モンゴルでは不動産・・・といっても土地、建物に限定しますが、それらに対する権利は3つの権利があります。

Өмчлөх эрх(ウムチロゥフ エレヘ)
Эзэмших эрх(エゼムシヒ エレヘ)
Ашиглах эрх(アシグラハ エレヘ)
以上の三つです。
エレヘというのは権利という意味です。

それぞれを私は便宜上以下のように訳しています。

ウムチロゥフ エレヘ・・・所有権
エゼムシヒ エレヘ・・・占有権
アシグラハ エレヘ・・・使用権

このうち、土地に関して外国人、若しくは外国投資のモンゴル現地法人が有することができる権利はアシグラハ エレヘ。 つまり使用権のみです。
建物に関しては、自己資金で建設した場合にはそのほかの権利を取得することもできます。

ここで、多くの人たちが勘違いしているのが、土地の所有権や占有権を取得できる、または売買できると勘違いしている点です。
ここを知らないと「後で返してくれ!!」と国から言われても仕方がありません。
「正式な売買が成立しているから」といっても、もともと違法な契約。
そうした契約に有効性が認められないのは、日本とて同じ事です。
そこをみなさん気をつけていただきたいと思います。