仙台NES health社認定NESプラクティショナー
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子供の頃
祖母から
兄を名前で呼ぶことをやめるようにと言われた私は
どんな感情だったのか
思い返してみる
何がいけないの？
今まで良かったのに？
誰にも迷惑かけてないのに？
兄も嫌がってないし
他の人はみんな兄のことを名前で呼んでるのに
私だけがいけないってどういうこと？
その根拠は？
意味がわからない
理由を説明して欲しい
突然叩かれたのも嫌だった
手を掴まれて無理やり押さえつけられて
強要されたのも嫌だった
父も母も兄もいない
誰も助けてくれない
逃げ場のない状況で
兄のことを『お兄ちゃん』と呼ぶまで
泣き叫ぶ私を押さえつけて
怒りの形相で追い込んだ祖母
怖かったなぁ〜
父にも母にもたたかれたことなんてなかったのに
なんで突然あんなふうに怒られなければならなかったんだろう？
嫌だったし
怖かったし
納得がいかなかったし
理由を説明してくれたら良いのに
私が兄をなんと呼ぼうと
誰にも迷惑かけないのに
なんで無理やり『お兄ちゃん』って呼ばせたかったんだろう？
私は自分が嫌なことを無理やり強要されたのが
本当に嫌だった
でも何がどう嫌なのか
説明する言葉も
まだろくに話せない年齢だった
母に『祖母からこんなことを言われた』と
伝えることも出来なかった
とにかく本当に嫌だった
私の好きなようにさせて欲しかった
みんなと同じように
兄のことを『ダイ君』て
ただ呼びたかっただけなのに
嫌なことを無理やり変えられた
そんなふうに思っていました
今思えば
なんて呼んだって
別に良いのに
なんならこだわりを捨てて
いろんな呼び方を楽しむって方法もある
『なんで兄のことを名前で呼んではいけないの？』って
祖母に聞ければ良かったのかもしれない
祖母の前でだけ『お兄ちゃん』って呼んで
それ以外では今まで通り『ダイ君』って呼んだって良かったかもしれない
自分の信念を捻じ曲げられられたように感じるほどのことではなかったかもしれない
深刻に受け止めすぎだったのかもしれない
私ももう少し柔軟に考えられれば良かったのかもしれない
祖母の言うことに
『はーい』って聞いて
心であっかんべぇ〜ってすることもできたかもしれない
取るに足らない
些細なことで
この世の中を理不尽な世界と設定して
理不尽なことばかりだった
でもそれは
自作自演ってやつで
私が作り出した世界で
自己責任
理不尽な出来事と解釈したのは私で
解釈を変えることができるのも私
祖母も意地悪をしたかったわけではない
祖母なりの善意から
その方が良いと思ったのだと思う
だとすれば
それは祖母なりの愛情であったのだろう
私には愛情とは受け取れず
理不尽な出来事として解釈してしまった
けれども
祖母なりの善意であり
愛情であったとすれば
優しい世界に変わる
ありがたい世界に変わる
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