段々状になった建物が山の斜面に密集する
独特な景観の観光地マースーレの話題、
もう少し続けますので、お付き合いくださいm(__)m
朝食を食べた後、午前9時前は、まだほとんどのお店は閉まっていました。
が、こちらの菓子店は、朝からせっせとお菓子を作ってました。
もとの生地。
こねこね、形作り、
揚げていきます。
あ、これ、「マースーレの手工芸品(1)」でご紹介した木製のへらですね。
粉糖をまぶして、1つ1万リアル(約35円)なり。
これ、カカというお菓子で、
「クルチェはクルチェだけど、もっと甘い」というような説明をされました。
(→クルチェはまた後日書きますが、フーマンという町の名物で、
以前テヘランのものを「「イランのまんじゅう」、クルチェ。」に書きました)
外の生地は米粉が使われていて、
アドヴィエというミックススパイス(カレーパウダー)を足してあるため、
黄色く色づいています。
中の茶色いのは、クルミと砂糖を混ぜたものだそうです。
朝食で満腹、これ以上入らないと思ったのですが、
朝の散歩後にもう一度寄って買って食べると、さすが揚げたては、美味しい!
ふんわりスパイス風味、
じゃりっとした中のグラニュー糖の食感が、アクセントになってます。
くるみは、くるみとわからないくらい細かくなっています。
りゅうも気に入ったみたい^^
このお菓子、マースーレ内の他のお店でもメインの扱いでした。
そのほか、朝の散歩中に見た食べ物関係のものをご紹介すると、
朝食をとる男性たちに、
朝9時ごろ開き始めたお店の一つ、ハーブティーなんかを扱うお店、
トルシー(酢漬け、ピクルス)のお店では、
初めて見ました!キウイのピクルス。(↓下段手前)
また、フルーツの酸っぱくて甘い、
日本で言うプルーンのようなもの(アールーチェ)を扱うお店はあちこちにあり、
どこもたらいに山盛り!
フルーツに塩と水だけ加えて、煮詰めたものです。
あんず(↓右)やプラムは一般的ですが、
この豆のようなもの(↓左)は見たことがなく、
何かと思ったら、ゾガール・アフテだそう。
いつもこの名前ピンときませんが、
「赤い果実!」にも書いた、酸っぱくて赤い実です。
干したものは黒っぽくなる、というのもそのブログに書きました。
上写真(↑)はウルミエのバザールで食べたもの、
下写真(↑)のは、今回、ラシュトのバザールで見かけたもので、小粒です。
緑色(↓右から2つめ)のアールーチェは、またしてもキウイだそうな。
こちらの入れ物は、
赤いのはソマーグ(ケバブにかけるシソのような味の酸っぱい粉)、
黄土色っぽいのは、ゴルパルとのことです。
(→「ナツメグと、ゴルパル。」をご参照ください)
ゴマとくるみ、はちみつ(店により砂糖の場合もあった)を固めた、
コンジェド・アサリー(ごま・はちみつの意味)。
イランでは珍しくこれ、黒ゴマが使ってあります。
(→「甘いごまがいっぱい!」をご参照ください)
くるみがたっぷり、贅沢!!
そういえば、テヘランからラシュトへ向かう飛行機で出された機内食にも、
このごま菓子が入ってました(↓左上)。
テヘランで見るのと少し形が違って、よりキイチゴ感のある、
シャー・トゥート(王の桑の実の意味)。
巣ごとのはちみつも、よく見ました。
食べやすいものもありますが、私はやはり巣がないほうが口当たりが良くて好きです。
こちらのほうが栄養は豊富なようですし、偽物ということはないでしょうが。
こちらは、夜の様子。
そら豆どーん。
上述した、ソマーグとゴルパルがたっぷりかけてあります。
一番左(↓)の鍋は、柔らかく煮込んだ麺や豆が香草とともに煮てある、
アーシェ・レシュテ(→「アーシェ・レシュテ」をご参照ください)です。
白いの(↑)は、
おそらくアーシェ・ドゥーグ(→「アーシェ・ドゥーグ」をご参照ください)ですね。
食べ物とは関係ないですが、
その近くにあったお店もちょっとご紹介すると、
本屋さんに、
水たばこ(ガリユーン)のお店~。
せいぜい午後8時くらいまでしか外にいませんでしたが、
夏の夜のそぞろ歩きは、なんとも楽しい気分になります^^