五輪勝手にベスト3 | 直さんの独り言

直さんの独り言

50歳代前半に早期退職をし,ど素人が始めた「珈琲かぶとむし」も閉店し、今は新しいライフスタイルを模索中です。

もう今晩が閉会式と言う冬のオリンピック.連日様々なドラマが繰り広げられ,多くの人々に感動を与えてくれた.開幕前に気になっていたのはスキージャンプの高梨さん.小さい頃から注目を浴びた高梨さんが金メダル確実との国民の期待を背に臨んだ前回のオリンピック.結果は惜しくもメダルに届かず悔し涙を流した.そして迎えた今回のオリンピック.ワールドカップで連戦連勝,新記録達成まであと1勝と言うところで足踏みをしてしまった.勝ちを忘れたまま臨んだ今大会,結果が気になった.

正直彼女以外に気になった競技,選手はいなかったのではあるが,観戦していくうちに惹きこまれた選手,競技があった.

 

そこで今大会の勝手にベスト3を上げてみた.

第3位   スキージャンプ 高梨選手.

何と言っても2回目のジャンプを飛び終えてトップに立ち,メダル確定後に仲間の伊藤選手から祝福を受けたシーンは目に焼きついている.念願の金メダルは逃したものの耐え切れないほどの重圧をあの小さな身体で必死に受け止めて過ごしたこの4年間の葛藤は凄まじいものであったに違いない.

 

第2位   スピードスケート 小平選手

彼女が前回オリンピックでパシュートに出場していたことは今回の一連の報道で耳にした.何と言ってもオリンピック前の500mの記録は圧巻である.しかし,その影には我々素人には想像できないほどの勇気と努力があったと聞く.前回の高梨選手同様,国民は彼女に対して金メダルしか期待していないと言っても過言ではなかったと思う.その期待を見事に裏切ることなく実現した彼女の精神力の強さに頭が下がる.それも五輪新記録を打ち立てた正にその時に,更に世界記録更新を口にする闘争心は多くの国民に勇気を与えてくれた.

 

第1位   女子カーリング 本橋選手,吉田姉妹,鈴木選手,藤沢選手

試合の展開を見ていても全く不案内で理解できないまま,ただただ結果に一喜一憂した日々の連続であった.まるで自分も子供が出場しているようでライブは殆どまともに見ることが出来ず,もっぱらテレビ,新聞で結果を確認するのが常となった.詳しい事は良くわからないが,本橋さんを除くメンバーはそれぞれの舞台で活躍し,その後それぞれが挫折を経験し,今一緒のステージに立っていると聞いた.「もぐもぐタイム」とか「そだねー」とか,ゲーム以外でも注目を浴びた彼女たち.決して外国選手のように恵まれた体格ではない,むしろアスリートとしては小さい位のあのメンバーが史上初のメダル獲得という快挙をやってのけた.

表彰式で嬉し涙を見せた本橋選手の姿が印象的である.新チームを立ち上げてそれを維持し続けるためのスポンサー探しなど数多くの苦労があったに違いない.そして今若い選手達の成長を目の当たりにし,新しい一歩を踏み出したことは彼女にとって何よりのご褒美であったことと思う.

あの厳しいゲーム展開の中でも笑顔を忘れず,時には見ている国民の気持ちをほっこりさせてくれるあの姿に思わず笑みを浮かべる自分に気付いたことも一度や二度ではない.心からおめでとう,そしてありがとうと言いたい.