ジェイソン・アーロン・バトラー(Jason Aalon Butler/1986年7月17日~)は、アメリカ合衆国のミュージシャン、政治活動家。ラップ・コア・バンド「フィーバー333」とハードコア・パンク・バンド「プレッシャー・クラックス」のメンバー。ポスト・ハードコア・バンド「レットライブ」の元リードシンガー。

 

 

 

1986年7月17日、ジェイソン・アーロン・バトラーは、ソウル・グループ「アーロン」のリード・シンガーであるアーロン・バトラーの息子として生まれる。アメリカ合衆国カリフォルニア州イングルウッド(Inglewood, California)出身。

アフリカ系アメリカ人の父とスコットランド人の母のもとで育ったバトラーは、小学校で多くの白人の子どもたちと馴染むのに苦労することがあり、なぜ母親は白人で父親は白人でないのかと訊かれることもあった。

こうした環境で育ったバトラーは、同年代の多くの子ども達よりも早く成熟することを余儀なくされた。

 

 

音楽シーンに携わる父親のもとで育ったバトラーにとって、音楽は常に生活に欠かせないものであった。しかし、ロック・ミュージックに接するきっかけを与えてくれたのはスコットランド出身の叔父であった。叔父にはブッシュのアルバム『Sixteen Stone』とレディオヘッドの『OK Computer』を買ってもらった。彼は今でもブッシュがお気に入りのバンドだと述べている。

他の初期のインスピレーションには、ジェームス・ブラウンやマイケル・ジャクソンなどのアーティストも含まれている。


2002年、バトラーはキーヤン・マジディ、アレックス・ヘイソーン、クリスチャン・ヨハンセン、ベン・シャープと集まり、ロサンゼルスを拠点とするポスト・ハードコア・バンド「レットリブ」(letlive)を結成した。

 

 

2003年、レットリブは"Showcase Heart"を発表。

 

 

2005年、レットリブはエピタフ・レコードと契約した。

同年、1stアルバム『Speak Like You Talk』をリリース。

 


2010年、2ndアルバム『Fake History』をリリース。"Casino Columbus"、"The Sick, Sick, 6.8 Billion"、"Renegade 86'"等を収録。

 

 

 

 

 

2013年、3rdアルバム『The Blackest Beautiful』をリリース、全英62位。バトラーは『(前作の)Fake History』では「あることを言うのは少し不安だったが、『The Blackest Beautiful』ではそうしたことを言うことにチャレンジした」と述べている。ここからは"Banshee (Ghost Fame)"と"Younger"をカットした。

 

 

 

 

2016年6月10日、レットリブは4枚目にして最後のフル・アルバムとなった『If I’m The Devil』をリリース、ここからは"Good Mourning, America"と"Reluctantly Dead"をカットした。

 

 

 

 

2017年4月28日、レットリブはソーシャルメディアサイトを通じて解散を発表した。解散当時、バンドのオリジナル・メンバーで残っていたのはバトラーだけだった。レットリブは4枚のフルアルバムを発表したが、各トラックの歌詞は、バトラーが人生を通じて体験した個人的な経験から生まれたもので、音楽以外では表現できなかったものである。
同年、レットリブ解散後、ジェイソン・バトラーは、元ザ・チャリオットのスティーブン・ハリソン(Stephen Harrison/G)とナイト・ヴァースのアリック・インプロタ(Aric Improta/Ds)とチームを組み、ラップコア・バンド「フィーバー333」(Fever 333/読み:フィーバー・スリー・スリー・スリー)を結成した。

7月、フィーバー333はドーナツショップの駐車場でデビュー公演を行った。バトラーは、高エネルギーのノンストップの動き、ダンスルーティン、ステージ上の物体の破壊、頻繁なクラウドサーフィン、フェスティバルステージの登りなどを含む不規則なステージパフォーマンスで知られている。

8月12日、フィーバー333は警察を標的にした最初のスタジオ録音曲“We're Coming In”でデビューした。

 

 

 

バトラーは「ジェントルメン・イン・リアル・ライフ」または「G.I.R.L.」と呼ばれる独自の衣料品ラインを作成。『ブラント・マガジン』のインタビューでバトラーは、何も持たずに育った頃からずっとファッションと服に情熱を注いできたと語っている。このラインのアーティストであるジョナサン・ホワイトヘッドは、サウス・ベイ周辺で知られる評判の高いアーティストである。このブランドは、毎週、服やアクセサリーから石鹸やオイルまで、新しいアイテムをリリースしている。G.I.R.L は、紳士であることの意味と、紳士が自分をどう表現するかを再定義しようとしている。

 

 

2018年3月23日、フィーバー333はデビューEP『Made An America』をリリース。『ウォール・オブ・サウンド』は10点満点のうち8点の評価を与え、「生々しく、痛烈で、正面からぶつかってくるが、血が騒ぎ、体を動かすだけでなく、バ​​ンドの背後にある目的と動き、そして彼らがアメリカ人と世界中で権力の不正の影響を感じている人々のより大きな利益のために声をどのように使おうとしているかについて、何かを学ぶことができることを願っています」と述べている。ここから"Walking in My Shoes"がメインロック8位、タイトル・トラック"Made an America"がメインロック21位になった。

 

 

 

7月、フィーバー333がFUJI ROCK FESTIVAL 2018に出演。

同年、「プレッシャー・クラックス」(Pressure Cracks)名義でセルフ・タイトルのEP『Pressure Cracks』をリリース。

 

 

2019年1月18日、フィーバー333はデビュー・フル・アルバム『Strength in Numb333rs』をリリース、"One of Us"がメインロック23位に入った他、"Burn It"もシングル・リリースした。

 

 

 

バンドはこのアルバムを擁して、ブリング・ミー・ザ・ホライズンとスライスとフルレングス・ツアーを行った。

3月、フィーバー333が日本にて初となる単独公演を東京&大阪を実施。両会場ともSOLD OUTするなど大きな話題となった。

10月、バトラーは非営利の独立系レコード・レーベル「333 レコーズ・クルー」を設立、「倫理、進歩性、共生構造、そしてもちろん、素晴らしいアートに独自の焦点を当てているため、このコミュニティは繁栄するだろうと私は考えています」と述べている。契約アーティストは、ノヴァ・ツインズやゲリラ・ウォーフェアなど。

 

 

2020年5月25日にアメリカ合衆国ミネソタ州ミネアポリスで起こった、警察官によるアフリカ系米国人:ジョージ・フロイドへの痛ましい傷害致死事件を受け、バトラーはLAでの抗議運動に参加。最前線での活動を続ける為にのべ13日間ストリート上で生活をしたという。そして、14日目に自宅へ戻ってすぐさま制作へ取り掛かったのが『WRONG GENERATION』のスタートとなった。

同年、フィーバー333は『Wrong Generation』をリリースした。

 

 

同年、プレッシャー・クラックスは2枚目のEP『This Is Called Survival』をリリースした。

 

 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「Jason Aalon Butler」「Letlive」「Fever 333」

 

 

 

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