー過ぎんじゃねえか?

 


ただスイーツだけは別室から取り放題でどれも美味かった。
スイーツだけは僕を裏切らない。それが真実。