先日、自宅最寄り&徒歩5分のローソンにクルマが突っ込みローカルニュースに。勿論、事故原因は例によって例の如くで
「83歳運転手がアクセルとブレーキを踏み間違え」
そしてクルマはカミカゼ高齢者御用達のT社製HEV
今や高齢者搭載型HEVは、自軍基地や自国領土に着弾する韓国軍の"自虐ミサイル"の次に恐ろしい破壊兵器で、北の将軍様の打ち上げ花火「火星17」よりよっぽど身近な危機ですね。高齢運転者マークに加えて、HEVに乗る人は旭日旗シールも義務付けだなಠ_ಠ
こんにちわ( ̄▽ ̄)/
ピッチピチの30代の頃、後退時にアクセルとブレーキ踏み間違え金網突き破って崖下にダイブしかけた経験のある"時代の先駆け"IRASです。(←お前に高齢者をディスる資格はない)
そんなIRAS、11月最後の日曜日は、アルファロメオ町内会山口支部長S川さんからお声がけ頂き、珍しく4Cで一人旅。タイミング悪く数日前に人生初のギックリ腰を発症して寝返りもうてない有様だったが「一日一枚まで」と明記されたロキソニンシートを腰一面に貼り倒して広島プリズンを脱獄した
前日の小雨降る曇天から一転、朝から雲一つない見事な秋晴れ これで、町内会が何かと雨に祟られるのは俺のせいじゃない事が完全に証明された。町内会の皆さん、聞こえますか?ಠ_ಠ 僕は無罪です。
えーわんてんじゃんΣ( ̄□ ̄ノ)ノ!!
現代のクルマにはないシビれるボディーライン(T ^ T) しかも「広島」ナンバー。まーだこんなのが潜んでんのか・・・不覚にもちょっと広島を見直したじゃないか。笑
この日は大吉日で、スタバのおねーさんも超好みの美人さん 身代金要求電話の逆探知並みにどーでもいい質問でギリギリまでトーク引き延ばしてスタバラテひとつ購入した後は、愛車をテーブル代わりにゆっくり他人様のアルピーヌ鑑賞。
すると、視界の隅から『ホームレス中学生』の作者みたいな方がゆっくりフェードインして来られて・・・「コレ、4Cですよね?カッコイイっすねー」
・・・(T▽T)!!
4Cに乗り始めて苦節4年半。恵まれない中年にも遂にこの時が!! 小心者過ぎて常に全身から「Leave me alone」な黄土色のオーラ立ち昇らせてる俺に話しかけてくれる勇者降臨。聞けば静岡からの移動中にたまたま立ち寄られた方で、昔はブレラに乗っておられたとか。
(そうそうコレコレ!こういう出会いと展開待ってたのよ!(T ^ T)出来れば女の子だったらなお良かったけど贅沢は言わんさ!)
思わぬアルファ繋がりで内心喜びに打ち震えながら、しばし4Cネタで談笑。
「スイマセン、SNSとかには上げないんで写真撮らせてもらってもいいですか?」
どうぞどうぞ( ̄▽ ̄) 僕、どんなポーズで写ったらいいですかね?・・・え?いらない?クルマだけ?あーそうですよね( ̄▽ ̄;) 冗談ですよ、ハハハ・・・ええ、冗談ですとも。
即席の4C撮影会終わったらそのまま一緒にA110見物。どうしてもフレンチブルーの印象が強いモデルだけど初めて見る赤もなかなかどうして 出来れば4C横に並べて勝手に2ショット撮りたかったが、生憎と南米の麻薬カルテルの皆さんが降りて来そうな黒バンが隣に停まってたので、仕方なく遠近ショットで我慢。でも、実はこの時点で俺はほぼ確信していた。このクルマには多分また会える。
後ろ髪引かれる思いでSAを出発して山陽道をひた走ること1時間+防府で下道降りて5分。待ち合わせのコンビニでS川さんと無事合流。S川さんとのタンデムドライブは昨冬の角島ツアー以来ほぼ1年ぶり。久しぶりに拝見した147GTAはやっぱりカッチョイイし、ぶっちゃけ音も4Cよりワイルドだ。
コンビニを出て国道262号を蛇2匹ニョロニョロ。そういや4Cはこれが防府市街地デビュー。仕事柄、防府市=鬼の哭く街カサンドラのイメージしかなかったが、プライベートで好きなクルマで走るとウチの近所なんかよりよっぽど走りやすいしなかなかいい雰囲気でびっくらこきまろ。防府市民の皆さん、勝手に凶悪犯扱いしてゴメンナサイ。
防府市内から山口市内へ15分程のゆったりドライブのゴールは、この日の目的地「アルピーヌセンター山口」さん。と言っても、4C乗りがライバルの本丸に殴り込んだ訳でも、アルファを裏切りアルピーヌに鞍替えした訳でもなく、雑誌『ENGINE』主催のツアー企画「ENGINE × ALPINE Special Talk Show」の僅か数組限定の募集枠に見事S川さんが当選され、ありがたい事に「一緒にどうですか?」とお誘い頂いたという次第。"ひとの褌で相撲をとる"とはまさにこの事。自分に運がなくとも強運な方についていけば甘い汁が吸える 笑。
4C乗ってりゃどーしても気になるA110。でもディーラーがない"自称:中国地方の雄"広島では滅多にお目にかかれない希少種なので、トークショー開始までじっくり観察 4Cで乗り付けた効果か、長身の営業マンさんが「試乗車なのでどうぞご自由にご覧になって下さい」と言って下さったのを拡大解釈して、早速、一番高いグレードA110S(反則くさい「R」を除けば)のドアを開けて乗り込み、ヴォン!とエンジン吹かしたら、一斉にビクッとして振り返るアルピーヌ関係者( ̄∀ ̄)笑 大丈夫、安心して さすがにここでアクセルとブレーキ踏み間違えたりはしないから、きっと、おそらく、たぶん 笑。
初めて見るA110の内装は、インパネからセンターコンソールまで差し色効いたレザー×カーボン仕様で、107thの4Cと比べてもその質感の高さは段違い。中央には高解像度7インチマルチファンクションタッチスクリーンが標準装備で、もちろんAppleCarPlayにも対応しており、タッチモニターなんか着いてないどころかUSB接続先すらどこにあるか分からない4Cとはもはや令和と昭和の差でA110の完勝、1-0。
ステアリングも握り易さこそ4Cとトントンだが、レーシーなモードセレクターボタンやセンターラインなど、こちらも随所に"アガる"工夫がセンス良く配置されA110の勝ち、2-0。
次にメーター。個人的に4C最大の不満点のひとつがあの味気ないデジタル表示なんだが、こちらは同じ液晶パネルながらそんな購買層世代の嗜好をちゃんと捉えたクラシックなアナログ表示でコレまたA110の勝ち、3-0。しかも、さりげないトリコロールカラーの演出もセンスがいい
シートに至ってはもう、同じsabelt製なのに、色々中途半端な4Cとは違ってホールド性の高いモノコックバケットタイプで、アルミパーツをあしらったデザインも含めA110完勝、これで4-0。インテリアに関しては、正直勝負にならん(T ^ T)
・・・と、そこに近づいてくるクラシカルな1300ccの鼓動ドッドッドッドッ・・・ アルピーヌ内装の想像以上のクオリティに心揺らぐおっさんの身体の芯に響くこのエンジン音はもしや・・・
やっぱりねー( ̄▽ ̄)
どこかで見たことのある赤いオリジナルA110。珍しいイベントある日のあの時間に宮島いたからほぼ間違いなく行き先一緒だと思ってたけど案の定。偶然、街角で初めて出逢い、その2時間後に100㌔も離れた場所でまた再会 トレンディドラマだったら間違いなくこの瞬間に森川由加里の『SHOW ME』流れ始めるところ。うひひ( ̄▽ ̄)今度こそ隅から隅まで舐めるように・・・
「間もなくトークショー始まりますので、どうぞみなさま中にお入り下さーい」by スタッフ
(・・・そうやった(。-_-。)イベントやった)
今さらながらこの日の真の目的を思い出して正気に戻り、ひとまず痴漢行為は後回し。
明らかにお金持ちエンスーと思しきお洒落かつ上品なアルピーヌオーナーさん方に紛れて普段着のおっさんが忍び込むようにショールームに移動し、キレイに並べられた椅子に大人しく着席。書店店頭で見かける度、明らかにハイソで身分不相応な表紙に手を出すのが憚られ立ち読みすらしたことがない雑誌『ENGINE』の村上編集長の貴重なクルマトークがスタートする。
楽しいトークショーで貴重なお話を伺った後は、ショールーム前に試乗車&参加者の皆さんのA110並べて編集長を囲んでの記念撮影+自由歓談&クルマ鑑賞。ちなみに撮影した写真はもしかするとそのうち何処かの媒体に掲載されるかもしれないが、もし見つけた方は"さも熱心なアルピーヌファンです!みたいな顔して堂々と写り込んでいる裏切り者の4C乗り"は誰か?当ててみて下さい(。-_-。)
愛車鑑賞の一番人気はもちろん言わずもがなの赤いオリジン。現行オーナーの皆さんも編集長も目を輝かせて少年回帰。自分は外様なので一歩引いた位置でその様子を伺っていたが、こうして年齢も性別も生立ちも社会的地位も関係なくクルマを囲んで盛り上がる光景を見るたび、(ああ、やっぱクルマはいいな)としみじみ思う。
ちなみにこのA110のオーナーさんはまだ俺よりひと世代以上は若そうな男の子だったが、クルマはもちろん、ご本人も、一緒に参加されてた美しい彼女さんも、リアデッキにさりげなく載せてるケースまでも、とにかく何もかもがハイセンス(T ^ T)
普通ならこちらから絡みに行く度胸はないが、朝一度ニアミスしてる幸運を頼りに、勇気を出して「朝、宮島SAにおられましたよね?僕も広島からの参加で、スタバ寄ったんですよ」と、こんな時だけ広島人面して話しかけてみると「あ、そうなんですか!僕もスタバ行きました!」と和かに返してくれて、ハイ性格もいい好青年確定。
だから、おっさんなんだか勘違いしちゃったんでしょうねಠ_ಠ (若いけど旧車が好きで思い切って手に入れたんだろうなー)とか思ってつい調子に乗り年長者ぶって「エーワンテンの前は何乗ってたの?」と斜め上45°から質問すると・・・
「コレの前は、82年式の3.0カレラです」
・・・Σ( ̄□ ̄ノ)ノカ、カレラ!?
速攻で心にヒビが入る音がしたが、聞けば呉にお住まいだと言うので、なんとかヒビをパテ埋めして「毎月第2日曜の15時から宮島SAにアルファ乗り中心に「アルファ町内会」っての開催してて、車種関係なくクルマ好きな方集まって駄弁ってるんで、もしよかったら」と誘ってみると、すかさず背後のS川さんが「彼、会長さん」とナイスアシスト
(名ばかりのエセ会長やけど何か実力者っぽいぞ!)
と心の中でサムアップしながら、またいい気になって「広島ってクルマのイベントとかないっすもんねー。コロナ前はモニクルとか宇品のカルムとかやってたんだけどねー」と畳みかけると「ですね。僕、カルムのスタッフしてるんですけど」
・・・・(。-_-。)ちーん
「カルムディモンシュ・宇品デポルトピア・エンスージアストミーティング」と言えば名前が長くて洒落てるだけじゃなく「広島に大人のクルマ文化を育む」と言うちゃんとした目的の下、ちゃんと場所を借りて、ちゃんとした主催者さん達が、ちゃんと運営されてる、ちゃんとしたイベント。病院の待合室感覚で集まってる町内会とはレベルが違う(T ^ T) 今度こそ心がポキっと折れる音がして、おっさんは90°お辞儀で右手を差し出した。
お友達からお願いします。
菓子折りはいずれ・・・
まあ町内会はそういうお堅いお題目のない緩さ故の敷居の低さがいいんやけどね しかし、なんで世の中こんなツワモノばっかなんだ(T ^ T) 俺以外に雑魚キャラはおらんのかいっ!泣
そんな"一人相撲外交"がひと息ついたその時、試乗車の横で控えておられた営業さんがススーっと近づいて来られ「本日はご参加頂きありがとうございました。こちらささやかですがお土産をご用意させて頂きましたのでお持ち帰り下さい。直ぐにカタログも持って参ります」と立派な赤い箱の入った紙袋をハイ!イベントなのでお土産が用意されてるのは分かるが基本一組にひとつの筈で、同伴させて頂いた身の俺が頂く道理はなく「いえ僕はお誘い頂いただけなのでS川さんの方に」とお返ししようとしたが「いえ、どうぞお一つずつお持ち帰り下さい」との事。
ちなみに立派な箱の中身は美味しそうな焼き菓子の詰め合わせそういや、数年前につかぢさんのエリーゼが故障して全く付き合いないのに完全飛び込みで修理だけお願いしたエムオートさんも、帰りには単なる付き添いの俺にまで焼き菓子セット持たせてくれたなー。おっさんは焼き菓子に弱いぞ!笑
なお、件の営業さんによると、昨今の物価高はアルピーヌも例外ではなくA110の価格もジリジリ上昇中だとか。加えて、車体骨格の溶接とリベット止め以外は基本手作業のため生産台数は15台/日が限界で、今オーダーしても納車はほぼ2年待ちらしい。現行モデルのライフもあと2、3年と言われているだけに新車を買うならおそらく今年度中がラストチャンス・・・スパルタンな「R」がいいけどコスパ的にはさっき見た「S」もアリやな・・・( ̄▽ ̄) 営業さんの巧みな誘導と冒頭の"内装ショック"で気がつけばいつの間にか商談にシフト( ̄▽ ̄;)笑 自宅から徒歩5分のアルファディーラーより先に、120キロ彼方のアルピーヌで担当営業が決まった。笑
山口日産自動車さんは、日産系列だけどルノー&アルピーヌに加えてポルシェとアウディも守備範囲。広島だとポルシェセンターもウチの直ぐ近くにあるけどなかなかの敷居の高さなので、この際ついでに911もチェック
そんな911をもし買うとしたら、個人的にはカレラでもカブリオレでもなくタルガ一択。屋根は開けたい、でも個室感も欲しい俺には"いいとこ取り"な夢のようなパッケージで、4Cスパイダー購入の決め手の1つも実はココ。その点で内装で4Cを圧倒したA110最大の欠点はクーペしか設定がない事で、4C逆襲の2ランホームラン4-2。
ポルシェ見物も終えてアルピーヌイベントの"他社オーナー用駐車場"に戻ると、まさかのアルファ祭り( ̄▽ ̄)笑 我々以外にも、ネロの159JTS とジアッロのミト・クアドリ。待てよಠ_ಠトーク会場に居たのは確か10人ちょいくらいだったから・・・半分はアルファ乗りじゃねーか( ̄▽ ̄)笑 そうと分かってたらもう少し町内会勧誘しとくんだった・・・
でも、こうして改めて自分のクルマを遠目に眺めると、そのグラマラスなボディラインはやっぱA110にはない唯一無二の魅力。この峰不二子的な魔性はアルプスの少女には決して出せない。加えて、明らかに採算度外視の剥き出しカーボンタブも"なんちゃて"ではなくF1直系プリプレグと来たら、乗り込むたびに気分はキミ・ライコネン。ん?ಠ_ಠ アイスマンになり切るなんぞ厚かましい?じゃあ、ガストン・マッツァカーネ。これなら文句無いだろ。
価格的に今後もう2度と出て来ない奇跡のようなクルマである事を考えれば、エクステリアデザインで打点2、モノコックでさらに打点2。終わってみれば 4-6x で4C見事な逆転勝ち。やはりこの官能性は何物にも代え難い。
楽しい時間はあっという間で、昼過ぎにはS川さんと現地解散してそのまま広島リターン。なかなかない体験と名車とふれ合えた興奮冷めやらず、帰路は「CHAINSAW BLOOD」ガンガンかけて熱唱しながら高速クルーズ。道中、マスタングのオーナーさんが同好の士見つけた!とばかりにアイコンタクトしてくれたが、車内で一人縦ノリしてるおっさんに気付くとサッと目を逸らし、走行車線からオーバーテイクされた( ̄▽ ̄;)笑 「君子危うきに近寄らず」正しい防衛本能です
本来ならまた何もせず、近所の奥様に「あそこのご主人、またずーっと車庫におるಠ_ಠ」と陰口叩かれながらガレージでアニメでも観て晴天を無駄にしていた所を、S川さんのおかげで非常に有意義で楽しい週末に
S川支部長
この度はお誘い頂きホントにありがとうございました!(T ^ T) めっちゃ楽しかったです。
やっぱクルマも人も動いてナンボのもの。
新たな世界と出会いを求めて、これを機にこの冬は積極的にガレージを飛び出そう( ̄▽ ̄)
昨年のツーリング企画の反応(ていうか無反応 笑)からして、広島の皆さんはロンリーウルフなツンデレ系な方が多そうだけど、中には"#クルマで繋がりたい"な方もおられるはず!諦めたら、そこで試合終了だ。
あ!「SLAM DUNK」の映画観に行かにゃ!
[了]