世界遺産・ビーソトゥーン(2) | 特派員ママ @イラン

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イランで、2人の子育てをするママのブログ。

 

イラン西部のケルマンシャーから

郊外へ30キロ強、

 

世界遺産のビーソトゥーンを

訪れた話を続けます。

敷地は、想像以上に広いです。

 

 

 

 

 

進むと、右手(↓)に文字盤のようなもの、

上の方に足場が組まれたレリーフが伺えます。

 

 

 

 

 

碑文は

アルサケス朝パルティア(紀元前後)、

ゴタルゼス2世の制圧について書かれたというもので、

 

 

 

 

 

 

その隣にもうっすらと、

彫られた絵が残っています。

 

 

 

 

 

 

でもって、上部の足場の向こうには…

 

 

 

 

 

 

 

アケメネス朝のダレイオス1世の戦勝記念で

紀元前520年ごろ作られたという

レリーフが覗いています。

 

中央(↓)には、ゾロアスター教のようなマーク。

 

 

 

 

 

 

看板の絵のほうが

わかりやすいかもしれません。

 

 

レリーフは上部だけ見えていますが、

実際は8.7×18メートルの範囲に及び、

古代ペルシャ語、エラム語、アッカド語(バビロニア語)の

3つの楔形文字による碑文が記されているとのことです。

 

 

 

 

 

 

たいがの希望により(^^;、

行けるところまで登ってみました。

 

が、

ここで行き止まり。

進入禁止の赤丸の中の白線が薄くて、

たいがは「日本の国旗?」と言っていました(笑)

 

近づけば近づくほど、レリーフが見えなくなっていきました。

 

 

 

 

 

 

さらに、先は続きます。

 

 

 

 

 

次は、

岩肌が均一に削られて

ちょとした屋根のようになっている場所を

目指しました(↓岩の麓)。

これまた、

目で見るよりもはるかにきつい坂、

危うい道、長い距離…。

 

 

 

 

 

ですが、

振り返った時の素晴らしい景色に癒され

感動しながら、休憩しつつ頑張りました。

右のほうと中央付近(↑下写真)にあったのは、

 

 

 

 

 

隊商宿を改築した4つ星ホテルと、

 

 

 

 

 

 

何かの遺跡!?

左(↓)の建物は、モスク跡!?

 

 

 

 

 

 

上るにつれて、

景色もどんどん素晴らしくなります!

天気に恵まれて最高です。

何度も、感嘆の声。

 

 

 

 

 

目的の岩肌、

「ファルハド・タラシュ」に着きました。

ササン朝ペルシア時代(3~7世紀)のもので、

イラン人には、

高貴な身分の女性シーリーンを好きになった

一般人男性ファルハッドが

彼女のために彫ったという、

古い話とともに知られています。

 

同じくシーリーンを愛した

こちらは身分の高いホスロー・パルヴィーズが

「彼女は死んだ」とデマを流し、

この彫刻の上からファルハッドが飛び降り自殺した、

なんていう話も聞きました。

 

 

 

 

 

シーリーンさんの顔が

どこかに彫られていたようですが、

もはやよくわかりません。

 

 

 

 

 

ともかくも、しばし休息。

 

 

 

 

 

下って、池のほうに行くことにしました。

この池、

山の雪どけ水などによる湧水のようで、

めっちゃ綺麗!!

 

 

 

 

 

スワンボートもぷかり。

 

 

 

 

 

大小無数の魚がいて、

山登りで疲れた体を休めて

ぼーっと眺めるには、絶好の場所でした。

 

 

 

 

 

ここから、川が続きます。

ちょっとした公園になっています。

上から見えた畑へ流れる川も、

ここから始まっていたのですね。

 

 

 

 

 

ここで出会った、

カスピ海地方のサーリーから

旅行で来たという一家。

イランではよくあることですが、

「サーリーに来たら必ず連絡して!!」と電話番号交換、

ものすごく親切でした。

 

 

 

涼んでいるうちにどんどん寒気が勝り、

この場を後にしました。

 

遺跡もよかったですが、

田園風景と池が、本当に気持ちの良い場所でした。

 

 

 

 

 

 

帰り道、車窓から。

 

 

この後戻った

ケルマンシャーの市内にも、

見どころはいくつかあります。

 

 

それはまた、次回。