大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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今まで医師や看護師が主人公のドラマは数あれど、薬剤師が主人公のドラマは全くもってなかった。

 

今回、初めて薬剤師が主人公のドラマが始まるということで、薬剤師会を始め、調剤薬局系は大いに盛り上がっている様子。

 

そのドラマの初回放送が昨日あり、どんなもんかと視聴してみたが、ちょっと見ただけで見るに堪えず視聴中断。

 

感想は一言。

 

「なんじゃこれ・・・」

 

20代前半のころ、調剤薬局業務を数年経験したときに、「この仕事は自分が一生続けるような仕事じゃない」と早々に見切りをつけ、東洋医学の世界にのめりこんでいったあの当時の感覚がフラッシュバックしてきた。

 

薬科大学の4年間、周りの友人たちが次々に留年していく中、親父に「大学は4年で卒業するもんや」と口癖のように言われ、必死に勉強して単位を取り、それこそこれまでの人生で一番勉強して、ようやく国家試験に合格し、これで薬剤師としてスタートを切れると希望に満ち溢れていた自分を、調剤薬局業務という名の仕事で、地獄のどん底に落とされたような気分になった20代前半。

 

もうすでに結婚もして、長女を授かっていたため、我慢して仕事を続けるべきかどうか相当悩んだ挙句に、鍼灸の学校に行くことを決意して今がある。

 

当時は「患者さんの病気を処方箋を通じて想像しろ」とか、「薬剤師としてプライドをもって仕事をしろ」とか言われたけれど、今になって思うのは、薬剤師は薬のプロなんだから、別に患者さんの病気を処方箋を通じて知る必要もないし、薬剤師としてのプライドもへったくれもなく、気軽に相談できる医療従事者として、淡々と仕事をすればいいんじゃないかと思う。

 

そりゃ病名がクリニックや病院側から提供されたり、血液検査などのデータが提供されたら話をしやすい環境がもっと調うかもしれないけれど、処方権も診断権もないのに、そんな情報知ってなんか有益なことできるのかなって、ちょっと疑問に思う。

 

それよりも、もっと患者さんにとって身近な存在になって、たとえばよく質問される「この薬いつまで飲まないとダメなの?」「一生続けないとダメなの?」とか「医師には言いにくいけど、薬だいぶ余っているのよね」みたいなことを言われたときに、「それは先生(医師)に聞いてください」とか「一生続けないとダメですよ」なんて無粋なことを言わない。

 

今の自分なら、「薬を飲まなくて済むような生活習慣してないでしょ?」「するつもりもないでしょ?もし本当に薬をやめたいなら、そもそもなんでこの薬を飲まないといけなくなったのか、その原因をちゃんと考えて、自分の生活習慣なりを見直して、たとえばちゃんと運動して身体を使って栄養と老廃物の循環効率を上げたり、体脂肪を落として筋肉付けたり、身体にいいものを食べて、ストレス発散したりして、自分で自分の身体のコンディショニングと自分の人生をちゃんと作りこむ作業をしないとダメなんじゃないですか?」っていうようなことを言い続けると思う。

 

「もしそれに興味があるなら、あなたにとって最適な方法一緒に探しますよ。」とか「薬を飲むことで今の生活を気兼ねなく過ごせることが幸せなら、薬が将来起こりうる病気のリスクを軽減させてくれてると思って、やっぱり飲んどいた方がいいと思いますよ」とか、いくらでも話をすることはできると思う。

 

自費の漢方薬局に来るような人に比べて、保険調剤の患者さんとは質がかなり異なるし、人は健康になるために生きているわけではないので、その人が持つ健康に対する価値観や考え方、生活の状況や人間・家族関係など、いろんなことを確認しながら、その人にとってベストな提案を薬剤師の立場からするように心がけていけば、良い調剤薬局になると思うんやけどね~。

 

薬を作ること以外の価値を提供することができない環境や状況、医療従事者としてのプライド、色んなものが重なって、そうできないのかもしれないけれど、いつまでもそんなことじゃダメですよね。

 

専門家として、薬理学などの観点から薬学的管理することも大切だけど、それよりももっと人間理解を行い、病気の診断や薬の処方は医師に任せ、医療的ケアは看護師やケアマネ、介護士に任せ、薬剤師は処方箋応需に伴う調剤業務と街の気軽な科学者として、病気にならないような人生をいかに送るのかをテーマにした接客をすると、今までになかった価値を患者さんに提供できるようになると思う。

 

まぁでもこんな理想論を言っても、門前薬局で医師にも気を遣わないとダメだわ、患者さんにも気を遣わないとダメだわで、自分たちの主体性を活かす場に乏しかったら、何にもできないですし、門前ドクターの標榜している科が何かによっても話しできる内容が大きく変わってしまうのがちょっと難点やけどね。。。

 

調剤薬局でも工夫次第で、色んな取り組みができると思うけど、まぁ、想像の域を超えないので、あくまでも理想論でしかないけど・・・

昨日、所用で大阪市内を車で走っていると、できたばかり(?)の漢方薬局を発見。

 

名前は「漢方みず堂」

 

信号待ちの間に、遠目ながらどんな薬局なのかを興味津々で眺めていると、なにやら自社ブランドの健康茶などを置いているような雰囲気。

 

調剤室は煎じ生薬がボトルに入っていて、いかにも洒落た感じの今風漢方薬局だった。

 

帰宅後、気になって調べてみると、その店は「サエラ薬局」という調剤薬局チェーンが展開するフランチャイズ店だった!!

 

何と、調剤薬局を全国展開する企業が、漢方専門薬局をフランチャイズながらも開局するとは・・・

 

凄い時代になってきたもんだ。

 

サエラ薬局といえば、僕が薬科大学1回生のころ、大学近くで一人暮らししていたときに初めてアルバイトをした薬局であり、ここから僕の薬剤師としての人生が始まったと言っても過言ではない。(この当時は学生だったけれど・・・)

 

当時の管理薬剤師の方に薬のイロハやピッキングの仕方、監査の仕方など、いろいろとレクチャーしていただいた記憶がある。もちろん薬剤師のライセンスを当時まだ持っていなかったので、横から見学させてもらい、薬局内の雑用をいろいろとさせていただいていただけだが。。。。

 

そういう思い出のある企業だけに余計にビックリした。

 

漢方みず堂がどんな薬局か、ホームページを見てみると、社内で色んな研修をしたり、症例検討があったりと、なかなか充実している感じがあり、羨ましい限りである。

 

僕も廣田漢方堂辞めて、ここで相談員として働こうかな・・・、いやその前にオッサンやし、癖強いし、面接以前の問題で断られるかな・・・なんて思いながらホームページを拝見した次第である。

 

楽しそうに仕事をしている雰囲気が伝わってきて、とても羨ましいなぁ~~(>_<)

どうやったら楽しく漢方相談できるのか、ホンマ教えてほしいっすわ( ゚Д゚)

コロナ禍が落ち着き出してから、新規相談の申し込みが続いているが、関東地方では連日100人以上の感染者が出ている状況もあり、電話相談で対応できないかという問い合わせがある。

 

ホームページにも記載している様に、一度も直接診ることなく、漢方を処方するのは、こちらの流儀に反するので基本的にはお断りしている。

 

例外として、剥脱性口唇炎だけは、患部の口唇の皮の厚み、剥がれるサイクル、範囲、色調、ゴワゴワ感、滲出液の有無、性状などから病因を推測することができるのでピンボケのない鮮明な画像を14日分撮影していただくこと、問診表に詳細に記載していただくことを条件に受け付けているだけである。

 

遠方の方の場合、地元周辺でいい漢方薬局や漢方医院がないかと聞かれることも少なくないが、当方は他の同業者とのかかわりがほとんどないため、どこがいいかと言われても返答に窮するばかりである。

 

ほんの一部、一緒に勉強してきた仲間が地方に散らばっているので、若し運よくその地方にお住いの場合はご紹介できるが、それ以外は何の確証もなく、得られる情報は相談者と同じネット上のホームページなどになってしまうので、信頼性は著しく低下してしまう。

 

こんな状況なので、電話相談ができるようにルール変更しようかとも考えたが、来店の有無により、漢方の効果に差異が出てしまう可能性が出てしまうのは自分の本意ではないので、やはり無理がある。

 

決して安くない自費の漢方で、当てずっぽになりかねない状況は、決して相談者の望むところでもないはずだ。

 

なので大変心苦しいが、コロナ禍が終息するかどうかの如何にかからわず、漢方相談は剥脱性口唇炎以外に関しては、基本的に直接来店していただける方に限らせていただく。

 

もっと確実性を上げられるように精進し、ルール変更ができるまで、どうかご容赦願いたい。