熱海から東はJR東日本管轄。西の方角からここまで辿りつくと、関東に来たと実感出来ます。


東海管轄は3〜6両編成(ラッシュ時は8両もあるかも?)ですが、東日本管轄はほとんど10両以上で15両編成も多数とボリュームが違います。

今回は、関西と関東の特急グリーン車の違いを身体で味わって試すべく、湯河原から東京で特急「踊り子」のグリーン車を利用することにしました。
(これは熱海で撮影した逆方向、伊豆急下田ゆき)
下田寄りはフロント非貫通。

乗車した「踊り子」の1本前の東京寄り先頭車。増結に備えてフロントは貫通構造です。

なぜ熱海から乗らず、湯河原から乗ったかと言えば、特急料金とグリーン料金に大きな差が生じるからです。

以前、Twitterで「全車グリーン車の『サフィール踊り子』に乗るなら、熱海〜品川」という書き込みがあったのをヒントに、

「『サフィール』は湯河原を通過するが、ノーマルの『踊り子』は停まるやつあったハズ…」


夏に買った時刻表で調べたら、毎日走る「踊り子6号」と臨時の「踊り子8号」がちょうど良い時間に湯河原に停車します。

「踊り子6号」のグリーン車は予約段階で席がかなり埋まっていたので、8号を選択。

予約段階では海側が極端に混んでいたが、山側はほとんど予約が入っていなかったものの、乗車すれば若い女性客と相席でした。


座席は2+2の4列であることはあらかじめ知っていて、見た目では西日本や四国に劣る感じはあります。

やはり、車体幅に限界があり、かつ通路幅も確保する必要もあることから、座席幅は物足りなかったです。
(座席は相席の女性客が降りたあと撮影)

リクライニングはかなり倒れ、昔ながらのグリーン車の雰囲気もありました。

天井の照明は電球色の間接照明で、落ち着いた雰囲気を演出。

湯河原から東京への所要時間は1時間14分でしたが、鉄道趣味、レース趣味にとっては内容の濃い車窓でした。

小田原到着では、箱根湯本から来た小田急特急ロマンスカーの新鋭、赤い70000形(GSE)と並走で駅に入り、

小田原から大船のノンストップ区間では、東海道線普通列車(上野東京ライン、湘南新宿ライン)を3本追い抜き、

横浜で横須賀線→総武快速線成田空港ゆきに追いついた上、横浜から鶴見あたりまで並走。

横須賀線→総武快速線は新形のE235系ですが、120km/hぐらいの速度で、私が乗ってるグリーン車のそばに電動車モーター部分が来ていたせいか音が無茶苦茶うるさかったです。

新車でここまでモーターうなるのか?と思いました。


横浜から東京では京浜東北線とも並走で、東海道線は普通列車でも快速運転のようなもの。京浜東北線は本数が多いのもあって、次々と追い抜くのは爽快でした。


東京駅到着後、東京駅で食事はクソ高いので、中央線に乗り換えてライブ会場の神田明神ホールの最寄り駅、御茶ノ水に向かいました。

10月26日はDaisy×Daisy 20周年ライブ。

行きは東海道在来線経由で、米原からは会社が変わり、JR東海管轄になります。


米原からの大垣ゆきは、315系でした。

数が増え、運用範囲も広がっているとは聞いていたが、挨拶代わりにやってきた感じです。

米原駅在来線は西日本管轄で、西日本方式の表示に東海の車両の組み合わせにも。

去年に撮った写真ですが、座席はラッシュ時の混雑にあえぐ地元住民には歓迎されるも、マニアには嫌われるロングシートです。

カーテン無しに独特な座席の形は、関東ノリ。
一方、窓の配置は開く場所は違えど、西日本の323系や225系、227系のような窓3つと、東西ゴチャ混ぜにした雰囲気です。


この315系、名古屋駅発着の中央線の普通、快速から登場し従来車を置き換え、さらに米原〜大垣、関西線の名古屋〜亀山、武豊線、豊橋から東の東海道線静岡地区と勢力を急拡大しています。

ラッシュ時は大垣〜豊橋の快速系にも入るようですが、これはマニアには不評のよう。


米原から大垣は315系、大垣からきしめんを食べて飲酒休憩をした名古屋、名古屋から豊橋、豊橋から浜松へは313系を乗り継ぎ…

浜松から乗った熱海ゆきは…………

前4両が315系、後ろ2両が313系300番代でした。

座席が硬いのがイヤなので、313系のほうに乗りましたが、

沼津あたりでトイレに行くついでに飽きてきたので、315系に乗り換えました。


東海道線、米原〜大垣以外の名古屋地区はあまり変わり映えしてなくても、静岡地区はだいぶ変わってました。

静岡地区は反対方向で315系もよく見かけましたが、それよりも編成両数が全体的に増え、3両編成は島田〜興津の折り返しには入っていたものの、長距離にはほとんど入っていませんでした。


以前は3両編成が多く、藤枝や焼津あたりから静岡は昼間でも混むこと多かったので、混雑緩和が期待できます。



10月26日は東京の神田明神ホールでDaisy×Daisyの活動20周年記念ライブがあり、
行きは在来線(熱海の1つ東の湯河原〜東京は特急「踊り子」のグリーン車)乗り継ぎで東京を目指しました。

梅田に向かい、大阪駅5:55発の快速・長浜ゆきからスタート。

この快速は朝限定の京都まで快速運転で、新大阪、茨木、高槻、長岡京、京都の順に停車し、京都からは普通に変わります。

乗った車両と同じタイプ、223系。

大阪駅の段階では「快速 Rapid Service」の幕ですが、京都の1つ手前の駅、西大路を通過したのち、幕を回し京都到着前には「普通 Local」となります。


車内放送の日本語版は「京都まで快速・米原方面長浜ゆき」と流れます。

京都まで快速運転は、昔は夕方以降もあったけど、現在は朝限定で、それ以降は高槻から普通となります。

高槻から普通(高槻まで快速)と区別するため、少し回りくどい表現です。


一方、英語版は…
「This is the rapid service bound for Kyoto then become the local service bound for Nagahama via Maibara.」。

訳せば、
「この電車(これ)は快速・京都ゆきで、そのあとに普通・米原経由長浜ゆきになります。」


日本語版をはるかに上回る、回りくどい表現です。


乗ったのは大阪始発ですが、始発駅が加古川以西だと、西明石まで普通、西明石から快速になり、また京都(朝限定・朝以降高槻)からまた普通と、2回変わります。

この場合、どう表現するのか…
1回目の変わるところだけを放送するのが無難か…


もっとややこしいのが名鉄(名古屋鉄道)に…
駅の時刻表にひらがな1文字の記号が付くやつ…

ものによっては種別が2回変わるのも、時刻表に表示。


乗って確かめるのが早いか………
今なら動画検索のほうが早いか。