今から四年前、、まだ若いテオ。自分の尻尾に戯れるなんて、、笑
し、近づいてきたら探知する用意はできているし。来ないなら暫く放って置いても良い。オリオン、君はどう思う?」ハッデンは言った。
「私もそう思います。木星は後で片付けても良いでしょう。来ないなら好都合ですし、来てもヘレナ一機で勝てるでしょう。データにある高出力粒子砲は少し気になりますが。」とオリオン。
「その粒子砲はどの位の強さなのか分かるの?」アルテミスは言った。
「はい。出力400万テラワット。粒子ビームの直径は38メートルです」とオリオン。
「それは・・彼らの技術にしては思い切ったね。本気で火星連合を叩き潰す気だったんだ・・。しかし結局、核を使ったとは・・何故そんな無駄使いをしたのかな?彼らは。」とハッデンは言った。彼からしたら、核より劣り、しかし金のかかる兵器を作るなど考えられないのだ。
富の分配
「アルテミスが支配者だって、もっと分からせるって具体的にはどうするんだ?」とリクトが言った。
現在地球では、次期合衆国大統領を選出するための選挙活動が始まっていた。それまでは副大統領が大統領の任についている。
「地球の軍事基地をある程度破壊しておかないとね。最早、軍事は全て私が取り仕切るのだから。オリオン、現在の地球合衆国大統領に繋いでいただけるかしら。」とアルテミスは言った。