だから漫才は面白い
並々ならぬほどお久しぶりです。
ブリ・ブリ男です。
さて、先日はお笑い集団ティーライズの月一LIVE「イギナリLIVE」でした。
お越しいただきました大勢の皆さま誠にありがとうございました。
我々、THEE日本一ーズはこの季節恒例の「年1回しかやらない漫才シリーズ」から、新ネタの「遠くからヒガミの声が聞こえる」をリリースしました。
で、お客様からの評価というとダントツのビリ。
ただ今回は正当な評価をいただいたと思っています。
(なんか上から目線でもうしわけないですが)
「漫才」っていうのはコントと違って僕の感覚だとルールのある競技だと思っています。
例えば格闘技だとボクシングとか相撲とか、戦う場所(リングや土俵)があって、あるていど規則(ルール)があるもの。
その決められた空間の中でいかに面白くさせるかがポイントになるものだと思っています。
僕の言っていることが伝わるかちょっと微妙なんですが、しぼんだ風船が入っている立方体を想像してみてください。
「漫才」というのはこの立方体の風船をパンパンになるまでどう膨らますかが面白さに繋がっていて、他の漫才芸人との差をつけるには、誰もまだ届いていない立方体のすみっこを狙って膨らませるとか、そういったところが重要になると僕は考えています。
それが僕の「漫才」へのアプローチ方法です。
なので僕が作る「漫才」は皆さんが慣れている漫才とはかなり違う風になっていると思います。
なので「面白くない」と評価されても仕方がないのです。
僕が考える「漫才の面白さ」をきちんと伝えられていないのですから。
今回のネタも色々と実験をしました。
音楽を流したり、ボケとツッコみしかない世界で良い風な話をしたり、でもその実験はことごとく失敗しました。
立方体のすみっこを狙ったんですが、狙う前に風船が破裂した感じです。
自分が考えた台本が受けないことは物凄く悔しいことで恥ずかしいことなんですが、芸歴が21年になってもまだまだチャレンジできるものがあるってことが嬉しくてたまりません。
まだ芸人として「伸びしろ」があることが、なんとなくほっとさえします。
普段やらない漫才をやってみてから、後輩達の漫才を見ると悔しいけど後輩たちの漫才が当たり前のように面白いし上手いって分かります。
漫才を何年もやってきたからこその成果。
彼らがいるその場所に僕たちがたどり着けないことは知っています。
そして僕はその場所に憧れはありつつも、きっと自分だけの場所を探すんだろうと思います。
生粋の天邪鬼なんでしょうがないですよね。
僕の漫才が完成するまでどれくらいかかるか分かりませんが、これからも年1回の漫才を作っていきますので、今後ともよろしくお願いしますの山内チヨプミ