今回は下にあるステックボタンです。矢印の通り上下左右にカメラの雲台を動かせます。雲台と書きましたが3軸モーターが電動雲台の役割を果たします。
下部に専用ミニ三脚を付けますとジンバルは自立します。
無人カメラとして設置しこのボタンで画角を変えながら撮影することも可能です。秀悦なことにスマホからコントロール可能で数メートルはブルートゥースで届きます。
もちろん斜め方向にも移動できますので電動雲台カメラとしても利用価値ありです。普段は移動しながら手操作ではなくモーターの力で画角を移動しながらの撮影が可能です。
スピードも右ボタンで割り当てができます。ジョイステックの反応速度を普通 やや遅い かなり遅い 早いなどの数値化したデータを1〜5回押しに割り振ります。例えば3回押しではゆっくりと移動し三脚で丁寧にパンチルトする動きも可能。作例イメージは歩道を前に進みながら上のボタンを触るとカメラは上にゆっくりと移動し高層ビルの最上階を捉えるというカット。
もちろんカメラは前に移動していますので左右の町並みは流れていきながらのダイナミックな都市景観を表現できます。
もちろん手操作でジンバルを動かすと同じくカメラは上に追随します。どちらがベストかは現場での判断となるでしょう。上下左右斜めに動かせますのでどう使うかは腕次第です。
つぎにボタンの真ん中を押すと1〜5回押しでの設定ができます。つまりカメラボタン モードボタン ジョイステックで移動 ジョイステック真ん中押しボタンの4つの機能があるわけです。
当社では1回押しがリセット カメラを初期の位置に戻す動作 2回押しは自撮りモード こちらにレンズが180度移動します。3回押しは3軸モーター脱力 これはモーターが止まりカメラはフリーとなります。バッテリーの節約や前にお知らせしたカメラを上下移動しジンバルの逆さ持ちに変えるときなどに脱力してから行います。3回押すとカメラはスタビライズします。4回押しはタイムラプス これは説明しづらいですかタイムラプスは忘れてカメラ画角をA点からB点にメモリーして移動させることができます。ジョイステックで矢印を押して移動させるのは再現性がなく押すたびに動きが違ってきますが このモードですとA-B間において同じ動きとなります。この機能を利用してタイムラプスでお使いくださいというのがメーカーの売り文句です。スピードも3秒から6分など自在に1-5回押しのボタンに割り振ることができます。例えば看板から交差点までをメモリーするとして6秒なら普通のパンとしての効果。6分かけて移動するとカメラ設定をタイムラプスにしておくと行きかう人などや雲が高速で流れながら看板から交差点までを移動タイムラプス撮影ができます。このとき付属三脚などでどこかに置くことが必要です。続いて5回押しは先ほどのA-B間の動きを何回でもリピートしてくれます。おそらく電気的制御ですから誤差は少ないと思います。登録したAB間を再現するわけですからトリック撮影など無限大に活用できそうですね。
ここまででボタン操作としての儀式をご紹介いたしました。自転車もこぎ方 ハンドル操作 バランス スピード ブレーキ操作など多くの要素でスムーズに高速に移動できるわけですのでジンバルもジンバル歩きという移動の仕方と手操作 それらのスピード管理 モード切り替えによる挙動の管理など組み合わせて素晴らしいカットが生み出されます。その上に撮影ポイントの立地とセンスが問われるわけですから修行の旅はまだまだ続きます。