部屋の中をウロウロする正人。ダメだ。部屋に篭ってると辛い。

正人は着替えて外へ出た。近所のファミレスに向かう。取り敢えず朝食を食べたい。食べ終わり外を眺める。

そしてスマホを眺める。その繰り返し・・・。

 

  洋平の災難

 洋平が死ぬ前、正人は色々と話を聞いた。彼は話しながら泣いてしまうこともしばしばあった。

 

教会での告白した人の豹変。だから言ったのに。心の中では思ったが、流石に言えなかった。自分もやってしまったことだから。

 

でも正人はまだ運が良かった。そんなにひどい人ではなかったのだ。と言うより洋平の相手と比べてみるとかなり優しい誠実な人だったらしいのだ。それと違って洋平が告白ってしまった奴は豹変した。名前は祐也。

 

教会であってもあからさまに無視。それどころかあいつはゲイだ。と言いふらしていたとのこと。

でも、そんな奴だったら一気に冷めるんじゃないかな洋平も、と思ったが、彼の場合はそれでも好きな気持ちがきえなかった。

 

正人ならは、ありえない、あんな奴だとは思わなかった。ああスッキリした。カスじゃん!って切り捨てられたろう。

そこのところが正人と洋平の違うところだ。