本当はやばいスバル | 会計を知れば世の中が見えてくる

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私はクルマが好きで、自動車雑誌をよく読むのですが、「ベストカー」

最新号に、自動車メーカー各社の2014年3月期決算についての

記事が載っていました。


各社とも円安効果等で概ね好決算だったようですが、中でもスバル

(富士重工業)とマツダの好調ぶりが際立っています。


記事によると、富士重工業の2014年3月期売上は前期対比25.9%

増の2兆4081億円、営業利益は同171.1%増の3265億円となっています。


また、マツダの2014年3月期売上高は前期対比22.1%増の2兆6922

億円、営業利益は同237.8%増の1821億円となっています。


もっとも、トヨタやホンダなどの大手と較べると規模の差は歴然と

しています。


2014年3月期のトヨタの売上高は25兆6919億円、営業利益は2兆

2921億円、ホンダの売上高は11兆8424億円、営業利益は7502億円

となっています。


世界販売台数で見ても、2014年3月期のトヨタとホンダがそれぞれ

911万台、432万台なのに対し、マツダは133万台、スバルに至っては

82万台に過ぎません。


自動車産業の競争力の源泉は技術力であり、技術開発にはおカネが

かかります。


ですから、収益の規模が大きく、研究開発により多くのおカネをかける

ことのできる大手メーカーの方が、今後とも競争優位に立ち続ける

可能性が高いと想定されます。


下位メーカーとしては、今後の生き残りのために、大手には絶対額で

はかなわないとしても、最大限の金額と努力を傾けて研究開発に取り

組む必要があります。


その点、マツダはかなり健闘している様子が伺えます。

マツダの2014年3月期の研究開発費は994億円であり、トヨタ、日産、

ホンダには遠く及ばないものの、普通車メーカーとしてはこの3社に

次ぐ金額を投じています。


今はどうなっているのか知りませんが、マツダは以前、水素エンジンの

開発をやっていたし、最近はスカイアクティブという低燃費エンジンの

開発にも成功しています。


それに引き換え、スバルの2014年3月期の研究開発費はたったの601

億円。。。

普通車メーカーとしては最下位の金額です。


ビリから2番目の三菱自動車だってプラグインハイブリッド車を出して

いるのに、スバルからは新技術は一切出てきません。


本当は私はスバル車が好きで、次に買う車もスバル車になる可能性

が高いのですが、この数字を見ると複雑な心境になります。


富士重工業の吉永社長は、業績絶好調で笑いが止まらないようです

が、そんなに笑っていていいんですかねえ、と言いたくなります。


業績好調の今だからこそ、ありったけのおカネと人材をつぎ込んで

技術開発をしないといけないと思うのですが、社長はどうお考えなん

でしょうか。








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