キンコン西野の今

2020-11-04 07:45:45
テーマ:ブログ


※これは僕が勝手に短くまとめた文章です。あくまで自己流で、西野氏の本意とは異なる可能性が高いので、その点だけはご注意、ご理解下さい。



昨日の夜は大阪・道頓堀でサロンメンバーさんとの呑み会がありました。

映画公開前の呑み会が「ただの呑み会」なわけがなく、まぁ、お察しの通り、映画『えんとつ町のプペル』の決起集会ですね。


「映画公開に合わせて、大阪・道頓堀も盛り上げちゃおう」といった趣旨です。

今日は映画のエンディング主題歌の収録があって、それが終われば、また、一人でも多くの方に映画館に足を運んでもらう為の準備です。

作っては、空き時間を見つけて広報活動。この繰り返しです。




 
たとえば、学校のテストとかなら、テスト勉強をしていたら、今度のテストのおおよその点数が分かるじゃないですか?
 
実は、M-1グランプリとかも、大体わかるんです。各劇場でそのウケと、ライバル達のウケを見ているので。


書籍も、5万部売れたらヒット、絵本だったら5000部売れたらヒットという世界なので、発売前の段階で、おおよそ想像がつく。クラウドファンディングで予約をとったり、事前に仕掛けていれば、尚のこと。

ただ、映画ばっかりは、蓋を開けてみないと分からない。
 
『えんとつ町のプペル』は作品の規模感としては、50万人動員では大失敗のレベルなんです。
週末も名古屋が入っていますが、今、全国を飛び回って、本当に毎日のように、映画館に足を運んでもらう為の活動をしていますが、個人でいくらやっても、50万人とかは届かないじゃないですか?
力技で届く領域じゃなくて、力技は上手くいっても起爆剤でしかなくて、今回の挑戦は明らかにムーブメントを起こさないといけない。

何もしなかったら恐怖で潰れそうだから、「あとは何ができる?」と自問自答して、やれる努力を片っ端からやるのですが、結局、どれだけやっても不安を拭い去ることはできない。

こうして死にそうな目に遭わないと、生きていることが確認できない身体になってしまっているのは事実で、もう、昔みたいな暮らしに戻る方法はすっかり忘れてしまいました。 

でも、最近……これは完全に棚ボタなんですけど、やたら「ありがとうございます」と言われるんです。

こうして次から次へと無理難題にぶつかっていく姿が、励みになっているみたいで、いや、そりゃ、多少はエールのつもりでやっている部分もありますが、おそらく、誰のエールにもなっていなくても僕は今の道を選んでいるので、「誰かの為にやっています」とは言い切れない。だから、「ありがとうございます」と言われると、少し、モゾモゾしてしまいます(笑)

今、映画公開に向けて「ゴミ人間」というそこそこ人気の連載コラムをやっておりまして、是非、ご一読いただきたいのですが、

一昨日、『えんとつ町のプペル』の誕生に深く関わったスタッフの話を書いたんです。

その子は、もうこの世界にはいないのですが、僕が日本中から叩かれている時でも、構わず僕を信じてくれていた子で、先日、ET-KINGのイトキンさんの話をさせていただきましたが、それと同じ理由で、『えんとつ町のプペル』という作品を作り、届けることが、彼女やイトキンさんのことを忘れさせないことに繋がってます。


何が言いたいかと言うと……

多くのスタッフや、
7万人を超えるサロンメンバーや、
「ありがとう」と言ってくれる人達や、
天国に逝っちゃったスタッフやイトキンさんや、
そのご家族の皆様や、その仲間の皆様…

本当にたくさんの方の想いが今回の挑戦には乗っかっていて、ちょっとやそっとでは白旗をあげるわけにはいかなくなっていて、

「ああ、こういうものを背負った時に人は強くなるんだなぁ」と実感しています。

ありがとうございます。

まぁ、なかなか眠れない日が続きますが、「今、頑張らなくて、いつ頑張るんだ」という話なので、映画公開まで後50日間ほど、走り抜けたいと思います。

見届けていただけると幸いです。