愛犬の安全を守るということ
GWになると思い返し、胸が痛くなることがあります。
2年前のGW、私はとにかく凹んでました。
ご褒美にオヤツを使うトレーニングを否定はしません。
でも、オヤツ以上に魅力的なものや誘惑の強いものがあったら、オヤツでこちらに意識を向けるのは難しいと思うのです。
他の犬とボールを追って負けたくなくても、私が「Come!」と言ったら、『ボール欲しいけど母ちゃんおっかねーから戻らなきゃ』 と諦めて戻ってくるのが正解だと思っています。
ブロンの命が守れるのであればどんなに嫌われてもいいやって思ったんです。
2年前のGW、私はとにかく凹んでました。
仕事の合間に慌ただしく行った近所のドッグランで、愛犬ブロンのボール誤飲事故。
入る前にしっかり散歩して発散させておくなどと考えることもなく、まさにキケンな “散歩代わり” のドッグランでした。
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入る前にしっかり散歩して発散させておくなどと考えることもなく、まさにキケンな “散歩代わり” のドッグランでした。
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それまでブロンには、私が学んできていたオヤツを使った陽性トレーニングで一通りのコマンドを教えていました。
スワレもマテもComeも、完璧にできるコだと思っていました。
2年前の5月3日、ドッグランにはブロンより小さい犬たちが数頭。
そんな中、飼い主さんの一人がバッグから小さなピーピーボールを取り出しました。
そのサイズに私は慌てましたが、ボールが投げられるのと同時に、犬たちはみんなボールに向かって一目散!
そのサイズに私は慌てましたが、ボールが投げられるのと同時に、犬たちはみんなボールに向かって一目散!
私は必死に
「ブロン! NO!!!」
「ブロン! Come!!!」
でももうボールしか頭にないブロンに声が届くはずもなく…そしてブロンがボールを咥えたのが見えました。
心臓バクバクでブロンの元へ走りながら
「ブロン!オフ(放せ)!!!」
と叫びました。
ブロンの周りには5~6頭の犬たちがボールを狙っています。
その状況で出せるはずがないんです(涙)。
無理やり口を開かせた時にはすでに飲み込んだ後でした…。
すぐに病院へ連れていき、薬で何度も吐かせたものの出ず、ボールの表面がツルツルすぎて内視鏡も無理。
翌日に開腹手術となりました。
手術後の、まだ麻酔で目が虚ろなブロンの姿を見て、申し訳ない気持ちと自分が情けないのとで本当に落ち込みました。
トレーナーの学校まで出て、犬の仕事を何年も続けてきて、ブロンもちゃんとしつけをした気でいたのに、私は今まで何をやってきたんだろー、って。
このまま私なんかが犬の仕事を続けていいんだろうかとも悩みました。
悩んで悩んでそして決意!
私がやるべきは、自分の犬の安全を絶対守ること!!
ご褒美にオヤツを使うトレーニングを否定はしません。
でも、オヤツ以上に魅力的なものや誘惑の強いものがあったら、オヤツでこちらに意識を向けるのは難しいと思うのです。
ブロンが退院してからは、関係性の見直し。
特にボールへの執着を取ることを、取り憑かれたように毎日毎日特訓しました。
特にボールへの執着を取ることを、取り憑かれたように毎日毎日特訓しました。
どんな誘惑があっても、Comeで確実に私のもとに戻って来られるようになるまで、ブロンの大好きなドッグランには当然ながら行けませんでした。
他の犬とボールを追って負けたくなくても、私が「Come!」と言ったら、『ボール欲しいけど母ちゃんおっかねーから戻らなきゃ』 と諦めて戻ってくるのが正解だと思っています。
ブロンの命が守れるのであればどんなに嫌われてもいいやって思ったんです。
今思い返すと、私に余裕がなく相当厳しかったはずですが、ブロンは私を嫌うどころかマザコンに…(笑)。
マザコンぶりがすごすぎて、今また関係性を正している真っ最中です(^_^;)
『畏れられる存在=嫌われる存在、ではない』
って今は確信できます。
(あえて『畏』の字を使ってみました。暴力振るったりして恐れられること・萎縮させることとはまったく別ですよ~。)
辛く悲しい事故でしたが、飼い主として、そして犬と仕事をする者として、これからどう向き合っていくべきかをハッキリ教えてくれたとても大きなできごとでした。
ブロン、教えてくれてありがとう!
ブロンの安全は私が守っていくよ♡