オープンしたばかりの脳神経外科 | 見えない翼

見えない翼

私達は誰もが夢に向って翔る“見えない翼”を持っています。しかし、多くの人々が夢を追う事を諦め、翔る事をいつしか忘れて・・・。
そんな世の中にあって、パラグライダーの世界一へ挑戦し続ける父と重度の障害を持ちながらも懸命に生きようとする息子の奮闘日記です。

<学校->CS>  のち 

夜中に降り始めた雨は、早朝に雪に変わり、
ショウが登校する直前には、牡丹雪になっていた。
雪が小粒になったので、早目に学校へ向かった。

玄関を出ると余りの寒さに、
う~ブルブルと声を上げて寒がった。
道路脇に積雪はあるが、車道は溶けて無かった。


給食が始まる頃、学校から電話が有った。

食堂で準備をしている最中に、
いつもの様に喜んで車椅子を揺らしていたらしいのだが、
転倒防止バーが出ていたにも関わらず、
後へ転倒してしまったそうだ。

軽く頭を打ったらしいが、頭に怪我はないそうだ。
ただ、念のために病院へ行って検査をするそうだ。

ところが、どこもお昼休みで、
急患でなければ受け付けてもらえず、
先生が途方に暮れていた。

床や椅子の角で頭を強打したわけでないので、
そこまでしなくても大丈夫かと思ったが、
先生が納得する方法でお任せした。


結局、ショウを診察してくださる医院が近くに見つかった。
オープンしたばかりの脳神経外科。実は、登下校の時に
少し前から気になっていた普段見かけない科のクリニックだ。

念入りに、触診した結果、結局、MRIは使わず、
学校へ戻り、経過観察するという事になったらしい。

後ほど、ショウの保険証を提示する為に、医院を訪れた。
出来立ての医院は、とてもきれいで落ち着ける空間だった。
(チョッと分け合って、パパが検査してもらう事になった)

結局、その後のショウは、元気なままCSへ行き、
楽しく過ごしたそうだ。


勿論、帰宅しても元気で、食欲旺盛だったが、
転倒騒ぎで疲れたのか?ベッドへ連れて行くと直ぐに寝た。