おとうさん。おはよう。

  きょうは、大変だよ。またまた。工事の人が。くるんだって。

  「ええや、ないか。家の中が。けっこになって。」って。

   おとうさんの、声が。聞こえて、きそうだよね。

  そうそう。ものは、考えよう。

   『何かないと。家の中は。かたづかないもの。ええ機会やわ。』

   そう、思っていたらね。

  まあ。次々に。しなければ、ならないことが。おこってね。

   片付くどころや、ないんだよね。

   『なんや。ますます、バッチイねえ。』ですよ。

  こういうの。発達途上の、部屋と。言うんで、しょうかねえ。おとうさん。

   まあ。そのうちに、ですが。きれいに、なりますよ。

  整理整頓は。おとうさんの、得意分野でね。

   『おとうさんは、片付ける人。私は、散らかす人。』

    と、までは。いかないけれど。

   引っ越しの、時だって。テキパキやって、くれてね。

  ほんと。笑えるけどね。

   「帰って、おいで。かえって、おいで。」

   「助けに、きてよ。おとうさん。」て。

   いいたいよね。きょうの日の、ような時は。ねえ、おとうさん。

  でもね。おとうさん。いつもの、ことだけど。

   「あれは。どこに、あるかのう。」って。

    おとうさんに、聞かれたら。

   「あれは。ここに、あるよ。」って。

   いままで。一度として。

   「おとうさん。どこ入れたか。分からんよ。」って。

    言ったこと。ないもんね。

  言い訳、するようだけど。

   おとうさんは。片付けるペースは。早いんだけど。

   あとに、なって。

   「あれは、どこや。」って。聞くんだものね。

  散らかってる、ように。見えるけど。

   おとうさんに、関係あるもの、以外は。

   なにが、どこにあるか。

   私のほうが、よく、わかって、いたんだものね。おとうさん。

  とは。言うものの。なんでも、一人で、するのは。大変だよね。

   半分できたら。上出来、上出来。

   まだまだ。しんまい、一年生。一人暮らし、始まったばかり。

    片目つぶって、見てちょうだい。だよね。おとうさん。

   「えらい。自分には。やさしいのう。」って。

    言われ、そうだけどね。おとうさん。

   『急がば回れ』ってね。ゆっくりでも。

    どこに。なにを、いれたか。分かるように、しとかないとね。

    それこそ。聞く人、いないんだものね。

    「あれ、どこ。」ってね。

     ねえ。おとうさん。