本田承太郎は藤堂物産で働くサラリーマン。
部下の前田は友人ハルカとの会話で
飲食店に参考となる話を
聞いていました。
第77話:為になるアパレル接客術
前田の助言により
無事に転職する事が出来たハルカと
話していた時に出た話で
ファッション業界の販売接客での
クレームや不満と言うのが
かなり多いのが実情でした。
前田がハルカの相談にのる為に
別の企業のお店を見に行ってみた
時の事ですが
女性店員さんの接客スキルは
驚くほど高くて非常に参考になる
部分が多かったのです。
確かに厳しい職場環境なのかも
しれませんがそういう職場で
もまれて成長するのも
事実のようでした。
このお店は噂では
ブラック企業ではないそうですが
前田が見た女性店員さんは
全体的に素晴らしく良い所が
多くあり過ぎて思わず前田も
商品を買ってしまいそうになる程
自然な印象でした。
この時の店員さんは本業でも
参考になると思い前田は
メモを取りましたが
一番印象に残ったのは
「立ち振る舞い」でした。
友人のハルカに聞くと
ハルカの上司のベテラン店員が
「買うお客と買わないお客を
一目見て見分けることが出来る」
と言うそうです。
ハルカはこの時点では
経験を積めば自分も
見分けられるようになるのかと
思っていたと言います。
後で本田と調べた時に
前田も初めて知ったのですが
「見分ける」と言う事は
実は不可能な事で、
やってはいけないのだそうです。
結局はハルカの上司である
ベテラン店員の慢心や妄想で
仕事をしている結果
そのような発言になっていると
言う事が解ったのでした。
前田が見た、
良いモデルの「女性店員」と
悪いモデルである
ハルカの上司の「女性店員」は
一見同じような接客ですが
販売成績には大きな差が
あったのでした。
悪いモデルの女性店員は
先ほどの通りお客様を
「予想」して判断していました。
この事から視線や振る舞いに
この人には接客しても
お店の利益的に意味が無い
という振る舞いが微かに
態度として出てしまうのです。
このような態度には
女性は特に敏感ですし、
男性客でもファッションに
苦手意識のある人が来店すれば
店員の態度を気にする傾向も多く
態度で馬鹿にされてると
感じる事もあるそうです。
もちろん口に出して言う事は
一切ありませんし接客としては
丁寧に対応しているのに
そう感じてしまうのです。
一番の理由としては
お客様の事を本当に
想っている時の発言や所作と
想っていない時の
声かけや行動に
僅かであっても
差があるからなのです。
ハルカの上司の場合は
お客さんの様子を見て
自分が判断する立場という
スタンスで仕事をしていますが
良い例で挙げた女性店員さんは
その事を良く理解しています。
この女性店員さんは、
「立ち振る舞い」に気を使い、
お客様を監視するのではなく
自分がお客様に見られる立場
だと言う事を意識して仕事を
している事が特徴なのです。
その為、
お客様を意識した仕事の仕方で
視線を感じれば自然に
反応するというナチュラルな
接客が出来ていたのです。
この技術は飲食業だけでなく
接客に関わる全ての業種に
応用できる
素晴らしいアパレル接客技術
だと前田は感じていたのでした。
後に本田承太郎に報告すると
本田はアパレルの接客スキルに
興味を持ったのか
深く掘り下げてみようと
言いだしたのでした。
つづく
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