ユングの心理学とマインドマップの関係 | 一歩一歩 前に前に(小学生バレーボールチーム 矢口タートルズVC)

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まだまだ浅はかな文章になりますが、自分の記憶にとどめるためのつぶやきと思って下さい。


ユングの深層心理学によれば、患者の深層心理を理解するために「言語連想検査」というものを行っていました。例えば、ユングが次のように患者に問いかけます。
「緑と言ったら何を連想しますか?」→「森です。」
「歌うと言ったら?」→「鳥。」
「長いからは?」→「ヘビ」
「新しいからは」→「時代」
など、医師の用意した言葉から連想し、患者が口にした言葉から、病巣を探し出すという方法です。

どうでしょうか。マインドマップをかいている方にはもうお分かりですね。マインドマップで発想を広げていく時に使っている「アソシエーション(連想)」と同じ原理を使っているということです。ユングはこの手法が万全なものではなく、患者を理解するためのひとつの手助けとして使っていたそうです。

私たちマインドマッパーはよく、頭の中に混沌としている思いを整理して、自分自身の進むべき道をマインドマップで考えたりします。言葉の連想をしているうちに、自分が何を大事にしていけばいいのか、ハッと気づく瞬間があります。これは単に自分の思考が整理されただけではなく、おそらく無意識(潜在意識)の奥にある大事な何かに手が届いた瞬間なのではないかと思われます。



次に、ユングが無意識の世界を垣間見るために活用したのが「絵を描く」ということです。見ようとしても見えない「無意識」という世界を言葉で表そうという取り組みにはどうしても無理があることを感じたユングは、自分の心の中を絵や彫刻などに表そうとしたらしいのです。そしてそれは東洋哲学の中に出てくる「マンダラ」と全く同じことであると気づいたのです。

実は私はマインドマップを描き始めてすぐに、「ああ、これはマンダラを描いているのと同じ作業だ。」と感じました。その瞬間、自分が20代の頃にインドの各地を訪問し、悠久の大地とガンジスの流れを目に焼き付けながら感じた思いが蘇りました。
この大地で無数の先人たちが自分の生命の奥底を見つめ、心と格闘しながらマンダラに表現していった姿。実に何千年もたった現代版のマンダラ作業がマインドマップだ。そう感じました。
その意味で、マインドマップを描いている人たちはユングの気づきを再体験していることにも通じるのではないでしょうか。


また、ユングは夢分析でも有名です。
ユングによると、夢という物は無意識世界を見える化しようとしたものが夢であるということになります。「夢=イメージ」です。言葉でも言い表せない、どんな姿、形であるかも分からない無意識の世界を見るためには「イメージの力」を借りるしか方法がありません。

マインドマップの最大のポイントは「イメージ」と「連想」です。
「イマジネーション&アソシエーション」です。

この「イメージの力」について、マインドマップを活用している多くの人たちが同様に感じていることがあります。「セントラルイメージ」を集中状態でていねいに描くと、描き終わった時には、すでに答えが出ている場合が多い。その先のブランチ(枝)まで描かなくても、なんだか自分の中に答えが出ている感覚がある。

これは何を意味しているのでしょうか。

そうです。イメージの力を強く使うことによって、自分の無意識(潜在意識)の深い部分にアクセスすることができているのです。なので、言葉では説明できなくても、自分の課題に対して、「あ、これで行けるな。」「お~、何だか自分の中に落とし込めた。」「うん、ビジョンが見えた。」という感覚を得ることができるのです。


これ以上書くと長くなりそうなので、この辺でやめておきましょう。



スタートしたばかりの夏休み。
今回の記事のように、マインドマップに私の関する考えをまとめておきたいと思っています。
お楽しみに!


【お薦めの本】
手にとるようにユング心理学がわかる本
長尾 剛
かんき出版

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