再会 | イヌさんずワールド

再会

 オデッサ近郊への移動の命を受け、駐屯地で補給中のビットマンのもとに情報部のタチ中尉が訪ねてきたのは10月中旬のことだった。中尉とはサイド3にいた頃に何度か顔を合わせたことのある仲ではあったが、何も伝えられずに車に乗せられると二時間ほど荒れた街道を走り、とある小さな街の寂れたホテルの前で車を下ろされた。街の要所要所には歩哨が立てられ、街道沿いには明らかにカバーで覆われたモビルスーツを積載したと思われるトレーラーが駐車している。

「二階の201号室へ。一時間後に迎えに来る」タチ中尉はそれだけ言うと走り去って行った。

 

 ホテルの階段を上がりながらビットマンには予感があった。少々気恥ずかしい思いで201号室のドアノブに手をかけると、突然内側からドアが開き手荒い歓迎が彼を迎えた。

「しばらく見ねぇ間にエライ出世だな、中尉殿!」

 コズン・グラハムはそう言うとビットマンの髪を掻きむしるようにワシワシと撫でまわしながら室内に招き入れた。傍目には上官に対し無礼に見える光景だったろうが、手荒い歓迎を受けるビットマンの顔に はにかんだ笑みしか浮かんでいないのを見れば、二人の関係が軍の階級を超えたものであることは一目瞭然であった。

「坊や、元気そうだな」

 声の方に振り向くと窓際の長テーブルの向こうに懐かしいランバ・ラルの姿があった。少々痩せたように見えたが、その瞳には以前と変わらず強く温かな光を宿している。そしてその横には少し目を潤ませたクラウレ・ハモンが佇んでいた。相変わらず綺麗だな、とビットマンは眩しそうにその姿を見つめながら思ったが、慌てて姿勢を正すと形式通りの敬礼をした。

「堅っ苦しいのはよせやい。今だけここはクラブ エデンなんだから、よっ」

 淹れたてのコーヒーの入ったカップを差し出しながらクランプがおどけて見せた。この戦争が始まるずっと前、家を飛び出し縁者のランバ・ラルを頼ってクラブ エデンにたむろしていた頃の記憶が鮮烈に甦る。

「酒がないわけじゃないが、お前弱いから出さねぇぞ」

 コズンはそう言って一人ウイスキーのボトルをあおりつつ、ポケットから取り出した ひまわりの種の入った小瓶を無言で投げてよこした。ビットマンはこの武骨な兄貴分が子供の頃からの彼の好物を覚えてくれていたことが嬉しくなり、目頭にジワっとくる感覚を押し殺して瓶から取り出した ひまわりの種を無心で口いっぱい頬張った。

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

先週末みなさんの地元では天候はいかがでしたでしょう?

こちら甲斐国は予想された大雪にならず、冷たい雨ですみました。

二日間家で大人しく過ごすことにして土曜はパーツ洗浄しました。

 

ところが日曜の昼あたりから急に胃がキューっと痛んできまして

二日間寝込んでおりました。年末からの飲み続けが祟ったみたいw

やっと胃が持ち直したら寝過ぎで腰痛が出て一難去ってまた一難!

今日になってようやく通常営業に戻ることができました〜♬

 

しかしまだ胃が本調子ではないので今日は昼食とらずに事務作業。

専用の模型製作スペースをお持ちの諸兄のように塗料ラックは

持っておらず、箱の中に塗料が山積み状態で色を探す時も一々

ビンを持ち上げてラベルの色名をチェックしておりましたので、

実にアナログですがフタに色名のラベルをつけてみましたw

 

それに合わせて初めてストックリストも作成してみました。

結構在庫あるのに重複して買い足しちゃうことがあるものでw

 

今しばらく寒波のせいで気温も上がらず風も強いので

いつになったら塗装作業に進められるのでしょ〜か??