今日は教員の休みが多く、その上、学校行事で大変な中であり、学校体制を整える対応がなかなか難しい状況にあったため、1年生の教室に指導する者が誰もいないという場に出くわしました。このようなピンチは私の出番になります。教員がいないなら私が担当すればよい。即興で語り聞かせの話を考え、演じ始めました。
「むか~し、むか~し、あるところに、ウルトラおじいさんと、スーパーおばあさんがいました。」
これだけで、つかみはOKです。1年生はよく聞いてきた昔ばなしかと思いきや、肩すかしをくらったことで、話に夢中になります。
「ウルトラおじいさんと、スーパーおばあさんはとても元気でした。普通のおじいさんとおばあさんなら、腰が曲がって、つえをつきながら、おばあさん、疲れるねぇ。なんて言うのでしょうが、ウルトラおじいさんとスーパーおばあさんは違います。朝早く起きて、お散歩もジョギングで行きます。
さあ!おばあさん!今日も元気に走ろうか!
はい、おじいさん、たくさん走りましょうね。
こうしてウルトラおじいさんと、スーパーおばあさんは、毎日体を鍛えているので、筋肉がモリモリなのです。」
このあと、まだまだ話を続け、超元気なおじいさんとおばあさんの物語を聞かせました。
1年生たちは、ものすごく元気なおじいさんとおばあさんと姿を想像して、目を輝かせていました。私の話を聞いて、ウルトラおじいさんとスーパーおばあさんは、絶対に死なない。永遠に生きていくだろうということに、全員が同意しました。
これは完全なおふざけ話ですが、子供の思考の想定外の話をすることで、エピソード記憶として、私の印象は心に刻まれたはずです。