いつものようにバトミントン部にでかけた長男から電話が鳴りました。

知らない男性が話していて、最初は何かわかりませんでしたが、顧問の先生でした。

 

「お子さんが熱中症気味なので迎えに来てほしい」

 

と言った内容で、とても驚き、動揺して、とにかく行かなければと、在宅で仕事をしていた主人の運転で飛び出しました。

高速道路を走っていたとき、また携帯が鳴り、顧問で

 

「お子さんが意識が薄れてきて変なことを話しています。どうしましょう?」

 

と呑気に言うので、私は

 

「今すぐ救急車呼んでください‼」

 

と何度も言いました。顧問に渋られましたが、可愛いわが子の命にかかわると思い、何度も

 

「119番通報してください!」と叫びました。

 

学校に到着したとき、救急隊が来ていて、長男がぐったり寝て質問を受けており、ろれつが回っていませんでした。

 

顧問に何故すぐに救急車を呼ばなかったのか!と詰め寄りました。

 

「涼しいところで寝てれば治ると思って・・・。」

と、もごもご言っていました。

 

やがて搬送先が決まり、私が同乗して救急車で病院に向かいました。

 

運ばれていく長男を見て、不安でしたが、私と同じような人が前の席に座っていました。

声をかけると、熱中症の学生を連れてきた、他の学校のテニス部の顧問の先生でした。

彼女は症状に気が付いてすぐ119番通報して、救急車に同乗してきたとのことでした。

 

「明後日大会なので無理をさせてしまいました。すぐ救急を呼んでもなかなか受け入れ先がなくて…。」

と申し訳なさそうに話していました。

 

私は、息子の顧問が救急車を呼ばずに私が強く言うまで息子を放置していた話をしました。

「顧問として、それはいけませんね。校長か副校長に話しましょう。」

とアドバイスを受けました。

 

息子は点滴をうけながら、顔色が戻ってきました。

 

一安心したら、顧問への怒りがこみ上げてきました。

運ばれて2時間以上経った時、顧問から電話がありました。

気軽に「大丈夫ですよね?」と言われて腹が立ち、

命にかかわることなのに、何故もっと迅速に対応してくれなかったのか、後遺症が残ったらどうしてくれるんだ、と顧問を問い詰めました。

しかし、子供みたいに「ごめんなさい」を繰り返すだけで話にならず、管理職の先生の謝罪がないと納得しない、と言って電話を終えました。

 

しばらくすると、主人の携帯電話に副校長から電話があり、謝罪はしてくれたものの、こちらも言い訳ばかり。

憔悴した私は家に帰るまで、無言でしたが、中学受験までして、あんな学校に自分の大事な子を入学させて良かったのかと悲しくなりました。

 

熱中症の危険が騒がれている今、はたして暑さに耐えて子供が部活をする意味があるのでしょうか?

学校も責任が持てないなら、部活を中止するべきだと思います。

 

我が家と同じような思いをするご家庭が、これ以上増えないことを祈ります。