7月某日

 

 

 昼夜大逆転の日々を

 

 送っております。

 

 夜は涼しいから楽しい。

 

 昼間は眠っているから

 

 暑いのに気づかない。

 

 

 そんな感じで

 

 まだクーラー入れていません。

 

 今年も使わずに終わるやも知れません。

 

 エコとか

 

 「わたし寒がりだから」とかより、

 

 もう丸五年、

 

 家のクーラー使っていないので

 

 掃除するのが億劫なのです。

 

 

 

 


さようならとひさしぶり

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 7月某日

 

 

 昔

 

 お世話になったひとのお通夜に行った。

 

 もう10年近くお会いしていなかった。

 

 「誰かが亡くなると

 

  たくさんの、久しぶりの人に会うものだね」

 

 と、

 

 やっぱり10年近く会っていなかったひとが言った。

 

 ひとつのさようならと、

 

 たくさんのひさしぶり。

 

 「変わらないね」

 

 「10年たったのにね」

 

 

 変わらない人たちの変わらない姿と

 

 遺影の中で笑っている人のもう変わらない顔。

 

 

 泣きたくなくて

 

 わざと楽しい話ばかりした。

 

 


 


 

手紙

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 7月某日

 

 

 高校二年生の夏休み

 

 つかこうへい事務所の

 

 稽古場に出入りすることができた。

 

 

 東京の大人たちは

 

 みんな優しいけど怖かった。

 

 怖じ気づいて、

 

 夏休みが終わると

 

 顔を出すのをやめてしまった。

 

 

 当時、

 

 映画少女ではなく演劇少女だったわたしには

 

 ものすごい憧れの、でも畏怖する存在だった。

 

 口をきいたことも、なかったかも知れない。


 十代のわたしを、泣けるとか感動とかじゃなく

 

 慟哭させる世界を作る人だった。 

 

 

 天国で

 

 今年は演劇祭があるようですね。

 

 

 ご冥福よりも、感謝を。

 

 


 

戻りました。

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 7月某日

 

 日本に戻りました。

 

 わたしだけ。

 

 トランクは、

 

 まだ海外におります。

 

 再びロストヴァゲージです。

 

 もう、笑ってしまいました。

 

 

 トランクの中には、

 

 お土産と汗まみれの服と、

 

 家の鍵が入っておりました。

 

 

 今はどうにか家の中におりますが、

 

 トランクが見つかるまで

 

 家から出られません。