6.無効審判の確定審決の第三者効の廃止


・ 無効審判の確定審決の第三者効とは、特許無効審判又は延長登録無効審判の確定審決の効力が当事者及び参加人だけではなく、審判に関与していなかった第三者にも及ぶことをいう。


・ 167は、同一の事実及び同一の証拠に基づく審判手続が繰り返されることを防止するため、特許無効審判又は延長登録無効審判の確定審決の登録後は、何人も同一の事実及び同一の証拠に基づいてその審判を請求することができない旨規定する。


・ しかしながら、審判に関与していなかった第三者に対しても、その特許の有効性について審判や裁判で争う権利が制限されることは不合理であり、さらに強い必要性もなくかつ手続保障のないまま、審決の効力を第三者に拡張する妥当性もない。

・ また、侵害訴訟の判断により実質的に利用できない特許となったとしても、これを対世的には無効にできず、特許原簿上も残されたままとなるため、公益上の問題も生じ得る。


・ そこで、無効審判の確定審決の第三者効については廃止することとした(167)。