新橋DRY-DOCK | ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

ロドさんの繪ブログ「一期一繪」

団塊の世代のラストランナー。想い出深い海外駐在当時も振り返りながら「日本再発見」ということで国内あちこちのスケッチを織り交ぜて気ままに、「人生はFESTINA LENTE(ゆっくり急ごう)」

 

久しぶりの碧空が広がったので、雨のため延期していた国会図書館での学習に出かけた。

 

地下鉄

 

地下鉄半蔵門線永田町駅から国会議事堂を右手に見ながら緩やかな坂を下る。

 

 

1ヶ月前に来た時には桜が咲いていたのに今は新緑が眩しい。

 

 

前川國男建築のこのアプローチには何とも言えない風格があるので、学習するぞ!という意欲も湧いてくる。

 

東京本館(1968年竣工)と新館(1986年竣工)の前庭の新緑の紅葉越しの木漏れ日が初夏を感じさせる。

 

学習前に眠気防止にまず珈琲コーヒー

 

 

 

今日の学習は、旧香港総督府(1855年竣工)。

 

旧香港総督府(Hong Kong Government Office)の建物は、日本の占領下時代(1941-1945年)に従来の陸屋根は日本式の瓦葺き屋根と帝冠様式と言われる塔の増築と併せて改築(施工は清水組)されたが、第二次世界大戦後の1945年からは英国人総督(Governor)の復帰により官邸となり和室の内装等は撤去されたが、外観は予算の都合でそのまま残され、多様な建築様式が混じった極めて特異なアール・デコの建物となった。



西澤泰彦「日本植民地建築論」

-忘れられたもうひとつの日本近代建築史

(名古屋大学出版会2008年2月刊)

 

1984年から1992年までの8年間、当時は英国領だった香港に駐在していた時は、アパートからも通勤途上もほぼ毎日眺めていて、定期的な開放日には隣接の動植物園散策も併せて見学にも行ったことがある。


ちなみに、日本屋根の棟木には清水組の名前の書かれた棟札が残っていた、と聞いたことがあった


(写真は1991年3月の一般公開時に撮影)

 

様々な思い出があるこの建物も、1997年の香港の中国への返還以降は、建物の漢字名も香港礼賓府に変更され、主に接待用に使用されていて行政長官(Chief Exective Officer)はここに住んでいないようだ。

 

旅行も含めて海外で一番長く過ごした香港に行く機会もなくなったのが寂しい。

 

そんな想いを込めて、学習の後は、地下鉄で新橋の馴染みの立ち飲みビアバーへ。

 

 

1階の立ち飲み席で、まずは、定番のアサヒスーパードライでウガイ。

 

ガード下のこの店は、1階(半地下)がカウンターで2階がテーブル席。電車のゴトゴト+階段のゴトゴトの二重奏が良い。

 

2杯目は、ペールエールと決めている。

森閑のペールエール(5%)

ひでじビール(宮﨑)

 

後ろには船窓。

船では外を見れば船酔いしないらしいがここでもその効果が?

 

〆は、IPA

おさるIPA(6%)

箕面ビール(大阪)

 

ドックの船から下船。

 

そして、黄昏の中を新橋駅へ向かう。

 

よく学び、よく飲んだ学習の日だった。

 

NO STUDY, NO LIFE!!鉛筆

NO BEER, NO LIFE!! 生ビール