大阪弁天町の漢方薬局「廣田漢方堂薬局」のブログ

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未だに日本国内じゃ、ワクチンを巡って大混乱!

 

医療従事者でない政治家がワクチン打って顰蹙買ったり、温度管理ができておらず廃棄したり、騒然としとりますね~。

 

予約の方法も高齢者には決してやさしくないような案内、手続きで、日本という国の本質がよ~わかりますわ(苦笑)

 

みんなワクチン打ちたいやろうな~。。。

 

いちおう、当店は薬局で、法律上(?)は医療機関の端くれになるから、ワクチンの案内が来て、もうすでに1回目の摂取は終わっているようです。

 

ちなみに僕は打ってませんけどね。

 

相談者さんからたまに聞かれますが、僕は「打たない派」です。

 

何で打たないのかは個人の思想信条によるものなので明らかにはしませんが、絶対に打たないですね。

 

それだけは確かです。

 

インド型の変異株が市中感染し始めて、若年層でも重症化し、医療崩壊が叫ばれてますけどね。

 

ワクチン打って「安心」が欲しい人がたくさんいると思うのですが、この争奪戦はどこまで続くのでしょうか??

 

インド型の変異株が大流行して、重症化が一気に若年化してきたとしても、やはり高齢者優先となるのか否か。

 

自分はワクチン打たないですけど、もし仮にそうなったときに高齢者優遇が変わらなかったとしたら、ちょっと不公平じゃないかと思ってしまうのは自分だけではないはずです。

 

どうなることやら。。。
 

今日でこの店舗に移転してから丸9年が経ったね~。

 

今思い返せば、移転する前も右も左も分からんような状態で、とにかく勢いだけで突っ走ってたけど、あの頃の方ががむしゃらに前を向いて進んでいた分、幸せやったのかもしれないな。。。

 

当時は死ぬほどしんどかったけど。。。

 

今は背負うものが多くなりすぎて、もはや自分でも身動きが取れん(苦笑)

 

9年前は、まだ小さかった4人の子供も自分の道を歩き始めるような年齢になって、本当やったら子育ても折り返しで、あとには自由が待ってるはずやったのに、なぜかしらもう1人増えて、また振出しに戻るみたいな。。。

 

いつまで子育てすんねん!!って思いながら過ごす毎日。

 

とは言いつつ、やらなあかんことはやらなあかん。

 

さて、話は変わり、最近思うことを少々。。。

 

漢方相談に来る人というより、現代人は、昔に比べて運動量とか身体にかける負荷が極端に減っている。

 

筋肉を使わない生活、つまりしんどくない生活が主になっているので、身体は怠けて、皮毛肌肉層を走る毛細血管は萎縮し、毛細血管の総距離は確実に短くなっている。

 

これは運動習慣のある人とそうでない人の毛細血管を見たら、それぞれに歴然とした差があるので間違いない。

 

毛細血管が委縮することで、気血津液は本当の意味で身体の隅々まで行きわたることができなくなり、それによってさらに肌肉が痩せ(毛細血管の走行がない脂肪は増え・・・)、身体のあらゆる機能が減退していく。

 

この機能減退が、加齢によって加速度的にアップすることで様々な疾患につながっていく側面があることは間違いない。

 

それを漢方や鍼灸、いや西洋医学を含めて、薬物療法や外科的治療で何とかしようと思ってもできるもんじゃない。

 

最近、鍼灸系の機関誌を読む機会があったが、鍼灸は針金という異物を身体に存在している経穴に刺入することで刺激を与え、気血津液のムラを生じている状態を是正し、健康体に導くというようなことが記載されていたが、現代人のように、慢性的な運動不足、負荷不足で肌肉はもちろん、毛細血管まで萎縮し、末端まで気血津液が巡行していないような人々に、きちんとした虚・実という経穴の反応などでるのだろうか?

 

僕の考えでは、慢性的運動不足や負荷不足で毛細血管が委縮するという事実があるなら、体表を走行する衛気の総量も確実に減少すると思うのだが・・・。

 

体表を走行する衛気の総量が減少すれば、鍼灸という刺激を与えても変化や反応が乏しくなるのではないだろうかと思うのだがどうなのだろうか??

 

また運動不足、負荷不足によって姿勢維持、内臓維持に重要な体幹の筋肉がほとんど使われないため、内臓の位置がおかしくなり、それによって胃腸症状を訴える人が少なくない。

 

僕が薬剤師になる前は、消化管潰瘍などの疾患が多かったようだが、H2ブロッカーやPPIの出現で、それらの疾患は激減し、かわりに典型的な現代病としての機能性ディスペプシアが増えている。

 

この疾患は胃の肩こり症状として起こってくることも少なくないが、女性の場合では、日常生活でほとんど身体に負荷をかけていないため、体幹の筋力が低下し、内臓下垂や内臓の位置異常が起こり、それが自律神経系を刺激して胃腸症状を起こしているケースが目立つ。

 

このような場合でも漢方や鍼灸ではある程度のサポートは出来るのだろうが、本人の生活様式を変え、ちゃんと負荷をかけて身体を使ってやらないと根本的な解決にはならないだろうと考えている。

 

自分の店に自分専用のトレーニングルームを構築したことによってコロナも何も関係なく、ただひたすらに自分の身体と心に向き合って様々なトレーニングができる環境があるということが、この店舗に移転してきて唯一良かったことかもしれない。

いつもの常連さん

 

この季節になるとアトピー性皮膚炎がめちゃくちゃ悪化する。

 

去年は、あまりの悪化に皮膚科に行ってステロイドを処方してもらって使用したほうが手っ取り早いと言ったほど。

 

あれやこれやと考えても、結局、いい解答がでないまま、症状が急激に落ち着く5月になって、そこからはステロイドを使わなくても漢方だけでいい状態と保てていた。

 

そしたらまた、この季節がやってきた。。。

 

3月、4月はホンマにこの人にとって鬼門だ。

 

症状は顔面、デコルテ、前腕など、上半身を中心とした痒みで赤みを伴い、デコルテは触れるとやや浮腫みと熱感を感じる。

 

舌は淡紅で色抜けており、乾燥した黄膩苔がビッシリ。

 

食欲は普通、二便は正常。

 

入眠に1時間以上かかり、中途覚醒があり、夜になると頭からつま先まで全身が熱くなって眠れない。熱くなっても発汗はない。

 

睡眠中には激しい口渇と咽乾が出て水分が欲しくなって目が覚めてしまいそのまま眠れない。

 

眠れないために日中の疲労感はあるが、そこまでしんどくはない。

 

冷えはなく、運動はボチボチできている。

 

 

さて、去年の二の舞にならないように、あらゆる角度から、この現象の病理反応を考えていく。

 

まずは3,4月でアトピー性皮膚炎ということから花粉や黄砂によってアレルギー症状がいつも以上に悪化している可能性を考える。花粉や黄砂は外因となり、外因によって邪正闘争が勃発し、それが皮毛肌肉層で生じているために、熱感を自覚する。

 

もしこの理屈が真とするなら、日々変化する花粉や黄砂の飛散量と症状の増悪緩解に一定の相関性があるはずだがそれはない。(去年、それを考えて麻杏甘石湯や越婢加朮湯などを使用したが一切効かなかった)

 

ということで外感表証による悪化は早々に否定。

 

次は3,4月は肝の木気が旺盛になる季節と考え、肝の疏泄機能に異常を起こして気滞から湿熱が生じている可能性を考える。舌では乾燥した黄膩苔がビッシリあり、皮膚は熱感があって赤黒く、浮腫んでいるから湿熱が皮毛肌肉層に蓄積していると考えても辻褄は合う。しかも眠れなくても易疲労などはないことから、虚実で弁別するなら実証として取り扱っても問題はなさそう。

 

なら王道の茵陳蒿湯や竜胆瀉肝湯に雲南片玉金をかまして使うか??

 

って、おい待て待て。

 

そんな簡単な病理なら、去年、皮膚科を受診するような失態招いてないぞ(苦笑)

 

こういう季節と症状の悪化、それに伴う他胃腸の変化を自分の頭の中で勝手に結び付けて、あたかも筋の通った理屈のように仕立て上げることこそが、中医学の最も恐ろしい部分であり、これを空理空論と言わず、何を空理空論というか!!

 

 

あかんあかん。

 

もっとちゃんと真に近づかないと!去年の二の舞になるぞ!!!

 

ポイントは夜に熱感が出てきて、口渇と咽乾が強くなり、それと同時に痒みも酷くなり、眠れないというところだ。

 

夜に熱感が出てくるということは陰虚火旺か虚陽上浮か・・・

 

陽明実熱なら日哺所潮熱で夕方のはずだし、少陽なら往来寒熱のはず。太陽病はもうすでに否定している。

 

舌が乾燥傾向ということは陰虚がベースにあるかもしれないけれど、虚熱で上焦の津液が蒸発していれば乾燥傾向になる。また陰虚なら夜だけではなく、全体的な陰の虧損があるから日中も口渇感や咽乾があってもおかしくないのにそれはない。

 

ということは虚熱上浮か・・・

 

この虚熱上浮は、乾姜甘草湯や四逆湯類のような臓腑の陽虚に伴うものなのか・・・

 

もしそうなら肺中冷で唾液が多くなる傾向がみられるはずだし、水気が溜まって咳や鼻水、手足の浮腫みなどどこかしらに水滞の症状が出ててもおかしくないのにそれはない。また四逆湯類では厥所見がどこかに必ずあり、皮膚は赤みを帯びて熱感があって痒くても、症状がないところは真っ白で冷えているはず。(アトピー性皮膚炎では四逆湯類よりも火神派理論を使うことが多いけれど・・・)

 

こんな所見も全然揃わん!!

 

ほな、どうすんねん!!!

 

陰気を補って陽気を制するか、あくまでも陽気をコントロールすることを主眼と置くか・・・

 

何度も言うが、冷えの所見もない。易疲労のような全体的な虚証の所見もない。実証ベースに見える所見が多いが熱感や痒みなどは夜に悪化する傾向がある。とするなら瘀血も考えないとダメ。

 

でも瘀血程度なら、去年にそんな失敗はしない・・・

 

あ~、もう頭がパニックじゃ。

 

ここまで考えて、臓腑異常や陰虚、陽虚がないにもかかわらず、夜にこんな状況になることが間違いないなら、それは単純にこの人の身体の中で陰陽の気の循環不利、つまり営衛不和がベースでの陽気の上浮じゃないのか??

 

とするならば!!!!!

 

『桂枝加竜骨牡蠣湯』!

 

ということで、臓腑異常なし、あくまでも気の循環不利による虚陽上浮に見せかけての陽気の上浮とし、桂枝加竜骨牡蠣湯に竜骨牡蛎エキスをさらに加えて上浮する陽気を収斂させて内に還して、夜の症状悪化を食い止められるかどうかを確認することにした。

 

7日後、各症状は⑩⇒⑤となり、患部の赤みや熱感、浮腫みも見た目に軽減していることがわかるほど落ち着いていたので、そのまま同処方を継続することになった。

 

季節的な悪化とはいえ、病理解明に2年(2周期)も要するとは・・・

 

なんかもう、人間の身体って難しいわっ!!

 

でも無事に解明できてよかった、よかった(苦笑)