ヴェニスに死すを読み終わりました♪


あらすじ


主人公はミュンヘンに住むグスタフ・フォン・アシェンバハ。


50歳になってから貴族の称号を得るくらい著名な作家でした。


妻は早世してしまい、一人娘は嫁いでいます。


そのアシェンバハはある日英国式庭園を散策した後に


異国の雰囲気を漂わせた男を見かけてから旅への憧れを抱き、


そしてアドリア海の保養地へ行きますが、


嫌気がさしてヴェニス(ヴェネツィア)に向かいました。


ヴェニスのホテルには上流階級のポーランド人家族が居てて


その中の14歳くらいの美少年に魅せられてしまいます。


美少年の名前はタドゥツィオ。


その美少年を海岸で毎日見ることでは満足できず


やがてタドゥツィオの後をつけるようになりました。


だけどその折ヴェニスにはコレラが迫ってて他の滞在客が逃げて行きましたが


ポーランド人家族がまだ滞在中の為(即ちタドゥツィオも居てる)ので


アシェンバハはヴェニスから離れる事が出来ません


そしてタドゥツィオがヴェニスを離れるその日に


アシェンバハはコレラにより死亡してしまいます。




↓トーマス・マンのファンの方から殴られそうな感想文↓


何かすげぇ話だな。


しかも途中からタドゥツィオのストーカー状態ですやん。


天国に居る奥さんと嫁いだ娘泣きまっせ~。


しかし美少年タドゥツィオの美しさの表現が凄い!


蒼白く優雅に静かな面持は、蜂蜜色の髪の毛にとりかこまれ、


 鼻筋はすんなりとして口元は愛らしく、やさしい神々しい真面目さがあって


 ギリシア芸術最盛期の彫刻作品を想わせたし、


 しかも形式の完璧にもかかわらず、そこには強い個性的な魅力もあって、


 アシェンバハは自然の世界にも芸術の世界にも


 これほどまでに巧みな作品をまだ見たことはないと思ったほどである。


一人の美少年相手によくここまで描写が出来るなとびっくりしましたよ!


それほどまでに美しい少年とあらばちょっと見てみたいですが(ぇ


そしてアシェンバハが途中から恋する男に変わってます。


最初は「ヴェニスに死す」がこんな内容の作品だと思いもしませんでした。


まぁ正直どんな内容か検討もついてませんでしたが(殴


所々内容が分かりにくいとこがあったので


もう1回読み返してみようかなと思います^^