「犬が欲しかった」のか、「犬と暮らしたかった」のか?
ここまで2回に分けて、
「思っていた犬と違う」
「可愛いから、ついつい構いすぎる」
というお話をしてきました。
今回で最後ですので、少しだけ厳しいことを言います。
あなたは、
「犬が欲しかった」のですか?
それとも、
「犬と暮らしたかった」のですか?
この2つ。
似ているようで、実は大きく違います。
「犬が欲しかった」
という気持ちが強いと、
「可愛い犬がいる生活」
を想像します。
一緒に写真を撮る。
一緒に寝る。
抱っこする。
お出かけする。
SNSに載せる。
家に帰れば尻尾を振って迎えてくれる。
そんな「犬がいる理想の生活」を思い描く。
ところが実際には、
吠える。
怖がる。
散歩で動かない。
他の犬を嫌がる。
物を壊す。
トイレを失敗する。
抱っこを嫌がる。
一人になりたがる。
そんなこともあります。
そこで、
「こんなはずじゃなかった」
となる。
でもね。
犬からすれば、
「そんな生活を約束した覚えはありません」
なんです。
ちょっと厳しいですが、ここは大事なところです。
犬を迎えるということは、
「自分の欲しいものを手に入れる」
ことではありません。
一つの命と一緒に生活することです。
犬には犬の時間があります。
犬の欲求があります。
犬の苦手なものがあります。
犬の好きなものがあります。
犬には犬のコミュニケーションがあります。
そして、
犬にも「選びたい」という気持ちがあります。
どこで休むのか。
誰に近づくのか。
どれくらい触ってほしいのか。
どこを歩きたいのか。
何が怖いのか。
何ならできるのか。
もちろん、犬の自由に何でも任せればいいという話ではありません。
人間社会で一緒に暮らす以上、教えていかなければならないこともあります。
だからこそ、
「犬を自分に合わせる」
だけではなく、
「人間も犬に合わせる」
ことが必要なんです。
そして、もう一つ。
犬の問題行動を相談されたとき、
「犬をどう直すか?」
ばかりを考えてしまう飼い主さんがいます。
でも、本当に見るべきなのは犬だけでしょうか?
犬を迎えてから、
どんな生活をさせているのか。
どんな経験をさせているのか。
どんなタイミングで声をかけているのか。
犬が嫌がっているとき、どう対応しているのか。
犬が怖がっているとき、どうしているのか。
犬が落ち着ける場所はあるのか。
飼い主さん自身が、
「犬にこうしてほしい」
ばかりになっていないか。
ここを見直す必要があります。
犬の問題行動を変えたいなら、
犬だけを変えようとしないこと。
飼い主さんも変わる。
生活環境も変える。
犬との関わり方も変える。
そうやって、犬と人間の両方が少しずつ変わっていく。
それが、私は本当の意味での「しつけ」だと思っています。
犬は、
「飼い主さんの欲求を満たすための存在」
ではありません。
寂しさを埋めるためのものでも、
自慢するためのものでも、
理想の家族を演じてもらうためのものでもありません。
犬は犬です。
だからこそ、
「この子は何を感じているんだろう?」
「この子にとって、今必要なことは何だろう?」
と考えてあげる。
もし今、
「うちの子、どうしてこんなことするんだろう?」
と思っているなら、
犬を見る前に、一度だけ自分自身を見てみてください。
もしかするとそこに、
問題行動を変えていくためのヒントが隠れているかもしれません。
「犬が欲しかった」のか。
それとも、
「この犬と一緒に暮らしたかった」のか。
この違いに気づくだけでも、
犬との暮らしは、きっと少し変わってきます。
犬を変える前に、
飼い主さんが一歩変わってみる。
そこから始まるドッグトレーニングもあります。
問題行動が現れていない子と一緒に暮らしている飼い主さんも
今一度、あなたは、
「犬が欲しかった」のですか?
それとも、
「犬と暮らしたかった」のですか?
この時点で修正をしてみてください。
ぜひ専門家に相談してみても良いと思います。
一緒に美味しくいただきました。
次回もたくさんのことを経験して
いっぱい遊ぼうね!
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